愛猫が虫に刺されたかも?知っておきたい症状と正しい対処法
2026年8月6日
猫が虫に刺されると、虫の種類によっては感染症などの病気につながる場合もあるため、適切に対処することが大切です。この記事では、猫が虫に刺されたときの症状や応急処置方法、受診の目安などをご紹介します。
猫が虫に刺されやすいシチュエーション
猫の虫刺されはどんな場面でも起こりえますが、特に気をつけたいのは下記のようなシチュエーションです。
外に出ることがある猫や犬と接触したとき
室内で暮らす猫が最も気をつけたいのがこのパターンです。外に出る機会がある猫や犬と接触すると、ノミなどの外部寄生虫が付いて刺されてしまう可能性があります。
春から秋の暖かい時期の窓辺
春から秋にかけての暖かい時期は、虫の活動が活発になります。この時期に庭やベランダに出たり、網戸の近くで過ごしたりすると、様々な虫に刺されるリスクが高まります。
不衛生な環境で飼育しているとき
ノミやダニは、ほこりや抜け毛がたまりやすい不衛生な環境を好みます。そのため猫がよく過ごす寝具やソファなどが汚れていると、ノミやダニと接触する機会が増え、刺されることがあります。
屋外の虫が多い場所に近づいたとき
以下の場所は蚊、ノミ、マダニ、ハチなどが多く生息しているため、入ったり近づいたりすると刺されることがあります。
- 草むら、茂み、山道
- 川沿い、水辺
- 公園や植え込みのある道 など
猫が虫に刺されたときの症状とサイン
猫の体質や虫の種類などによって異なりますが、猫が虫に刺されたときは主に下記のような症状があらわれます。
- 痒み
- 皮膚の赤み、ブツブツ
- 腫れ
- 痛み など
特に刺されやすいのは、耳の先、鼻や目のまわり、お腹、肉球など被毛の薄い部分です。
痒みや痛みなどの不快感から、同じ場所をしきりに舐める、掻くといった行動がみられることがあります。痛みが強い場合は、触られるのを嫌がったり急に鳴いたりすることもあります。
猫が虫に刺されたときの応急処置方法と注意点
愛猫が虫に刺されたときは、患部と全身の状態を確認し、下記の方法で応急処置を行いましょう。
流水でやさしく洗い流す
まずは皮膚についた汚れや虫の体液を洗い流し、患部を清潔な状態にします。
皮膚を傷つけるおそれがあるため、ゴシゴシこするのは避けましょう。
その後、清潔なタオルなどを軽く押し当てて水分を拭き取ります。
患部を冷やす
腫れや痒み、痛みといった症状は、冷やすことで和らぐことがあります。
愛猫が嫌がらなければ、タオルで包んだ保冷剤や冷水で濡らして絞ったタオルなどを患部に当てて、5〜10分ほど冷やしてみるとよいでしょう。
冷やすのを嫌がる場合や、冷やしても症状が改善しない場合は、自己判断で薬は使わず、動物病院を受診しましょう。
マダニは無理に取らない
咬みついているマダニを家庭で取り除くのは難しく、無理に引き抜くとマダニの体の一部が皮膚に残って炎症や感染症を引き起こすおそれがあります。
マダニを見つけても触らず、そのまま動物病院を受診してください。
ハチの針は慎重に取り除く
ハチに刺された場合、針が皮膚に残っていることがあります。
できるだけ早くピンセットなどで取り除く必要がありますが、針を強くつまむと毒液が体内に入りこむリスクもあります。
自力で取り除くのが難しい場合は無理をせず、すぐに動物病院を受診しましょう。
猫が虫に刺されたときに動物病院を受診する目安
皮膚症状のみで程度が軽く、愛猫の様子に変化がなければ、次の章でご紹介する方法でケアしながら経過をみても問題ないと考えられます。
ただし下記の項目に当てはまる場合は、早めに動物病院を受診しましょう。
- 何に刺されたかわからない
- ハチに刺された
- マダニが皮膚に咬みついている
- 同じ場所をしきりに舐めたり噛んだりしている
- 膿が出ている
- 患部から悪臭がする
- 数日経っても症状が改善しない
下記の症状がある場合は、フィラリア症や重いアレルギー反応であるアナフィラキシーショックが疑われます。緊急性が高いため、早急に受診してください。
- 呼吸が速く、苦しそうにしている
- 咳や息切れがある
- 顔、まぶた、口まわりが急に腫れてきた
- 広範囲に腫れや赤みがある
- ぐったりしている
- 元気や食欲が低下している
- 嘔吐している
これらに当てはまらない場合でも、気になることがあるときは動物病院で相談するのが安心です。
愛猫が虫に刺されたときに家庭でできるケア
愛猫が虫に刺されたときは、症状を悪化させないよう下記の方法でケアしましょう。
皮膚や被毛を清潔に保つ
皮膚や被毛の汚れは、患部への刺激になります。
汚れたときは濡らしたガーゼや清潔なタオルで軽く押さえるようにして拭き取り、清潔な状態を保ちましょう。
患部を保護する
同じ場所を繰り返し舐めたり掻いたりすると、傷ついた皮膚から雑菌が入り感染症を引き起こすことがあります。
必要に応じてエリザベスカラーや保護服などを使用し、患部を保護しましょう。
ただし長時間の使用は猫にとってストレスとなるため、獣医師に相談するのが安心です。
虫刺されから愛猫を守るためにできる予防方法
猫の虫刺されを完全に防ぐことは難しいですが、リスクを下げることはできます。以下の方法で予防しましょう。
予防薬を適切に使用する
予防薬を適切に使用することで、ノミ・マダニの寄生リスクや、フィラリア症の発症リスクを下げられます。
予防薬の種類や使用するタイミングは、猫の年齢や健康状態、住んでいる地域などによって異なるため、動物病院で相談しましょう。
生活環境を清潔に保つ
生活環境が不衛生だと、ノミやダニが繁殖しやすくなります。
愛猫が過ごす部屋はこまめに掃除し、寝具やおもちゃも定期的に洗うようにしましょう。
また家のまわりに雑草が生えていたり、水がたまっていたりすると蚊が集まりやすくなります。屋外も手入れをし、虫が集まりにくい環境作りを心がけましょう。
室内に虫が入りにくい環境を整える
室内飼育の場合でも、いろいろな経路から虫が侵入してくる可能性はあります。
網戸とサッシの間に隙間テープを貼る、玄関に入る前に衣類についた蚊を払い落とすといった方法で、虫が室内に入らないよう工夫しましょう。
猫の虫刺されの相談はオンラインでも
猫が虫に刺されると病気につながるリスクもあるので、症状や様子の変化について専門家に相談したいと感じることもあるかと思います。
そんなときはペットのオンライン診療サービス「ペットドクター」が便利です。自宅からオンラインで獣医師の診察を受けることができますよ。全国どこからでも利用できるので、困ったときは検討してみてください。