サイベリアンの外耳炎|症状や受診目安、ホームケア方法を解説
2026年7月3日
愛猫がしきりに耳を気にしていたり、耳からツンとするニオイがしたりするのは外耳炎の可能性があります。こちらの記事では、サイベリアンの外耳炎の原因や受診の目安、自宅でのケア方法などをご紹介します。
猫の外耳炎とは?
外耳炎とは、耳の穴から鼓膜までの通り道(外耳道)に炎症が起こっている状態です。
細菌や真菌(カビ)が耳の中で増殖したりダニが耳に寄生したりすることで起こり、耳の痒みや赤み、悪臭、耳垢の異常などの症状が現れます。
症状が進行すると耳の奥の中耳や内耳にまで影響が及ぶことがあるため、早めの受診と治療開始が大切です。
どの猫でも外耳炎が起こる可能性はありますが、垂れ耳や耳周りに毛が多い猫は特に外耳炎になりやすいです。
サイベリアンの外耳炎の原因は?
サイベリアンの外耳炎の原因には下記のようなものがあります。
細菌・真菌の増殖
細菌や真菌は健康な耳にも存在していますが、湿度や皮膚状態の変化などで菌のバランスが崩れると炎症につながることがあります。
耳ダニの寄生
耳ダニというダニが耳の中に寄生することで炎症が起こります。
強い痒みを伴い、黒い乾燥した耳垢が大量に出るのが特徴です。
アレルギー
特定の食べ物や花粉、ホコリなどのアレルゲンに対するアレルギー反応で、耳の中に炎症が起こることがあります。
耳だけでなく、皮膚のかゆみや赤みを伴うこともあります。
異物混入
猫自身の抜けた毛や植物の種などが耳の中に入り込んで、炎症を起こすことがあります。
サイベリアンは耳の周りに毛が多いため、抜けた毛が耳の中に入り炎症を起こすことがあります。
サイベリアンの外耳炎で見られる症状
サイベリアンが外耳炎になると下記のような症状が見られます。
- 耳や耳周りを頻繁に掻く
- 耳を壁や床に擦りつけようとする
- 頭を頻繁に振る
- 耳垢の量が増える
- 耳垢の色が黄色、茶色、黒色になる
- 耳の中に赤みがある
- 耳が熱を持っている
- 耳から悪臭がする
- 耳の周りの毛が抜ける
下記のような症状や行動が見られる場合は、外耳炎が進行して中耳炎や内耳炎になっている可能性があります。
- 痛みで耳を触られるのを極端に嫌がる
- 耳から膿(耳だれ)が出る
- まっすぐ歩けない
- 頭が左右どちらかに傾く
- 同じところをぐるぐる回る
- 眼球が小刻みに揺れる
サイベリアンの外耳炎の受診目安
猫の外耳炎は自然に回復しづらく、放置していると悪化する可能性もあるため、先にご紹介したような外耳炎が疑われる症状がある場合は、数日以内でできるだけ早めに動物病院を受診しましょう。
特に下記のような症状が見られる場合は外耳炎が進行して、強い痛みや痒み、神経への影響が出ている可能性があり危険です。早急に動物病院を受診してください。
- 痛みで耳を触られるのを極端に嫌がる
- まっすぐ歩けない
- 頭が左右どちらかに傾く
- 同じところをぐるぐる回る
- 眼球が小刻みに揺れる
サイベリアンの外耳炎の治療方法
外耳炎で動物病院を受診すると、一般的には下記のような治療が行われます。
耳の洗浄
まずは洗浄液を使って、耳の中の汚れや異物を取り除きます。
ただし耳の状態によっては洗浄が適さない場合もあるため、自己判断で耳洗浄を行うのは避けましょう。
サイベリアンは耳の周りや入り口の毛が長いため、獣医師の判断で洗浄前に毛がカットされることがあります。
薬の投与
炎症を抑える抗炎症薬、細菌や真菌に対する抗菌薬、耳ダニに対する駆虫薬など、外耳炎の原因や症状に合わせた薬を投与します。
病院で1回投与するだけで一定期間効果が続くものもあれば、自宅での投与が必要になるものもあります。
手術
外耳炎の症状が進行して中耳炎や内耳炎になっている場合は、鼓膜を切開したり耳道の一部を切り取ったりする手術を行うことがあります。
サイベリアンの外耳炎でやってはいけないNGケア
愛猫が外耳炎になった際は、下記のようなことはしないでください。症状が悪化するおそれがあります。
症状をそのまま放置する
外耳炎が疑われる症状がある際に、そのまま放置するのはやめましょう。
症状が進行すると強く痛むほか、神経に影響が出ることもあるため危険です。
愛猫に外耳炎が疑われる症状が見られたら、できるだけ早く動物病院で診てもらうようにしましょう。
綿棒を使って耳掃除をする
綿棒や耳かきを使って耳掃除をするのはやめましょう。
耳垢を耳の奥に押し込んでしまったり、耳の中を傷つけて症状を悪化させてしまったりするおそれがあります。
耳に汚れがある場合は、目に見える範囲の汚れだけを優しく拭き取るようにしてください。
耳垢は本来、耳の中を保護する役割もあります。量や色、ニオイに変化がある場合は注意が必要ですが、正常な耳垢まで頻繁に取り除く必要はありません。
自己判断で薬を使う
過去に処方された薬や人間用の薬は自己判断で使わないでください。症状が悪化するおそれがあります。
動物病院で処方された薬を用法用量を守って使用するようにしてください。
自己判断で薬の使用を止める
症状が良くなったからといって自己判断で薬の使用を止めるのはやめましょう。
外耳炎の症状が消えても菌が残っていて、薬の使用を止めると炎症が再発する可能性があります。
処方された薬は必ず最後まで使い切るようにしましょう。
サイベリアンの外耳炎の正しいホームケア
愛猫が外耳炎になったら、治療と並行して下記のようなケアをしましょう。
こまめに耳をチェックする
愛猫が外耳炎の際は、できるだけ毎日耳の中をチェックしましょう。
耳垢の色や量、質感、耳の中の臭いなどを確認し、症状の悪化が見られる場合は動物病院で相談するようにしてください。
愛猫が耳を触られるのを極端に嫌がる場合は無理に見ようとせず、動物病院で獣医師に診てもらいましょう。
耳の入り口付近の汚れを拭き取る
耳の中に汚れがあるときは、洗浄液で濡らしたガーゼやコットンで汚れを拭き取ります。
ゴシゴシ擦るのではなく、ガーゼやコットンを耳に押し当てて浮いてきた汚れを優しく拭き取りましょう。
耳の奥の汚れまで取ろうとせず、耳の入り口付近にある目に見える範囲の汚れだけを取るようにしてください。
必要に応じて耳周りの毛をカットしてもらう
耳周りに毛が多いと、耳の中が蒸れて細菌や真菌が増殖しやすくなります。
サイベリアンは耳の周りや中の毛が多いため、動物病院やトリミングサロンで耳周りの毛を定期的にカットしてもらうと良いでしょう。
耳をしっかり乾燥させる
耳周りに水分があると、湿気が溜まって細菌や真菌が増殖しやすいです。
愛猫の耳が水に濡れた場合はタオルで十分に乾かし、必要に応じてドライヤーを短時間活用すると良いでしょう。
エリザベスカラーを着用する
炎症が起こっている部分を掻いてしまうと、症状が悪化するおそれがあります。
愛猫がどうしても患部を掻いたり、床や壁に擦り付けたりしてしまう場合は、エリザベスカラーを着用させるのも一つの方法です。
エリザベスカラーを着用すると、視界が狭くなりいつも通りの生活がしづらくなります。
フードや水の器を食べやすいように台の上などに乗せる、ぶつかりそうな家具を移動させるなど、生活しやすいようにサポートしてあげてください。
アレルゲンを避ける
アレルギーが原因で外耳炎が起こっている場合は、アレルゲンをできるだけ避けることで改善につながる可能性があります。
フードをアレルギー対応のものに変更する、こまめに掃除をして花粉やホコリを取り除く、空気清浄機を活用するなどして、愛猫とアレルゲンの接触を減らせると良いでしょう。
サイベリアンの外耳炎の相談はオンラインでも
愛猫が耳を痒がっていたり耳から悪臭がしていたりすると、できるだけ早く改善してあげたいですよね。とはいえすぐに動物病院に連れて行くのが難しいこともあるかと思います。
そんなときはペットのオンライン診療アプリ「ペットドクター」が便利です。家にいながらスマホのアプリを通して獣医師に愛猫の様子を診てもらい、必要な対応のアドバイスをもらえます。獣医師が必要と判断した際には薬を処方してもらうことも可能です。困ったときは利用を検討してみてくださいね。