愛猫が蚊に刺されたらどうする?知っておきたいリスクと対処方法
2026年6月30日
蚊は身近な存在のため、愛猫が蚊に刺されてもあまり気にしていない方もいるかもしれません。しかし猫の場合、蚊に刺されたことをきっかけに病気につながることもあるので、リスクや対処法を知っておくことが大切です。この記事では、猫が蚊に刺されたときのリスクや注意したい症状、受診の目安などをご紹介します。
猫も蚊に刺される!刺されやすい場所とは?
猫は皮膚が毛で覆われていますが、蚊に刺されることがあります。
特に刺されやすいのは、耳の先、鼻や目のまわり、お腹、肉球など毛が薄い部分です。
猫が蚊に刺されたときに注意したい症状とリスク
猫が蚊に刺されたときに次のような症状がある場合は、病気につながるリスクがあるため注意が必要です。
同じ場所をしつこく掻く、舐める
強い痒みによって同じ場所を繰り返し掻いたり舐めたりする場合、蚊アレルギー(蚊刺咬性過敏症)が関係していることがあります。蚊アレルギーは、蚊の唾液に含まれる成分に対して免疫が過剰に反応して起こる病気です。
痒みのほか、皮膚の赤みや小さなブツブツ、かさぶた、ただれ、脱毛などが、刺された箇所だけでなく、刺されていないであろう皮膚の部分にもみられることがあります。
掻き壊しによって皮膚が傷つくと、雑菌が侵入して感染症につながることもあります。
咳、息切れ、嘔吐などがある
咳や息切れ、呼吸困難といった呼吸器症状、嘔吐、食欲や元気がなくなるといった症状がある場合は、フィラリア症(犬糸状虫症)の可能性が考えられます。
フィラリア症は蚊を介して感染する寄生虫によって引き起こされる病気です。犬に比べると寄生数は少ないものの猫も感染する可能性があり、特に猫の場合は少数でも体への影響が出やすいといわれています。
目立った症状が出ないまま自然治癒することもありますが、稀に命に関わるケースも報告されています。
猫が蚊に刺されたときの受診目安
蚊にさされても、皮膚症状のみで程度が軽く、愛猫自身も気にしていないようであれば、次の章でご説明するケアを行いながら数日様子をみても問題ないと考えられます。
ただし下記の症状がある場合は早めに動物病院を受診しましょう。
- 出血やただれ、膿がある
- 局所的に脱毛している
- 数日経っても赤みや腫れが改善しない
- しきりに掻いたり舐めたりしている
以下のような場合は緊急性が高いため、診療時間外でも早急に受診してください。
- 呼吸が速く、苦しそうにしている
- 咳や息切れが続いている
- 嘔吐している
- ぐったりしている
- 元気や食欲が低下している
これらに当てはまる様子がなくても、気になることがある場合は病院で相談するのが安心です。猫は体調不良を隠す習性があるため、皮膚症状だけでなく、食欲や活動量、呼吸の状態など普段との違いも確認しましょう。
またフィラリア症では蚊に刺された直後ではなく、数ヶ月経ってから症状があらわれることもあるので、しばらくは体調の変化に注意して見守るようにしましょう。
愛猫が蚊に刺されたときのホームケア方法
愛猫が蚊に刺されたときは、痒みや炎症を悪化させないよう下記の方法でケアしましょう。
患部を清潔に保つ
雑菌の繁殖を防ぐため、患部を清潔に保つことが大切です。ぬるま湯で湿らせた清潔なガーゼやタオルで、患部を優しく拭きましょう。
痒そうな場合は冷やす
冷やすことで、痒みが一時的にやわらぐことがあります。愛猫が嫌がらなければ、冷水で濡らして絞ったタオルやハンカチで包んだ保冷剤を患部に当ててみるとよいでしょう。
ただし冷やしすぎは体への負担になるため、長時間冷やし続けないようにしてください。
患部に触れないようにする
患部を掻いたり舐めたりすると、皮膚が傷ついたり傷口から雑菌が入ったりして症状の悪化につながります。
猫が触ってしまう場合は、一時的にエリザベスカラーや保護服を使用するのも一つの方法です。
自己判断で薬を使うのはNG
人用の虫刺され薬や市販の塗り薬を自己判断で塗るのは避けましょう。猫にとって刺激が強い成分や使用できない成分が含まれている場合があります。
猫は毛づくろいで薬を舐めてしまうため、使用前に必ず獣医師へ相談してください。
自宅でできる猫の蚊対策
蚊による愛猫の皮膚トラブルや病気のリスクを下げるには、日頃から蚊に刺されない環境を整えることが大切です。下記の方法で対策しましょう。
室内飼育をする
外に出る機会を減らすことで、蚊に刺されるリスクを抑えられます。蚊の活動が活発になる時期はできるだけ室内で飼育するようにしましょう。
蚊が室内に入ってこないようにする
室内飼育をしていても、蚊が室内に入り込むことがあります。蚊の侵入を防ぐため、以下の対策を行いましょう。
- 網戸の破れや隙間がないかを定期的にチェックする
- 網戸とサッシの間に隙間があれば隙間テープを貼る
- 猫の爪にも強いステンレス製の網戸に交換する
- 蚊が特に活発に活動する早朝や夕方はできるだけ窓を開けない
- 玄関に入る前に、衣類についた蚊を払い落とす
家の周りに水をためないようにする
蚊は水のある場所を好みます。植木鉢の受け皿やバケツなどに溜まった水はこまめに捨て、家の周りにある水たまりをなくしておきましょう。
猫用の虫よけグッズを活用する
対策をしていても室内に蚊が侵入する可能性はあるため、猫用の虫よけグッズを併用するのも一つの方法です。
人間用の製品には猫に使用できない成分が含まれているものもあるため、必ず猫専用の製品を選びましょう。
フィラリア予防薬を使用する
フィラリア予防薬は蚊に刺されること自体を防ぐものではありませんが、フィラリア症の発症リスクを抑える役割があります。室内飼育の猫でも感染例が報告されているため、生活環境に関係なくフィラリア予防薬を使用するのが大切です。
予防薬は獣医師と相談しながら、適切に使用しましょう。
猫の虫刺されの相談はオンラインでも
猫が蚊に刺されたときの症状のあらわれ方には個体差があるため、病院に連れて行くタイミングやケア方法に悩むこともあるかと思います。
そんなときはペットのオンライン診療アプリ「ペットドクター」が便利です。自宅からスマホのビデオ通話で獣医師の診察を受けることができますよ。全国どこからでも利用できるので、困ったときは検討してみてください。