愛犬が虫に刺された!知っておきたい症状やサインと正しい処置のコツ
2026年6月30日
虫の活動が活発になる春から秋にかけては、犬も虫に刺されやすくなります。犬が虫に刺されると皮膚トラブルや感染症につながることもあるため、適切に対処することが大切です。
この記事では、犬が虫に刺されたときに知っておきたい症状や応急処置の方法、受診の目安などをご紹介します。
こんなときに注意!犬の虫刺されが起こりやすい場所やタイミング
どんな場所でも虫に刺される可能性はありますが、特に下記のような場所やタイミングでは虫刺されが起こりやすいとされています。
虫刺されが起こりやすい場所
- 草むら、茂み、山道
- 川沿い、水辺
- 公園、植え込みのある道
虫刺されが起こりやすいタイミング
- 春から秋の暖かい時期(ノミなどが移る可能性がある)
- 他の犬と接触したとき
犬が注意すべき虫の種類
犬が特に注意したいのは、刺されたときに皮膚トラブルや感染症につながるおそれがある下記の虫です。
蚊
蚊は春から秋の暖かい時期を中心に全国的に発生し、主に水辺や草むら周辺に生息しています。
血を吸うだけでなく、フィラリア症(犬糸状虫症)の原因となる寄生虫を媒介することがあるため注意が必要です。
フィラリア症は投薬で予防することができますが、予防していないと命に関わる可能性もある危険な病気です。
ノミ
ノミは犬の被毛に寄生する1〜3mmほどの小さな虫で、主に公園や草むらに生息しています。ノミに寄生されている動物と接触することで付着することもあります。
非常に小さく動きが速いため、成虫を直接見つけられないこともありますが、黒い粒状のもの(ノミの糞)が被毛に付着している、愛犬が体を頻繁に掻く、愛犬が背中や腰まわりを気にするといった様子から気づくこともあります。
アレルギー性皮膚炎の要因になったり、子犬では大量のノミに吸血されることで貧血を引き起こしたりするリスクがあります。
マダニ
マダニは犬の皮膚に咬みついて吸血する3mm程度の虫です。吸血後は膨らんで、小豆のような粒や小さなしこりのように見える場合があります。生息場所は道端の植え込み、公園、草むら、河川敷などです。
皮膚トラブルが起こるだけでなく、命に関わることもある犬バベシア症などの感染症を媒介することもあり危険です。
ハチ
ハチは春から秋にかけて活動が活発になり、山だけでなく公園や自宅の花壇などでも遭遇することがある身近な虫です。
犬が巣に近づいたり、地面を歩いているハチを踏んだりした際に刺されることがあります。
刺されると、重いアレルギー反応であるアナフィラキシーショックが起こることがあるため注意が必要です。
犬が虫に刺されたときに起こる症状とサイン
犬が虫に刺されると、主に下記のような症状があらわれます。
- 痒み
- 皮膚の赤み
- 腫れ
- 痛み など
痒みや痛みなどの違和感から同じ場所をしきりに掻く、舐める、噛むといった行動がみられたり、肉球を刺された場合は歩き方が不自然になるといったサインがあらわれたりすることもあります。
愛犬が虫に刺されたらどうする?応急処置方法
愛犬が虫に刺されたら、落ち着いて患部と全身の状態を確認し、下記の応急処置を行いましょう。
流水でやさしく洗い流す
まずは皮膚についた汚れや虫の体液を水で洗い流し、患部を清潔に保ちましょう。強くこすらず、流水で患部の表面を流す程度にします。
洗った後は、清潔なタオルでそっと押さえて水分を拭き取りましょう。
冷やす
赤みや腫れ、痒みといった症状は、冷やすことでやわらぐことがあります。愛犬が嫌がらなければ、ハンカチで包んだ保冷剤や冷水で濡らしたタオルなどを当てて5〜10分ほど冷やしてみるとよいでしょう。
このとき、保冷剤は皮膚に直接当てないようにしてください。冷やしすぎると皮膚を傷める可能性があります。
冷やすのを嫌がる場合や、冷やしても症状が改善しない場合は、自己判断で薬は使わず、動物病院で相談するようにしてください。
患部に触らないようにする
患部を舐めたり引っ掻いたりすると、皮膚が傷つき症状が悪化することもあります。愛犬に気にする様子がある場合は、一時的にエリザベスカラーや洋服で保護して、患部を傷つけないようにしましょう。
洋服を使用する場合は、患部の状態や季節によって蒸れないように注意してください。
マダニは無理にとらない
皮膚に咬みついているマダニを無理に取ろうとすると、口の一部が皮膚に残って症状の悪化につながるおそれがあります。
自宅で除去する専用器具もありますが、不安な場合や吸血して大きくなっている場合は動物病院で処置してもらうと安心です。
ハチの針は慎重に取り除く
ハチに刺されると、針が皮膚に残ることがあります。針が見える場合は、すぐにピンセットなどでつまんで優しく引き抜くのが望ましいとされています。
ただし毒液が体内に押し込まれるリスクもあるので、針が見えにくい、犬が動いてうまく取れないといった場合は、自分で抜こうとせずに動物病院で処置してもらうのが安心です。
動物病院を受診する目安と、受診時に伝えること
刺された部位が少し赤くなっている程度で愛犬の様子にも変わりがなければ、しばらく自宅で様子をみても問題ないと考えられます。
ただし下記の項目に当てはまる場合は、早めに動物病院を受診しましょう。
また子犬や高齢犬、心臓や呼吸器などに持病がある犬は、少ない刺激でも体調に影響することがあるため、症状が軽く見えても心配な場合は早めに相談しましょう。
- 何に刺されたかわからない
- ハチなど毒を持つ虫に刺された
- マダニが皮膚に咬みついている
- 同じ場所をしきりに舐めたり掻いたりしている
- 刺された部位が赤く腫れ上がっている、化膿している
- 数日経っても症状が改善しない
下記のような症状がある場合はアナフィラキシーショックが疑われます。緊急性が高いため、早急に動物病院を受診してください。
- 呼吸が速い、息が苦しそう
- 咳をしている
- 皮膚の赤みが全身に広がっている
- 口の中や目の周りが赤く腫れている
- 元気がない、ぐったりしている
- 嘔吐をしている
また受診時は下記のことを伝えられるようにしておきましょう。
- 刺されただいたいの日時と場所
- 見かけた虫の種類
- 最初に気づいた症状とその後の変化
- 現在使用中の予防薬や内服薬
愛犬を虫から守る!今日からできる予防対策
愛犬の虫刺されを完全に予防するのは難しいですが、刺されるリスクを減らすことはできます。下記の方法を参考に対策しましょう。
散歩コースを工夫する
虫との接触を減らすため、散歩の際はできるだけ草むらや水辺を避け舗装された道を選びましょう。草むらを完全に避けることが難しい場合でも、背の高い草が密集した場所を避けるだけでも、虫との接触リスクを減らせます。
蚊の活動が活発になる早朝や夕方に散歩する場合は、洋服を着せたり、犬用の虫よけグッズを活用したりするのも一つの方法です。
外出後は全身の状態をチェックする
散歩や外遊びの後は全身をチェックし、虫刺されがないか、皮膚や被毛に虫がついていないかを確認しましょう。特に顔まわり、耳の付け根、指の間、内股などは見落としやすい場所です。
虫刺されに早めに気づき対処することで、症状の悪化を防ぎやすくなります。
特にマダニは犬だけでなく、人にも影響を及ぼす感染症を媒介することがあります。
代表的なものの一つが「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」で、発熱、嘔吐、下痢、元気消失などの症状がみられ、重症化すると死に至ることもあります。
散歩後のチェックや定期的なマダニ予防は、愛犬だけでなく家族の健康を守るためにも大切です。
予防薬を適切に使用する
予防薬を適切に使用することで、ノミ・マダニの寄生リスクや、フィラリア症の発症リスクを下げられます。予防薬の種類や使用するタイミングは住んでいる地域や犬の年齢・健康状態などによって異なるため、動物病院で相談しましょう。
特にフィラリア予防薬は、蚊が活動する時期に合わせて地域ごとに推奨される期間が異なるとともに、近年では通年予防が理想的ともされています。
また「蚊に刺されないようにする薬」ではなく、蚊によって体内に入ったフィラリア幼虫が成長するのを防ぐ目的で使用します。
生活環境を清潔に保つ
生活環境が不衛生だとノミやダニの発生リスクが高まります。愛犬が過ごす部屋はこまめに掃除し、寝具やおもちゃなども定期的に洗うようにしましょう。
また庭やベランダに雑草が生えていたり、植木鉢の受け皿やバケツなどに水がたまっていたりすると、蚊が集まりやすくなります。
屋外も手入れをし、虫が集まりにくい環境を保ちましょう。
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虫刺されとひと口にいっても、虫の種類や症状のあらわれ方はさまざまなので、受診のタイミングやケア方法に悩むこともあるかと思います。
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