チワワの外耳炎|受診目安やケア方法、やりがちなNGケアなどを解説
2026年8月9日
愛犬がしきりに耳を気にしていたりパタパタ振っていたりしたら、外耳炎など耳のトラブルのサインかもしれません。こちらの記事ではチワワの外耳炎の受診目安や自宅でのケア方法、やりがちなNGケアなどをご紹介します。
チワワが外耳炎になる原因は?
外耳炎とは、耳の入り口から鼓膜までの「外耳道」に炎症が起こった状態です。外耳炎になると耳垢の質感や色が変わったり、耳の中に痒みが生じたりします。
犬の外耳炎の原因には下記のようなものがあります。
細菌・真菌の増殖
犬の耳に元からいる細菌や真菌(カビの一種)が異常に増殖して、炎症が起こることがあります。
細菌や真菌は、高温多湿な環境、皮膚バリアが低下したタイミングなどで増殖しやすくなります。
耳ダニの寄生
耳ダニというダニが耳の中に寄生して、炎症が起こることがあります。
強い痒みを伴い、黒い乾燥した耳垢が大量に出るのが特徴です。
アレルギー
特定の食べ物やハウスダスト、花粉などの環境アレルゲンに対するアレルギー反応と皮膚のバリア機能の低下などで、耳の中に炎症が起こることがあります。
異物混入
犬自身の抜け毛や植物の種子などが耳の中に入って、炎症を起こすことがあります。
チワワは外耳炎になりやすい?
どの犬種も外耳炎になる可能性はありますが、チワワは特に外耳炎に注意が必要な犬種です。
チワワはアレルギー体質やデリケートな皮膚を持っている子が多く、皮膚トラブルの延長で外耳炎になりやすいです。
また体が小さく耳道が狭いため耳の中の通気性が悪く、細菌や真菌が増殖して外耳炎になりやすいとも言われています。
チワワの外耳炎で見られる症状
チワワが外耳炎になると、下記のような症状が見られます。
- 痒みで耳や頭を頻繁に掻く
- 痒みや違和感で頭・首を激しく振る
- 耳垢の量が増える
- ネバネバした耳垢やドロっとした耳垢がある
- 耳垢の色が緑、黒、赤茶色をしている
- 耳に赤み、腫れがある
- 耳から悪臭がする
- 耳だれ(膿)が出る
症状が進行して中耳炎や内耳炎になると強い痛みが生じたり、神経に影響が出たりして、下記のような行動や様子が見られることがあります。
- 耳に触れられるのを激しく嫌がる
- 呼びかけへの反応が鈍い
- 頭が左右どちらか片方に傾いている
- 同じ場所でくるくる回る
- フラフラしてまっすぐ歩けない
- 眼球が小刻みに揺れる
チワワの外耳炎の受診目安と治療方法
外耳炎は自然と回復することはほとんどありません。そのため、先にご紹介した外耳炎が疑われる症状が見られる場合は、できるだけ早めに動物病院を受診して適切な治療を受けましょう。
特に下記のような症状が見られる場合は、外耳炎が進行して神経にまで影響を及ぼしている可能性があり危険です。早急に動物病院を受診してください。
- 頭が左右どちらか片方に傾いている
- 同じ場所でくるくる回る
- フラフラしてまっすぐ歩けない
- 眼球が小刻みに揺れる
動物病院を受診すると、一般的に下記のような治療が行われます。
耳の洗浄
まずは専用の洗浄液を使って、耳の中を洗浄することが多いです。
耳垢や耳の中の異物を取り除き、点耳薬が耳の奥に届きやすいようにします。
投薬
細菌に対する抗生物質、真菌に対する抗真菌薬、耳ダニに対する駆虫薬など、原因に対する薬を投与します。症状に応じて痒み止めや抗炎症薬が使われることもあります。
薬は動物病院で一度投与するだけで一定期間効果が続くものもあれば、自宅での投与が必要になるものもあります。
手術
外耳炎が進行して、炎症が中耳や内耳にまで広がっている場合や、外耳炎を繰り返して耳道が厚くなってしまった場合は、鼓膜を切開したり耳道の一部を切り取ったりする手術が必要になることがあります。
チワワの外耳炎でやってはいけないこと
愛犬が外耳炎になったときに、良かれと思ってしたケアが症状を悪化させてしまうことがあります。下記のようなことはしないようにしてください。
症状を放置する
外耳炎が疑われる症状があるときは、そのまま放置しないようにしましょう。
症状が進行して、中耳や内耳にまで影響が及ぶ可能性があります。
できるだけ早く動物病院を受診して、適切な治療を受けるようにしてください。
耳かきや綿棒で耳掃除をする
耳かきや綿棒を使って耳の奥の方まで耳掃除をするのはやめましょう。
耳垢を耳の奥に押し込んでしまったり、耳の中を傷つけたりするおそれがあります。
自己判断で薬を使う
過去に処方された薬や人間用の薬などを自己判断で使用しないでください。
動物病院を受診して、今回のために処方された薬を用法用量を守って使うようにしましょう。
自己判断で薬の使用を止める
治療を始めて症状が改善してきたからといって、自己判断で薬の使用を止めないでください。
目に見える症状がなくても、耳の中に菌が残っていて炎症が再発する可能性があります。
処方された薬は最後まで使い切るようにしてください。
チワワの外耳炎に家庭でできるケア方法
ここからは、愛犬が外耳炎のときに治療と並行して家庭でできるケアをご紹介します。健康なときも、日頃のケアに取り入れることで外耳炎予防につながります。
こまめに耳をチェックする
愛犬が外耳炎になっているときは、できるだけ毎日耳の中をチェックしましょう。
耳垢の色や質感、耳の赤み、臭いなどを確認し、異変がある場合は動物病院で相談するようにしてください。
愛犬が耳を触られるのを嫌がる場合は、無理に確認しようとせず動物病院で診てもらいましょう。
耳の入り口付近の汚れを拭き取る
耳の中をチェックした際に汚れがある場合は、洗浄液やぬるま湯で湿らせたガーゼやコットンで拭き取ります。
このとき奥の方までゴシゴシ擦るのではなく、耳の入り口付近にある汚れだけを優しく拭き取るようにしてください。
耳を乾燥させる
シャンプーや水遊びの後などに耳に水が残っていると、耳の中の湿度が高まって症状が悪化しやすくなります。
耳の入り口や耳介をタオルで優しく拭き、水分を残さないようにしましょう。ドライヤーを使用する場合は、耳の中に強い風を直接当てないよう注意してください。
エリザベスカラーを着用させる
炎症が起こっているときに患部に触れてしまうと、症状が悪化するおそれがあります。
愛犬がどうしても掻いてしまう場合は、エリザベスカラーを着用させるのも一つの方法です。
エリザベスカラーを使用する場合は、患部に足が届かない形状を選ぶことが大切です。ドーナツ型などは耳の位置によっては十分な保護ができないことがあるため、愛犬の体格や症状に合ったものを選びましょう。
エリザベスカラーを着用すると、視界が狭くなっていつも通り生活するのが難しいことがあります。
フードの器は食べやすいように台などの上に乗せる、ぶつかりそうな家具は移動させるなど、生活しやすいようにサポートしてあげてくださいね。
アレルゲンを避ける
アレルギーが外耳炎の背景にある場合は、アレルギーに対する治療を行うことで、耳の炎症の改善や再発予防につながることがあります。
食物アレルギーの場合はアレルギー対応の療法食に変更する、アトピーの場合は空気清浄機を活用する、寝具やカーペットをこまめに洗濯する、部屋の隅まで掃除をするなど、できるだけ愛犬とアレルゲンの接触を減らせると良いでしょう。
ただし、犬のアトピー性皮膚炎では、環境中のアレルゲンを完全に取り除くことは難しい場合があります。掃除などの環境整備だけで改善を目指すのではなく、獣医師と相談しながら皮膚全体の治療を行うことが大切です。
チワワの外耳炎の相談はオンラインでも
愛犬に外耳炎が疑われる症状が見られたら、できるだけ早く獣医師に診てもらえると安心ですよね。とはいえ、すぐに動物病院に連れて行くのが難しいこともあるかと思います。
そんなときはペットのオンライン診療アプリ「ペットドクター」が便利です。家にいながらスマホのアプリを通して愛犬の様子を獣医師に診てもらい、症状やケアの方法について相談ができます。獣医師が必要と判断した際には、薬を処方してもらうことも可能です。困ったときは利用を検討してみてくださいね。