愛犬の骨折、見分け方のサインや治療方法、自宅でのケア方法は?

犬の病気

2026年9月16日

犬の骨折は、ソファからの転落や足の踏み外しなど、日常のふとした場面でも起こることがあります。この記事では、犬の骨折が疑われるときのサインや応急処置、自宅でのケア方法などをご紹介します。

愛犬が骨折したかも…?見分け方や骨折のサインとは?

犬が骨折すると、下記のような症状やサインがあらわれます。

  • 足を浮かせている
  • 歩きたがらない
  • 足を引きずるように歩いている
  • 関節や手足が腫れている
  • 関節が不自然に曲がっている
  • 触ると鳴く、噛もうとするなど嫌がる様子がある
  • 抱っこを嫌がる
  • 普段と比べて元気がない

これらのサインは、捻挫や脱臼など骨折以外のケガでもみられることがあります。
また被毛があると腫れや関節の変化に気づきにくいため、家庭で骨折かどうかを見分けるのは難しく、心配なときは獣医師に相談するのが安心です。

愛犬に骨折が疑われるときの応急処置方法

愛犬に骨折が疑われるときは、患部をできるだけ動かさないようにすることと、早めに動物病院で受診することが大切です。抱き抱えると足先が不安定になりやすく、症状の悪化につながることがあるので控えましょう。

小型犬はキャリーケースにタオルや毛布を敷き詰め、その中に入れて移動させるといいでしょう。中型犬や大型犬は、板や毛布などに乗せ、愛犬が楽な姿勢を保ちながら運びましょう。

むやみに患部を触る、包帯や添え木を使って固定するといった行動は避けてください。血管や神経を傷つけたり、骨のずれを悪化させたりするおそれがあります。

犬の骨折の受診目安と治療方法

転落や転倒などで足や体に衝撃が加わり、愛犬の骨折が疑われる場合は、症状の程度にかかわらず早めに動物病院を受診しましょう。骨折をそのままにしておくと愛犬がつらい思いをしますし、歩き方に影響が出たり、治るまでに時間がかかったりする可能性があります。

病院ではレントゲン検査で骨の状態を確認したうえで、一般的に下記のような方法で治療します。

  • 骨折の程度が軽い場合:ギプスや包帯で患部を固定
  • 骨のずれが大きい場合や複雑な骨折などの場合:手術

処置後は定期的なレントゲン検査で状態を確認しながら、経過を観察します。犬の種類や健康状態などによっては上記以外の方法が検討されることもあります。

愛犬の骨折に自宅でできるケア方法

愛犬の骨折を早く治すには、自宅でのケアも欠かせません。受診後、下記の方法でケアしましょう。

安静に過ごせる環境を整える

骨折が治るまでは、走る、ジャンプする、段差を上り下りするといった動きを避け、できるだけ安静に過ごす必要があります。ケージやサークルなどを用意し、落ち着いて過ごせる環境を整えましょう。

患部を触らせないようにする

患部にしきりに触れると、ギプスや包帯がずれたり、手術後の傷口から雑菌が入って感染症を引き起こしたりするおそれがあります。
愛犬が患部を気にしている場合は獣医師に相談のうえ、エリザベスカラーや保護服を一時的に使うのも一つの方法です。

犬の骨折が起こりやすいシチュエーション

犬の骨折は、日常の些細な場面でも起こりえます。特に起こりやすいのは、下記のようなシチュエーションです。

  • 棚や階段など高い場所、ソファ、ベッドなどから飛び降りた
  • 抱っこ中に落下した
  • フローリングで滑って転倒した
  • 階段から転落した
  • ドアや家具に足を挟んだ
  • 足を踏まれた
  • 交通事故にあった など

特に小型犬や子犬は骨が細く、ちょっとしたことでも骨折につながることもあります。

愛犬の骨折を防ぐために飼い主ができること

犬の骨折を完全に防ぐことは難しいですが、生活環境や抱っこの仕方などを見直すことでリスクを下げることはできます。下記の方法を参考に対策しましょう。

室内環境を整える

室内での落下や転倒を防ぐには、下記のような対策がおすすめです。

  • 滑りやすい床にはフロアマットやカーペットを敷く
  • 足や尻尾が挟まりそうな隙間をふさぐ
  • 階段にゲートを設置する
  • 高さのある家具や棚に上らないよう配置を見直す
  • ソファやベッドはロータイプのものを選ぶ
  • 高さのあるソファやベッドには、犬用のスロープやステップを設置する

抱っこをするときは体全体を支える

抱っこをする際は、脇だけでなく後ろ足やお尻も支え、体全体を安定させるようにして抱きましょう。愛犬が興奮したり暴れたりする場合は無理に抱き続けず、すぐにしゃがんで低い位置から下ろすと落下を防げます。
また子どもが犬を抱っこする場合は、座った状態で行う、大人が一緒に支えるといった工夫をしましょう。

リードは短めに持つ

外出時は、犬が急に走り出したり車道に飛び出したりしないよう、リードを短めに持って行動をコントロールしましょう。特に車から降りるときや、知っている人や犬が見えたときは興奮しやすいので、いつも以上に注意が必要です。

適度に運動する

適度な運動は、体重の増えすぎによる関節への負担軽減や、足腰の筋力維持につながり、骨折のリスクを減らせます。愛犬の年齢や体格、健康状態にあわせて、散歩や体を動かす遊びを取り入れるといいでしょう。

犬のケガの相談はオンラインでも

どんなに気をつけていても、予想外の場面で愛犬がケガをしてしまうこともあるかと思います。
骨折の場合は一刻も早い対面での動物病院受診が原則ですが、すぐに病院に連れていくべきか判断できないときは、ペットのオンライン診療サービス「ペットドクター」が便利です。自宅からオンラインで獣医師の診察を受け、受診目安やケア方法について相談することができます。全国どこからでも利用できるので、困ったときは検討してみてください。