【ポメラニアンの外耳炎】受診目安や自宅でのケア方法、対策などを解説
2026年8月7日
愛犬が耳をしきりに搔いていたり、壁や床に擦り付けたりしていたら、それは外耳炎など耳のトラブルのサインかもしれません。外耳炎はできるだけ早く飼い主が気づいて、適切な治療と自宅でのケアを行うことが大切です。こちらの記事では、ポメラニアンの外耳炎の原因や受診の目安、自宅でのケア方法などをご紹介します。
犬が外耳炎になる原因は?
犬が外耳炎になる主な原因は下記の通りです。
細菌・真菌(カビ)の増殖
犬の耳には健康なときでも様々な微生物が存在しています。アレルギーや耳の炎症、耳の中に湿気が溜まることなどによって耳の環境が変化すると、細菌や酵母菌(マラセチア)が増殖し、炎症を悪化させることがあります。
耳ダニの寄生
「耳ダニ」というダニが耳の中に寄生することで炎症が起こります。
耳ダニが原因で外耳炎になると強い痒みを伴い、黒い耳垢が大量に出るのが特徴です。
異物混入
犬自身の抜け毛や植物の種などが、耳の中に入って炎症を起こすことがあります。
アレルギー
特定の食べ物や花粉、ホコリなどのアレルゲンに対するアレルギー反応で耳のバリア機能が低下し、炎症が起こることがあります。
ポメラニアンは外耳炎になりやすい?
どの犬種でも外耳炎になることはありますが、ポメラニアンは犬の中でも比較的外耳炎になりやすい犬種といわれています。
ポメラニアンは耳の穴(耳道)が狭く、耳の中の毛も多いため、耳の通気性が悪くなりがちです。
その結果、耳に湿気が溜まって細菌や真菌が増殖し、外耳炎が起こりやすい傾向にあります。
ポメラニアンの外耳炎で見られる症状
ポメラニアンが外耳炎になると、下記のような症状が見られます。
- 痒みで耳や頭を頻繁に掻く
- 痒みや違和感で頭・首を激しく振る
- 耳垢の量が増える
- ネバネバした耳垢やドロっとした耳垢がある
- 耳垢の色が黒、赤茶色をしている
- 耳に赤み、腫れがある
- 耳から悪臭がする
- 耳だれが出る
症状が進行して中耳炎や内耳炎になると、強い痛みが生じたり神経に影響が出たりして、下記のような行動が見られることがあります。
- 耳に触れられるのを激しく嫌がる
- 首が左右どちらか片方に傾いている
- 同じ場所でくるくる回る
- フラフラしてまっすぐ歩けない
- 眼球が小刻みに揺れる
ポメラニアンの外耳炎の受診目安と治療方法
外耳炎が自然に回復することは基本的にはないため、前章でご紹介した外耳炎の症状が愛犬に見られたらできるだけ早めに動物病院を受診しましょう。
特に下記のような症状が見られる場合は、外耳炎が進行して神経にまで影響が出ている可能性があるため危険です。早急に動物病院を受診してください。
- 首が左右どちらか片方に傾いている
- 同じ場所でくるくる回る
- フラフラしてまっすぐ歩けない
- 眼球が小刻みに揺れる
外耳炎で動物病院を受診すると、一般的に下記のような治療が行われます。
耳道の洗浄
耳の状態を確認したうえで、必要に応じて耳道を洗浄します。耳垢や分泌物を事前に取り除くことで、薬が患部に届きやすくなることがあります。
耳の中の毛が多い場合は、先に毛をカットしてから洗浄を行うことがあります。
薬の投与
耳の中を洗浄したら、薬を投与します。
細菌に対する抗菌薬、耳ダニに対する駆虫薬など原因に対する薬や、痒み止め、抗炎症剤などが使われます。
手術
症状が進行して中耳炎や内耳炎になっている場合は、鼓膜を切開したり耳道の一部を切り取ったりする手術が必要になることがあります。
ポメラニアンの外耳炎でやってはいけないこと
愛犬が外耳炎のときに下記のようなことは避けましょう。症状が悪化するおそれがあります。
症状を放置する
外耳炎が疑われる症状があるときに、そのまま放置するのはやめましょう。症状が進行し、神経にまで影響が及ぶ可能性があります。
必ず動物病院を受診して適切な治療を行うようにしてください。
綿棒や耳かきでの耳掃除
綿棒や耳かきを耳の奥に入れることは避け、掃除する場合は耳の入り口付近だけにとどめましょう
耳垢を耳の奥に押し込んでしまったり、耳の中を傷つけてしまったりする危険性があります。
自己判断で薬を使う
過去に処方された薬や人間用の薬などを自己判断で使用するのはやめましょう。
動物病院で処方された薬を、用法用量を守って使うようにしてください。
無理に耳の毛を抜く
耳の毛を無理に抜かないでください。耳が傷つき炎症が悪化するおそれがあります。
耳の毛の量が気になるときは、動物病院かトリミングサロンでカットしてもらいましょう。
ポメラニアンの外耳炎に家庭でできるケア方法
愛犬が外耳炎の際は、治療と並行して自宅で下記のようなケアを行いましょう。症状の悪化を防いだり症状を和らげたりすることができます。
耳をこまめにチェックする
愛犬が外耳炎の際はできるだけ毎日耳の中をチェックしましょう。耳垢の色や質感、量、耳のにおいなどに変化はないか確認します。
治療中にもかかわらず症状が悪化している場合は、動物病院で診てもらいましょう。
愛犬が耳を触られるのを嫌がる場合は無理に見ようとせず、動物病院で獣医師に相談してください。
汚れを拭き取る
耳に汚れがある場合は、洗浄液で湿らせたコットンやガーゼで拭き取ります。
このとき奥の汚れまで無理に取ろうとせず、耳の入り口付近にある汚れだけを優しく拭き取ってください。
耳を乾燥させる
耳に湿気があると症状が悪化する可能性があります。
シャンプーや水遊びの後は、耳の外側や入り口付近の水分をタオルで優しく拭き取りましょう。
耳の毛をカットする
耳周りや耳の中に毛が多いと、耳の通気性が悪くなって症状が悪化しやすくなります。
ポメラニアンは耳の中の毛が多い犬種なので、動物病院やトリミングサロンで相談して定期的に耳の毛をカットしてもらうと良いでしょう。
エリザベスカラーを着用する
外耳炎のときに患部を搔いてしまうと、傷がついて症状が悪化するおそれがあります。どうしても愛犬が搔いてしまう場合は、エリザベスカラーを着用させて患部に触れないようにするのも一つの方法です。
エリザベスカラーを着用すると周りが見えづらく、愛犬がいつも通りに行動できないことがあります。
フードや水の器を届きやすいように台の上などに置く、ぶつかりそうな家具は移動させるなど生活のサポートをしてあげてください。
アレルゲンを避ける
アレルギーが原因で外耳炎が起こっている、または外耳炎のはっきりした原因がわからない場合は、獣医師に相談してアレルギー検査を受けるのも一つの方法です。
愛犬のアレルゲンがわかったら、アレルギー対応フードに変更する、空気清浄機を活用する、寝具をこまめに洗濯するなどして、できるだけアレルゲンを避けるようにしましょう。
ポメラニアンの外耳炎の相談はオンラインでも
愛犬が耳を痒そうにしていたり耳から悪臭がしたりしたら、病院に連れて行った方が良いのか、自宅でした方が良いことはあるのかなど悩むこともあるかと思います。
そんなときはペットのオンライン診療アプリ「ペットドクター」が便利です。家にいながらスマホのアプリを通して獣医師に愛犬の様子を診てもらい、対面受診の必要性や自宅でできるケアについて相談することができます。獣医師が必要と判断した際には薬を処方してもらうことも可能です。困ったときは利用を検討してみてくださいね。