2025年12月25日
愛犬を呼んだときに反応が薄い、気づかないなど、耳が聞こえていないかもと感じると心配になりますよね。難聴だと確かめるにはどうすれば良いのか、難聴だった場合は何をすれば良いのかなど疑問も出てくるかと思います。
こちらの記事では、犬の耳が聞こえていないと感じた時のチェック方法や、難聴の原因、治療に関することをご紹介します。
愛犬の耳が聞こえてない気がする…難聴かを確かめるためのチェック項目
難聴とは、耳が聞こえづらい、全く聞こえない、片方の耳しか聞こえないなど、聴力が低下した状態のことです。
愛犬が難聴かどうかは、日頃の行動や反応を観察することである程度確かめることができます。下記のような様子が見られたら、何らかの原因で聴力が低下している可能性があります。
- 愛犬の視界に入らない場所から名前を呼んだときに、 振り向いたり耳を動かしたりしない
- 大きな音に驚いたり反応したりしない
- 寝ているときに物音を立てても目を覚ましたり耳を動かしたりしない
- 背後から静かに近づいたときに全く気づかない、いきなり触ると驚いたり怒ったりする
- 以前よりも活動的でなくなった
- 以前よりも臆病になった
- 以前よりも吠える頻度が高くなった
- 指示(コマンド)を聞かなくなった
犬の耳が聞こえなくなる原因は?
犬の耳が聞こえなくなる原因には次のようなものがあります。
加齢
犬も人間と同様、加齢によって耳の神経や内耳の機能が少しずつ衰えて、聴力が落ちていくことがあります。
耳の炎症
細菌や真菌への感染、アレルギー、耳への異物混入などによって耳に炎症が起こり症状が進むと、耳の中の機能が壊れたり膿や液体が溜まったりして、聴力が低下することがあります。
薬の副作用
一部の抗がん剤や抗菌薬など、耳に影響を与える副作用のある薬が原因で、耳が聞こえにくくなることがあります。
外傷
頭を強く打ったときなどに、耳の内部や聴覚神経、脳の聴覚を司る部分が損傷して、耳が聞こえにくくなることがあります。
腫瘍
耳道や内耳に腫瘍ができると、耳道が狭くなったり神経が圧迫されたりして、耳が聞こえにくくなることがあります。
犬の難聴は治療で回復するの?
前章でお伝えしたように、犬の難聴には様々な原因があり、原因によって治療で回復するものと、回復が難しいものに分けられます。
以下で一般的な目安をご紹介しますが、そもそもの原因の判断や治療のために、自己判断せずまずは動物病院を受診してください。
耳の炎症・腫瘍が原因の場合
耳の炎症、腫瘍など、病気が原因で聴力が低下している場合は、病気に対する適切な治療で聴力が回復する可能性があります。
ただし耳の炎症が悪化して聴神経にダメージを与えた場合や、腫瘍の種類やできる場所によっては、聴力の回復が難しいこともあります。
外傷が原因の場合
外傷が原因で聴力が低下している場合、軽度であれば適切な治療を受けることで回復する可能性があります。
しかし内耳や聴神経に影響が大きく及んでいる場合は、回復が難しいことがあります。
薬の副作用が原因の場合
薬の副作用が原因の難聴は、薬剤の使用を中止することで聴力が回復することもありますが、場合によっては回復が難しいこともあります。このとき、薬の使用を中止するかどうかは自己判断せず、獣医師に指示を仰ぎましょう。
加齢が原因の場合
加齢が原因の難聴には治療方法がなく、基本的に聴力が回復することはないとされています。聴力が低い状態でも快適に生活できるよう、飼い主がサポートしてあげることが大切です。
難聴と診断されたらどうする?飼い主ができること
ここからは愛犬が難聴と診断されたときに、飼い主ができることをご紹介します。
聴力が低下するとそれまでと同じように生活するのは難しいこともありますが、愛犬が不安にならずできるだけ快適に過ごせるよう、下記のようなことを試してみましょう。
変化にすぐに対応するのは難しいこともありますが、少しずつ新しい生活スタイルに慣れていけると良いですね。
笑顔で接する
耳が聞こえにくくなると、犬は視覚に頼ることが増えます。
飼い主も心配で不安な顔や悲しい顔をしてしまいがちかと思いますが、その表情を見ると愛犬も不安になってしまいます。愛犬の不安な気持ちを和らげるためにも、できるだけ笑顔で接して安心させてあげてください。
驚かせないようにする
急に近づいたり背後から触ったりすると、驚いてパニックになったり恐怖を感じたりすることがあります。愛犬の見えるところから近づいたりそっと触れたりと、愛犬が驚かないように配慮しましょう。
寝ている愛犬を起こす際は、鼻に手を近づけてにおいを嗅がせたり、床をトントンと軽く叩いて振動を与えたりすると良いでしょう。
家具の配置を変えない
耳が聞こえづらいと視覚や嗅覚に頼って生活するため、慣れた環境で過ごすことが安心感につながります。危険がない限りはできるだけ家具やトイレ、ベッドなどの配置を変えず、過ごし慣れた環境を維持するようにしましょう。
安全のためなどにどうしても配置を変える必要がある場合は、少しずつ時間をかけて変更し、愛犬が時間をかけて新しい環境を認識できるようにしてあげられると良いですよ。
ボディランゲージを使う
「おすわり」「まて」などの指示(コマンド)を聞き取るのが難しいため、必要な指示はボディランゲージで伝わるように練習しましょう。飼い主と愛犬が動きを覚えやすいよう、簡単で分かりやすいサインにするのがポイントです。
ボディランゲージをするときは身振り手振りを大きくして、聞こえていなくても口を動かして指示をするようにしましょう。声が聞こえなくても「口が動くと飼い主が何か伝えようとしている」と認識ができるようになります。
新しいコマンドを覚えることに成功したら、すぐにおやつをあげたり撫でたりと、褒めてあげましょう。
アイコンタクトをとる
耳が聞こえていたとき以上にアイコンタクトをとることを意識しましょう。声でのコミュニケーションが難しいため、愛犬は飼い主の表情や目の動きから気持ちや次の行動を読み取ろうとするようになります。
アイコンタクトで気持ちや次の行動を理解しあえると、愛犬も安心して生活できるようになりますよ。
屋外での危険に注意する
耳が聞こえづらいと、さんぽのときに車や自転車などの危険が近づいていることに気づきにくくなります。まずは飼い主が、周りの車や人、他の犬などの動きにこれまで以上に気をつけてあげるようにしてください。
そして万が一の飛び出しや突然の危険から愛犬を守るためにも、屋外では必ずリードを着用し、飼い主と近い距離で過ごすようにしてください。飼い主との距離が近いと、リードを引っ張る振動が伝わりやすくなり、ハンドサインなどにも気づきやすいため、愛犬の安心感にも繋がります。
犬の耳が聞こえないと感じたら動物病院で相談を
愛犬の耳が聞こえていないかもと感じたら、詳しい検査や適切な治療をするためにまずは動物病院で相談するようにしましょう。
外出や受診のハードルが高いときは、まずペットのオンライン診療アプリ「ペットドクター」を使うのも一つの方法です。家にいながらスマホで愛犬を映して獣医師に診てもらい、症状や生活の中で困っていることを相談することができます。困ったときは利用を検討してみてくださいね。