2026年3月10日
猫の歯は人間と同じように乳歯から永久歯へと生え変わりますが、その時期や本数には違いがあります。生え変わりのタイミングやサインをあらかじめ知っておくと、トラブルの早期発見につながり安心です。この記事では、猫の歯の生え変わりの時期や見られやすい変化、注意したいトラブル、飼い主ができるサポートについて解説します。
猫の歯が生え変わるのはいつからいつまで?
猫の乳歯は生後3〜4ヶ月ごろから抜け始め、生後7ヶ月ごろまでに永久歯に生え変わります。乳歯が合計26本なのに対して、永久歯は上下の奥歯が増えて30本になります。
抜けた乳歯は食事と一緒に飲み込んでしまうこともありますが、多くは自然に排出されるため、通常は大きな問題になることはありません。
猫の歯が生え変わるときのサイン
愛猫に下記のような行動や変化がみられたら、歯の生え変わりのサインの可能性があります。
口の中をこまめにチェックして、生え変わりを見守りましょう。
多くの場合は自然に生え変わりますが、生え変わりの状況によっては飼い主のサポートや動物病院の受診が必要な場合もあります。具体的な状況と対処法については次章でご紹介します。
噛む行動が増える
歯茎の違和感を解消しようと、家具や飼い主の手などを甘噛みすることがあります。
口元を気にする
口の中の違和感から、口元を前足で触ったり舌で舐めたりする仕草が増えることがあります。
一時的に口臭が気になることがある
歯の生え変わりの時期は口の中の環境が変化するため、一時的ににおいが気になることがあります。
少量の出血がみられることがある
歯が抜けた直後の歯茎から少量の血が出ることがあります。おもちゃに血がついていたり、よだれに少量の血が混じっていたりして気づくことがあります。
一時的に食欲が落ちることがある
歯茎の痛みや違和感から、一時的に硬いフードを食べるのを嫌がったり食欲がなくなったりすることがあります。
猫の歯の生え変わり時期に起こりやすいトラブルと対処法
愛猫の歯が生え変わる時期は、下記のようなトラブルが起こりやすいため注意しましょう。それぞれトラブルの内容と対処法をご紹介します。
乳歯遺残
永久歯が生えてきても乳歯が抜けずに残ってしまう状態です。特に上の犬歯(長く尖った牙のような歯)でよく見られます。汚れが溜まりやすくなり、将来的に歯周病のリスクが高まったり歯並びに影響したりすることがあるため、早めの確認が大切です。
永久歯が十分に生えているにもかかわらず乳歯が残っている場合は、動物病院で相談することをおすすめします。
不正咬合
永久歯が正しい位置に生えず、噛み合わせが悪くなることです。突き出た歯が反対側の歯茎を傷つけて痛みが出ることがあります。
噛み合わせに違和感がある、口が閉じにくそうなどの様子があれば、早めに動物病院を受診してください。
歯肉の炎症や出血
歯の生え変わりが刺激になって、歯肉(歯茎)が赤く腫れたり出血したりすることがあります。
軽度であれば自然に落ち着くこともありますが、出血が続く、腫れが引かず食事がとれないなどの場合は、動物病院を受診するのが良いでしょう。
噛み癖の悪化
歯の違和感やむず痒さから、家具や電気のコード、飼い主の手などを噛む習慣がついてしまうことがあります。
布製やゴム製などの猫用のおもちゃを用意して、噛みたい欲求を満たしてあげるようにしましょう。
電気のコードなど噛んで危ないものには、保護カバーをしておくと安心です。
食欲不振
口の中の違和感や痛みからフードを食べづらくなり、一時的に食欲が落ちることがあります。
食べづらそうなときは、ドライフードをぬるま湯でふやかしてあげる、ウェットフードを与える、おやつやささみの茹で汁をフードに混ぜるなどして様子を見ましょう。
食事を工夫しても食べられない状態が続く場合や、元気がない場合は、早めに動物病院を受診しましょう。
こんなときは受診しよう
基本的には自然と歯が生え変わるのを見守って大丈夫ですが、下記のような場合は早めに動物病院を受診しましょう。
- 乳歯が抜けずに永久歯と重なっている
- 歯が抜けたところからの出血が止まらない
- 食事を嫌がる、片側の歯だけで食べようとする
- 食事や水をほとんど摂らない状態が続く
- 出血が長時間続く、または量が多い
- 口臭が異常に強い
- 歯茎の赤みや腫れが強い
上記に当てはまらなくても、愛猫の歯の生え変わりで心配な点があるときは動物病院で一度診てもらうと安心です。
歯の生え変わりをサポートするために飼い主ができること
これまでご説明した通り、歯の生え変わりの時期は口の中でトラブルが起こりやすくなります。こまめに愛猫の口の中を確認して、乳歯と永久歯が重なっていないか、歯肉の腫れや赤みはないか、また歯垢の付着状況や歯肉の状態などをチェックするようにしましょう。
口の中を確認するのは、愛猫がリラックスしているときにしましょう。ゆっくりと顔や口周りを触り、慣れてきたタイミングで口の中を見るようにしてください。この時期に口周りを触ることや口の中を見ることに慣れさせておくと、今後歯磨きをしやすくなります。
チェックした際に口の中に異常や心配な点があった場合は、早めに動物病院を受診するようにしましょう。
愛猫の歯に関する相談はオンラインでも
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