【猫の骨折】骨折のサインや治療方法、自宅でのケア方法は?

猫の病気

2026年9月15日

猫が骨折したときは、症状を悪化させないためにも早めに気づき、適切にケアすることが大切です。この記事では、猫の骨折のサインや治療方法、自宅でのケア方法などをご紹介します。

猫の骨折が起こりやすいシチュエーション

猫は高い場所への上り下りが得意なため骨折しにくいイメージがあるかもしれません。しかし実際には、日常のささいな場面で骨折することがあります。
猫の骨折が起こりやすいのは、下記のようなシチュエーションです。

  • ベランダや窓からの転落
  • 室内で着地時に足を滑らせての落下・転倒
  • 交通事故
  • ケージの網目に足を引っ掛けて落下
  • 不意に生じた大きな音や雷など驚いて逃げるとき

ソファや椅子といった低い場所からの落下でも、体勢を整える時間が足りず骨折することがあります。
特に骨が成長途中の子猫、筋力や骨密度が低下したシニア猫は、わずかな衝撃でも骨折につながりやすいとされています。

見逃さないで!猫特有の骨折のサインや症状

猫は痛みを隠す習性があるため、骨折していても気付きにくいことがあります。普段から愛猫の様子をよく観察し、以下のような骨折のサインを見逃さないようにしましょう。

  • 足を床や地面につけずに歩く
  • 足を引きずる、歩き方がおかしい、伏せたまま移動する
  • ジャンプや階段の上り下りをしなくなる
  • 患部が腫れる、熱を持つ
  • 患部に触ると激しく鳴く、噛みつこうとする
  • 抱っこを嫌がる
  • 元気や食欲がなくなる
  • 隠れていて動きたがらない
  • 関節やしっぽが不自然な方向に曲がっている

愛猫に骨折が疑われるときの応急処置方法

猫の骨折が疑われるときは、患部をできるだけ動かさないことが大切です。移動させる場合はキャリーケースなどの安定した箱にに入れ、タオルなどを敷き詰めて体や頭が大きく動かないようにするとよいでしょう。抱っこでの移動は患部に負担がかかることがあるため、控えるのが安心です。

また自己判断で添え木などで患部を固定するのは避けてください。煩わしさから手足を振り余計に損傷が悪化する恐れがあるばかりか、無理に固定すると血管や神経が傷ついたり、骨のずれが大きくなったりと、症状の悪化につながるおそれがあります。

猫の骨折の受診目安と治療方法

猫の骨折は治療が遅れると、治すのが難しくなったり歩行障害などの後遺症が残ったりするリスクがあります。何より愛猫が苦しい思いをするので、骨折が疑われる場合は、症状の程度にかかわらずできるだけ早めに動物病院を受診しましょう

特に下記に当てはまる場合は、骨折だけでなく衝撃が相当強く、緊急性が高いと考えられます。夜間や休日であっても至急受診してください

  • 骨が見えている
  • 呼吸が荒い
  • 尿が出ない、または少ない
  • 意識がはっきりしない
  • 耳から血や透明な液体が出ている
  • 嘔吐がある
  • 瞳孔の大きさが左右で違う

病院ではレントゲン検査で骨の状態を確認後、主に下記の方法で治療します。

  • 骨折の程度が軽い場合:ギプスや包帯で患部を固定
  • 骨のずれが大きい場合や複雑な骨折などの場合:手術

猫の年齢や骨折部位、骨の状態などによっては、上記以外の方法が検討されることもあります。

愛猫の骨折に自宅でできるケア方法

猫の骨折では、通院での治療はもちろん自宅でのケアも欠かせません。下記の方法でケアしましょう。

安静に過ごす

骨折の治療中は、骨がずれないようできるだけ安静に過ごします。キャットタワーを一時的に別の部屋に移動したり、ベッドやソファの周りにステップを設置したりして、ジャンプしないよう対策しましょう。
トイレも、段差が少なく出入りしやすいものを用意するのがおすすめです。激しい行動をしないよう制限するのが難しい場合は、ケージを活用するのも一つの方法です。

患部に触らないようにする

患部になるべく触らないよう、獣医師からの指示がある場合はエリザベスカラーや術後服を着用させましょう。患部をしきりに舐めたり噛んだりすると、ギプスが壊れたり手術の傷口が開いたりするおそれがあります。
嫌がる場合は素材や形状が合っていない可能性もあるので、動物病院で相談してみるとよいでしょう。

愛猫の骨折を防ぐ!室内環境の見直しチェックリスト

猫の骨折は、飼い主が対策することで防げるケースもあります。次のようなポイントを見直して、対策しておきましょう。

  • 窓や網戸に猫が自分で開けられないロックを設置する
  • ベランダの柵に転落防止ネットを取り付ける
  • フローリングに滑り止めマットを敷く
  • 窓や玄関のドアを開けっぱなしにしない
  • 安全に着地できるよう、家具の周りにスペースを設ける
  • 子猫では網目の細かいケージを選ぶ
  • 爪とぎの有無にかかわらず、爪が伸びないように定期的に切る

骨折のリスクが高い子猫やシニア猫では、運動能力に合った高さのキャットタワーを選ぶ、ペット用のステップを設置するといった対策も骨折予防につながります。

猫のケガの相談はオンラインでも

愛猫がケガをしたとき、「受診するほどではなさそうだけれど、ケア方法がわからない」「いつもと様子が違って心配」と悩むこともあるかと思います。そんなときはペットのオンライン診療サービス「ペットドクター」が便利です。自宅からオンラインで獣医師の診察を受け、対面病院への受診目安なども相談するることができますよ。全国どこからでも利用できるので、困ったときは検討してみてください。