2025年12月24日
猫の祖先種は砂漠地帯の動物であるため、持続的な寒さに弱く、寒いなかで無理をすると体調を崩しやすい動物です。そこでこの記事では、愛猫を寒さや冬特有の病気から守り、快適に過ごすための具体的な寒さ対策を解説します。
なぜ猫に寒さ対策が必要なの?
猫は寒い環境のなかで自力で体温を維持するのが得意ではありません。そのぶん寒さから身を守るために暖かい隠れ場所を探すため、愛猫が健康的に冬を過ごすには、飼い主による適切な対策が不可欠です。
また寒さによる体の冷えや環境の変化は、猫の健康に直結する次のようなリスクを高めます。
泌尿器系のトラブル
寒いと水を飲む量が減るため、尿が濃縮されます。そのうえ体が冷えることによる血行不良も相まって、冬は膀胱炎や尿石症など泌尿器系のリスクが高まります。
感染症
体が冷えたり寒さでストレスを感じたりすると、免疫力が低下します。その結果、猫風邪などの感染症にかかりやすくなります。
関節炎の悪化
特にシニア猫は体が冷えることで関節の痛みが強くなり、動きが鈍くなります。
特に寒さに弱い猫種や特徴
すべての猫に寒さ対策は必要ですが、以下のような特徴を持つ猫は特に寒さに弱いので、より手厚いケアが必要です。
- 子猫、シニア猫:体温調節機能や免疫力が未熟、または低下している
- 短毛種やシングルコートの猫:保温性が低く冷えやすい
- 痩せている猫、無毛の猫:体の熱が逃げやすい
- 腎臓病や心臓病などの持病がある猫:体温変化が体調に大きく影響する
猫の寒さ対策① 室内環境を整える
猫がほとんどの時間を過ごす室内環境を整え、暖かさと快適さ、猫の習性である「隠れられる安心感」を満たしてあげましょう。ただし暖房器具は怪我や事故につながることもあるため、使用に注意が必要です。以下のような工夫を試してみてください。
1. 快適な室温と湿度を保つ
暖房を活用して快適な室温に保ちましょう。猫が快適に過ごせる室温は20〜25℃程度です。ただし個体差もあるため、愛猫の様子を見ながら調整しましょう。
また暖房で乾燥すると、皮膚や粘膜のバリア機能が弱まります。加湿器を使用するなどして、湿度を50〜60%程度に保つことが理想です。
2. 暖房器具を安全に活用する
ヒーターや電気カーペットなどの暖房器具を使用すること自体は問題ありませんが、安全に使用することがとても大切です。以下のポイントに注意しましょう。
皮膚に直接触れないようにする
やけどを防ぐために、暖房器具と猫の皮膚が直接触れないようにしましょう。ストーブやファンヒーターの前には、必ず専用のガードを設置するほか、電気カーペットや湯たんぽを使う際は、必ずタオルやカバーを使用してください。
このとき、タオルやカバーが濡れたり湿ったりしていないことを確認しましょう。濡れたタオルやカバーは低温やけどのリスクを高める可能性があります。
低温に設定する
電気カーペットやペット用のヒーターなどを使う場合は、必ず低温設定にしてください。人が触ってもあまりあたたかく感じられないかもしれませんが、猫にとっては十分暖かいです。
クールダウンさせる
猫が熱いと感じたときにいつでも離れられるスペースを確保しておきましょう。暖かい場所とひんやり感じられる場所を自由に行き来できるようにするのが理想です。
また電気カーペットなどはタイマーを使い、長時間同じ部分が温められ続けないようにしてください。飼い主が抱き上げて移動させてあげるのもいいでしょう。
暖かい寝床を作る
猫は暖かい空気の溜まる高い場所や、潜れる場所を好みます。寒くなったらベッドやお気に入りの場所を冬仕様にしてあげましょう。
体熱を逃がさないドーム型や、袋状になった潜り込めるタイプのベッドは保温性が高くおすすめです。お気に入りの場所にクッションやブランケットを敷いてあげるのもいいでしょう。
窓の近くが好きな場合は、冷気を遮断するために厚手のカーテンを閉めましょう。
猫の寒さ対策② 健康管理で体の中から温める
どれだけ外側から温めても、愛猫自身の健康状態が優れていなければ寒さに打ち勝つことはできません。寒さに強い体づくりをサポートするために、食事や水分補給、適度な運動を通じて健康管理を行いましょう。
飲水量を確保する
寒いと水を飲む量が減りがちですが、脱水や泌尿器系のトラブル予防のためにも、十分な水分補給が欠かせません。なかなか飲んでくれない場合は以下のような工夫をしてみましょう。
- 冷たい水でなく、人肌程度のぬるま湯(30℃〜35℃)を与える
- 水飲み場を複数設置し、新鮮な水をたっぷりいれる
- ウェットフードを活用する
食事量を調整する
冬は寒さから体を守るために基礎代謝が上がり、エネルギー消費が増える猫もいます。体重をチェックし、必要であれば食事量を調整しましょう。
適度に運動させる
寒くていつもより動かなくなっている場合は、飼い主がおもちゃで気を引くなどして遊びの時間を増やしましょう。適度に体を動かすことが大切です。
猫の寒さ対策③ 留守番中は安全な防寒を
飼い主不在時も、温度が急激に下がらないよう寒さ対策をしっかり行ってください。ただし近くで見守れないぶん、安全対策を徹底してください。
できればエアコンやオイルヒーターなど、直接触れずに部屋全体を温めることができる暖房器具を使うのがおすすめです。タイマーを設定するなどして、室温を調整できるようにしましょう。
電気毛布やカーペットは低温やけどのリスクがあるのでできれば電源を切っておくのが安心です。かわりに暖かい毛布やふわふわのベッドを用意してあげてください。
愛猫の健康に関する不安はオンラインでも相談できます
冬は様々な病気や不調のリスクが高まる季節で、愛猫の様子がいつもと違って心配になることも多いかもしれません。そんなときはペットのオンライン診療アプリ「ペットドクター」が便利です。自宅からスマホのビデオ通話で獣医師とつながり、オンラインで診察を受けることが可能です。ちょっとした不安の相談も可能なので、困ったときは検討してみてくださいね。