2025年12月26日
愛猫の名前を呼んでも反応が薄かったり、物音に気づいていなさそうだったりすると、耳が聞こえていないのかと心配になりますよね。確かめる方法や治療の必要性など気になることもあるかと思います。
こちらの記事では、猫の耳が聞こえなくなる原因や、難聴かどうかを確かめる方法、難聴と診断されたときにできることなどをご紹介します。
愛猫の耳が聞こえてないかも…難聴かを確認するためのチェック項目
難聴とは、耳が聞こえづらい、全く聞こえない、片方の耳しか聞こえないなど、聴力が低下した状態のことです。
愛猫の耳が聞こえているかどうかは、愛猫の音への反応と行動を観察することで、ある程度確認することができます。下記のような様子が見られたら、難聴の可能性があります。
- 名前を呼んでも反応しない
- おやつの袋を開ける音に反応しない
- チャイムの音や掃除機の音に反応しない
- 寝ているときに大きな音がしても目を覚まさない
- 普段より大きな声で鳴くようになった
- 頻繁に鳴くようになった
- 今までより深く眠るようになった
- 突然触られたり動きを感じたりして驚くことが増えた
猫の耳が聞こえなくなる原因は?
猫の耳が聞こえなくなる原因には、一般的に次のようなものがあります。
加齢
猫も人間と同じように、年齢を重ねると聴力が低下することがあります。これは、耳の奥にある聴覚細胞が加齢によって減少するためです。
耳の炎症
細菌や真菌への感染、アレルギー、耳への異物混入などによって耳の中で炎症が起こると、音の通り道が塞がれたり鼓膜が傷ついたりして聴力が低下することがあります。
外傷
頭を強く打ったり激しい衝撃を受けたりした場合、音を伝える器官や聴神経にダメージが加わって聴力が低下することがあります。
薬の副作用
一部の抗生物質や利尿剤などの薬は、副作用で聴覚が低下することがあるとされています。
腫瘍
耳の中や聴神経の付近に腫瘍やできものができると、音を伝える器官を圧迫したり炎症を引き起こしたりして聴力が低下することがあります。
猫の難聴は治療で回復するの?
猫の難聴は、原因や症状の進行度によって治療で回復するものと、回復が難しいものがあります。
それぞれ一般的な目安をご紹介しますが、原因や治療の可否を自己判断するのは危険です。愛猫の耳が聞こえていないかもと感じたときには、検査と適切な治療のためにまずは動物病院を受診するようにしてください。
耳の炎症・腫瘍が原因の場合
耳の炎症や腫瘍など病気が原因で聴力が低下している場合は、病気に対して適切な治療を行うことで聴力も回復する可能性があります。
ただし炎症の状態が悪いときや腫瘍の種類や進行度によっては、回復が難しいこともあります。
外傷が原因の場合
外傷によって聴力が低下している場合、耳へのダメージが軽度であれば適切な治療によって回復することがあります。
しかし聴神経が強いダメージを受けた場合は、回復が困難なことがあります。
薬の副作用が原因の場合
薬の副作用が原因で聴力が低下している場合、聴力への影響が軽度であれば薬の投与を中止することで聴力が回復する可能性があります。
ただし聴覚に重い副作用があると知られている薬(特定の抗生物質など)によって難聴になった場合や、薬の影響が重度だった場合は、回復が難しいことがあります。
加齢が原因の場合
加齢によって聴力が低下している場合は、基本的に聴力が回復するのは難しいとされています。
聴力を回復させることよりも、聴力が低下しても愛猫が安全で快適に暮らせるようにするにはどうすればいいかに焦点を当てるのがいいでしょう。
愛猫が難聴と診断されたらどうする?飼い主ができること
ここからは愛猫が難聴と診断された場合に、飼い主が生活の中でできることをご紹介します。
愛猫が難聴になるとこれまで通り生活するのは難しいこともありますが、できるだけ安心して快適に過ごせるよう、次のようなことを試してみましょう。飼い主も愛猫も、少しずつ新しい生活スタイルに慣れていけると良いですね。
驚かさないようにする
背後から突然触れると、驚いて攻撃的になることがありますし、愛猫にストレスが溜まります。
前から近づく、愛猫がいる場所の近くの床を叩いて振動を与えてから触るなど、「今から人が来るんだな」「触られるんだな」と心の準備ができるような工夫をしましょう。
生活環境の変化を少なくする
聴力が低下した猫は、視覚や嗅覚のみに頼って身の周りの状況を把握します。そのため周囲の環境をできるだけ変えないことが安心感に繋がります。ぶつかったり落ちたりするような危険がない限りは、家具やトイレ、寝床の配置を変えない方が良いでしょう。
いつもと同じ場所にものがあることで、愛猫が「ここは安全な場所だ」と感じて落ち着くことができます。
落ち着ける場所を用意する
聴力が低下すると、どうしても不安を感じたり、ちょっとした衝撃で驚いたりしやすくなります。愛猫自身が落ち着ける場所を家の中に用意してあげましょう。
一般的には、キャットタワーのボックスや箱型のベッドなど、身を隠せる場所があると安心できます。猫は嗅覚も優れているため、飼い主のにおいがついたタオルなどをその中に入れてあげるのも良いですよ。
視覚的な合図を取り入れる
名前を呼ぶ、ごはんを知らせるなど声で伝えていたことは、手で「おいで」と手招きする、「ご飯はここだよ」と手で指し示すなど、視覚的な合図で伝えるようにしましょう。
愛猫が遠くにいて気づいていないときは、懐中電灯やレーザーポインターの光を使って合図するのも良いでしょう。ただし愛猫の目に直接光が当たらないように気をつけてくださいね。
猫の耳が聞こえないと感じたら動物病院で相談を
愛猫の耳が聞こえていないかもと感じたら、詳しい検査や適切な治療を行うためにまずは動物病院で相談することが大切です。
そうは言ってもすぐに連れて行けないときや、外出が苦手な猫の場合は、ペットのオンライン診療アプリ「ペットドクター」が便利です。家にいながらスマホのアプリで獣医師に愛猫の様子を診てもらい、症状や生活の中で気をつけることなどを相談できます。困ったときは利用を検討してみてくださいね。