犬の夏の散歩は何時がベスト?危険な時間帯と命を守る暑さ対策4選
2026年9月14日
夏の強い日差しや熱を持ったアスファルトは、愛犬の熱中症や肉球の火傷の原因になります。夏の散歩を安全に行うには、正しい時間選びと暑さ対策が大切です。
こちらの記事では愛犬を守るために知っておきたい夏の散歩のベストな時間帯や危険な時間帯、暑さ対策などをご紹介します。
夏の暑い時間帯の散歩は危険!犬が人間以上に暑さに弱い理由
犬は人間以上に暑さに弱く、人間が我慢できる暑さでも体温が上がって熱中症になる可能性があります。
熱中症が重度に進行すると、体の震えやけいれんなどの神経症状が現れたり呼吸困難などになったりするおそれがあり、最悪の場合は命に関わる可能性もあるため、夏の暑い時間帯の散歩は非常に危険です。
犬が暑さに弱い主な理由は下記の通りです。
地面からの熱や紫外線をダイレクトに受ける
犬は人間に比べて体高が低く、地面との距離が近いです。そのため人間以上に、夏の強い太陽光で熱せられたアスファルトからの照り返し熱の影響を受けてしまいます。
特に地面から近いお腹には照り返した熱が直接あたります。お腹には胃腸や肝臓などの臓器が集まっているため、ここに熱があたると体内が急激に加熱されて、熱中症のリスクが高まります。
また強い紫外線は地面で跳ね返り、体高の低い犬の目をダイレクトに直撃します。この刺激によって白内障のリスクが上がったり、角膜炎の原因になったりする可能性もあります。
体温調節が苦手
人間は暑いときに全身から汗をかくことで体温を下げますが、犬は汗を出す汗腺がとても少なく、代わりに口を大きく開けてハァハァと呼吸する「パンディング」によって体内の熱を外に逃します。
しかし周囲の温度や湿度が高いとパンディングだけではうまく体温を下げることができず、熱がこもって熱中症が起こりやすくなります。
全身が被毛に覆われている
犬は全身が毛で覆われており、熱が外へ逃げにくい構造になっています。
そのため気温や湿度が高いと、体に熱がこもって自力で体温を下げることができず、急激に体温が上がってしまいます。
地面の熱を肉球に直接受ける
犬は直接地面を歩くため、夏の強い日差しで熱せられたアスファルトの熱を肉球に直接受けてしまいます。
猛暑日のアスファルトの表面温度は60℃以上に達することもあるため、夏は熱中症だけでなく、肉球をやけどするリスクも高いです。
肉球をやけどすると、赤み、皮のめくれ、水ぶくれ、ひび割れ、痛みなどの症状が現れます。
夏の犬の散歩は何時がベスト?最適なタイミングとは?
夏場に安心して散歩ができるのは、地面の温度が下がって比較的涼しい下記の時間帯です。
早朝
夏の朝の散歩の理想的な時間は、日の出前または直後の、早朝5時前〜6時ごろです。
この時間帯は、夜の間に空気も地面も冷えているので、愛犬の体への負担を最小限に抑えて散歩をすることができます。
日没の1〜2時間後
日没後、直接太陽光が当たらない時間帯に散歩に行くのも一つの方法です。
ただし日没直後の19時ごろは、まだアスファルトに日中に浴びた熱が残っていることが多く、犬にとっては熱い可能性があります。
日没から少なくとも1〜2時間以上が経過した、20〜21時以降に行くのが良いでしょう。
夏のこの時間は散歩NG!避けたいタイミングとは?
その日の天気や気温にもよりますが、1日の紫外線の60〜70%は10〜14時ごろに集中して地上に届くと言われています。
強い紫外線を浴びると、白内障や角膜炎、皮膚トラブルの原因になる可能性があります。
また10〜16時ごろの時間帯は特に直射日光が強く気温が高いため、熱中症になるリスクが上がります。アスファルトの温度も50〜60℃以上になることがあり、肉球をやけどするおそれもあります。
夏場のこの時間帯に愛犬を外に出すことは絶対に避けてください。
とはいえ近年は夏の気温が高く、早朝と夜以外の時間帯は熱中症ややけどのリスクが高いです。そのためお散歩は、基本的に早朝か日没後の涼しい時間帯にするようにしてください。
愛犬を守る!夏の散歩の安全対策
愛犬の安全を守るために、暑い時期は散歩に出る時間以外に下記のようなことを意識してください。
土や芝生の上、日陰を散歩する
散歩のときはできるだけアスファルトの道を通るのは避け、土や芝生の上を歩かせるようにしましょう。
どうしてもアスファルトの道を通る必要がある場合は、飼い主が手の甲をしばらく地面に当てて、熱くないか確認してから歩かせるようにしてください。歩かせるのが危険と感じた場合は、抱っこして通りましょう。
できるだけ木陰や屋根の下など、日陰を選ぶとさらに良いでしょう。
散歩時間を短縮する
愛犬が散歩の途中にいつもよりもハァハァしていると感じたら、無理せず早めに散歩を切り上げましょう。
その日の気温や湿度はもちろん、愛犬の体調によっても暑さの感じ方は日によって異なります。夏場は愛犬の様子を観察しながら、散歩時間を調節してあげてください。
こまめに水分を補給する
いつも以上にこまめな水分補給を意識しましょう。散歩時は必ず水の入ったボトルを持ち歩き、定期的に飲ませるようにしてください。
愛犬がなかなか水を飲みたがらない場合は、犬用のスポーツドリンクやヤギミルクなど味のついたドリンクを飲ませてあげるのも良いでしょう。
夏用の散歩グッズを活用する
首元を冷やすネッククーラーや保冷剤を入れたベストなど、散歩時に着用できるクールグッズを活用しましょう。
また犬用の靴を履かせてお散歩するのも一つの方法です。
ただし犬用の靴は、違和感や歩きにくさから愛犬が履くのを嫌がったり、長時間履かせると湿気がこもって菌が繁殖し、皮膚トラブルの原因になったりすることがあります。
必ず愛犬の足のサイズに合った靴を数分履かせるところからスタートし、徐々に慣らすようにしましょう。
靴の使用後は靴を干したり愛犬の足を洗ったりして清潔を保ち、皮膚に異常がないか確認するようにしてください。
暑くて散歩が難しい日に自宅でできること
猛暑が続いてで散歩に行くのが難しい場合は、室内で下記のような活動をして運動不足やストレスを解消すると良いでしょう。
ロープの引っ張り合い
ロープ型のおもちゃやタオルの端と端を飼い主と愛犬で引っ張り合う遊びです。
フローリングのような滑りやすい場所は避け、マットやラグの上で行ってください。
ボール遊び
廊下など長さのある場所でボールを投げて、愛犬に取ってこさせます。
慣れるまではボールを持って帰ってきたときにおやつなどのご褒美をあげるようにすると、スムーズに遊べるようになりますよ。
ノーズワーク
おもちゃの中に隠されたおやつを嗅覚を使って探し当てる遊びです。
ペット用品店に売られているノーズワーク専用のおもちゃを使っても良いですし、タオルやクッションを積んで、その中におやつを隠してみるのも良いでしょう。
かくれんぼ
愛犬が他のことに集中している間に飼い主が家の中で家具の影などに隠れ、愛犬の名前を呼びます。
見つかったら褒めたりおやつをあげたりすると良いですよ。
もしもの時の対処法|熱中症を疑うサインと応急処置
しっかり対策をしていても、暑い時期は思わぬ熱中症のリスクが潜んでいます。熱中症は命に関わることもある危険なものなので「いつもと様子が違う」と感じたときに素早く適切な対応をすることが大切です。
万が一のときのために、熱中症が疑われるサインと応急処置方法を知っておきましょう。
熱中症が疑われるサイン
愛犬に下記のような症状が見られたら、熱中症の疑いがあります。
- 呼吸が荒い、呼吸数が増える
- 歯茎や舌が充血している
- ぐったりしている、動きが鈍い
- よだれが大量に出ている
- 下痢や嘔吐している
- 震えやけいれんが見られる
熱中症の応急処置方法
熱中症が疑われる症状が見られたら、下記の手順で応急処置を行ってください。
1.涼しい場所に移動させる
まずは直射日光の当たらない涼しい場所に愛犬を移動させましょう。
理想は冷房の効いた室内への移動ですが、屋外にいる場合は日陰や風通しの良い場所に移動させましょう。
2.体を冷やす
愛犬の体に水をかける、濡らしたタオルで愛犬の体を覆う、タオルを巻いた保冷剤を愛犬の体に当てるなどして冷やします。
水をかけたり濡れたタオルで覆ったりした場合は、ハンディファンで風をあてると効果的に体温を下げることができます。
保冷剤を体に当てる場合は、ワキの下や脚の付け根など太い血管の通っている場所に当てると良いでしょう。
3.水を飲ませる
常温の水を少量ずつ飲ませましょう。無理に飲ませると気管に水が入って危険なので、自力で飲める場合のみ、飲ませるようにしてください。また短時間で大量の水を飲ませると、水中毒になる可能性があり非常に危険です。
犬用のミルクや犬用スポーツドリンクなどを混ぜて風味をつけると、飲みやすくなります。
4.動物病院を受診
応急処置を行った後は、動物病院を受診しましょう。
一時的に回復したように見えても、後から重篤な症状が現れる場合もあるため、一度動物病院を受診しておくのが安心です。
夏の愛犬の健康に関する相談はオンラインでも
愛犬が夏の暑さでいつもと様子が違うと心配になりますよね。とはいえ、暑い中すぐに動物病院に連れて行けないこともあるかと思います。
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