犬が転落したけど元気そう…様子見で大丈夫?確認すべき症状と受診の判断基準
2026年9月18日
犬はソファやベッドなどから転落しても、直後は元気そうにしていることがあります。しかし転落後の異常は見た目ではわかりにくいこともあるので、見守りのポイントなどを知っておくことが大切です。この記事では、犬が転落後に確認すべきことや元気そうにしている場合の見守りポイント、受診の目安などをご紹介します。
【重要】犬が転落したときにすぐに確認すべきこと
犬が転落したときは、全身の状態やケガの程度を把握するため、すぐに下記のポイントを確認しましょう。
意識の状態
意識の状態を確認するには、名前を呼んだときの反応を見ます。
目を開ける、耳や顔を動かす、こちらを見るといった反応があれば、意識はある程度保たれていると考えられます。
一方、呼びかけても反応しない、ぼーっとしていて反応が鈍い、目の焦点が合わないといった場合は、意識がはっきりしていない可能性があります。
呼吸の状態
胸やお腹の動き、口元を見て、呼吸の状態を確認しましょう。
口を開けて呼吸している、肩で息をしている、呼吸が浅い・速い、咳き込む場合は緊急性が高いと考えられます。
歩き方や姿勢
自力で歩ける場合は、歩き方や姿勢を確認しましょう。
下記の項目に当てはまる場合は、足や腰、背中を痛めている可能性があります。
- 足を引きずる
- 片足を浮かせる
- ふらついている
- 立ち上がれない
- 同じ姿勢のまま動かない
出血やケガの程度
被毛をかきわけながら、出血や腫れ、傷、皮膚の変色がないかを確認します。
抱っこをしようとすると鳴く、特定の部位に触れると嫌がる、震えるといった反応は強い痛みのサインです。
犬が落ちたけど元気そう…様子を見ても大丈夫?
ソファやベッドなど低い場所からの転落で、愛犬が普段と変わりなく元気そうにしている場合は、基本的にはしばらく自宅で様子を見てもよいと考えられます。
ただし脳や内臓、神経といった体の内側のダメージは見た目ではわかりにくく、時間が経ってから急に症状があらわれることがあるため安心とは言い切れません。転落後少なくとも24時間は目を離さず、その後も3日程度は慎重に様子を見てください。
見守りのポイントはこのあとの章で解説します。
犬の転落で考えられるケガやリスク
犬が転落すると、落ちた高さや着地した場所、体勢によってさまざまなケガが起こることがあります。代表的なものは下記のとおりです。
打撲
強くぶつけることで筋肉や皮膚の下の組織がダメージを受けた状態です。転落時に体を強くぶつけると起こることがあります。
捻挫
関節に無理な力がかかり、関節を支えている靭帯や腱などが傷ついた状態です。着地時に足をひねると起こることがあります。
骨折、脱臼
骨折は骨が折れたりヒビが入ったりした状態、脱臼は関節が本来の位置からずれている状態です。いずれも高所からの転落や不自然な体勢での着地などで、足や背中などに強い衝撃が加わったときに起こります。
擦り傷、切り傷
擦り傷は皮膚の表面が擦れてできた傷、切り傷は皮膚が鋭利なもので切れてできた傷です。砂利やコンクリートなどに転落したときや、石やガラス片など鋭利なものの上に転落したときにできることがあります。
頭部損傷
抱っこ中の落下や階段からの転落などで頭を強くぶつけると、頭部がダメージを受けて下記のような状態を引き起こすことがあります。
- 脳しんとう:一時的に脳の機能に異常が起こる状態
- 脳浮腫:脳がむくみ、頭蓋骨内で脳が圧迫される状態
- 頭蓋内出血:頭蓋骨の内側で出血が起こり、脳が圧迫される状態
内臓損傷
肝臓や脾臓、腎臓、肺などの内臓がダメージを受けた状態です。高所から落ちたときや硬い場所に胸やお腹を強く打ちつけたときに起こることがあります。
神経損傷
首や背中、腰などに強い衝撃が加わり、神経が傷ついた状態です。転落時に背中を強く打ったり、体をひねるようにして落ちたりしたときに起こることがあります。
犬の転落後は元気でも見守りが大切!確認すべきポイントは?
転落直後は元気そうに見えても、時間が経ってから体調の変化があらわれることがあります。転落後3日間ほどは、特に下記のポイントを意識しながら注意深く見守りましょう。
- 食欲が落ちていないか
- 元気がなくなっていないか
- 歩き方が変わっていないか
- 呼吸が苦しそうでないか
- 嘔吐やよだれが出ていないか
- 尿や便に血が混じっていないか
愛犬の様子に変化がみられた場合の受診の目安は、次の章で詳しくご紹介します。
犬の転落で動物病院を受診する目安
下記に当てはまる場合は緊急性が高いと考えられます。至急動物病院を受診してください。
意識の異常がある
- 呼びかけへの反応がない、鈍い
- ぼーっとしている
- 元気がなく、ぐったりしている
呼吸の異常がある
- 呼吸が速い、荒い
- 肩で息をしている
- 口を開けて苦しそうに呼吸をしている
- 咳き込んでいる
- 歯ぐきが白や紫っぽい
出血や傷がある
- 大量に血が出ている
- 止血しても血が止まらない
- 傷口が深い
骨折が疑われる
- 関節が不自然な方向に曲がっている
- 足を引きずる、浮かせている
- 立ち上がれない、同じ姿勢のまま動かない
- 関節や手足が腫れている
- 触ると鳴く、嫌がる
神経症状がある
- けいれんしている
- 体が硬直している
- 目の焦点が合わない
- 瞳孔の大きさが左右で違う
- 眼球が小刻みに揺れている
- ふらつきがある
全身状態の異常がある
- 震えている
- 嘔吐している
- よだれが多い
- 食欲や元気がない
- 尿や便に血が混じっている
その他
- 高所から転落した
- 硬い地面に転落した
- 小型犬、シニア犬、子犬である
上記に当てはまらない場合でも、気になる様子があるときは病院を受診するのが安心です。
愛犬が転落した後の自宅での過ごし方
元気そうに見える場合でも、転落後は体にダメージを受けている可能性があります。症状の悪化を防ぐため、しばらくの間は自宅で安静に過ごしましょう。
走ったりジャンプしたりしないよう、ケージやサークルなど愛犬が落ち着ける場所で休ませるのがおすすめです。
3日ほど経っても愛犬の様子に変わりがなければ、短時間の散歩から少しずつ再開するとよいでしょう。
犬のケガの相談はオンラインでも
犬が転落した際の受診の目安などをご紹介しましたが、状況やケガの程度はさまざまです。そのため実際に愛犬がケガをしたとき、「このまま様子を見ても大丈夫かな」と不安になることもあるかと思います。
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