犬の黒い点は「ほくろ」なの?注意したいできものとの見分け方
犬の病気

2025年12月6日

愛犬の皮膚にある黒い点を見て、ほくろをイメージする人もいるでしょう。ただし一見するとほくろのように見えても、実際にはほくろとは別の原因で黒い点ができることもあります。この記事では、犬にほくろのような黒い点ができる原因や対処法、注意したいできものとの見分け方などをご紹介します。

ほくろとは?犬にもできる?

ほくろは、メラニン色素を作る細胞「メラノサイト」が皮膚の一部に集まってできる点状のできもので、犬にもできることがあります。

見た目はさまざまで、黒っぽい色で目立つものだけでなく、皮膚とよく似た色であまり目立たないものもあります。ほくろそのものは良性で、多くの場合治療の必要はありません。

【注意】犬にできる「黒い点」は、ほくろ以外の可能性も

犬にもほくろはできますが、黒い点が必ずしもほくろとは限りません。なかには病気や皮膚トラブルのサインの可能性もあるので、原因にあわせて適切に対処する必要があります。犬にできる黒い点の主な原因は、下記のとおりです。

毛穴の汚れ

毛穴に皮脂や角質などの汚れがたまると、皮膚にポツポツとした黒い点ができることがあります。皮脂の分泌が多い背中やあご付近、通気性の悪い脇の下や内股など、特に汚れがたまりやすい部位によく見られます。
毛穴の汚れを放置すると炎症や感染症につながることもあるため、清潔に保つことが大切です。

ノミ

犬にノミが寄生していて、その糞がほくろのように見えている可能性もあります。ノミの糞は小さな黒い粒状をしており、皮膚の近くにあるとほくろのように見えるのです。
ノミは皮膚の炎症を引き起こすだけでなくアレルギー性皮膚炎の原因にもなることが知られており、駆虫薬での治療が必要です。

マダニ

マダニが犬の皮膚に寄生して血を吸うと、黒くて丸いほくろのような見た目になります。
犬や人に感染症をうつしたり、貧血や皮膚トラブルを引き起こしたりすることがあるため、速やかに動物病院で適切な処置を受けてください。無理に自分で取ろうとすると、マダニの頭部が皮膚に残り危険です。

腫瘍

メラニン色素を作る細胞が異常に増えてできる腫瘍がほくろのように見えることもあります。良性のものをメラノサイトーマ、悪性のものをメラノーマ(悪性黒色腫)といい、犬の場合、毛で覆われている部分にできるものの多くは良性です。

悪性のできものの見分け方

ほくろと悪性のできものを見た目だけで判断するのは難しいですが、一般的には悪性のできものには下記のような特徴があります。これらの特徴が一つでも当てはまる場合は、速やかに動物病院を受診しましょう。
ただし見た目だけでは判断が難しいため、心配な場合は早めの受診をおすすめします。

  • 皮膚とできものの境界がぼんやりしていて、輪郭がはっきりしない
  • 短期間で大きくなる、数が増える
  • 盛り上がっている
  • 皮膚と粘膜の境界、口腔内や足裏、爪付近にできている
  • ほくろの色がまだらで、黒や茶など濃淡の差がある
  • 表面に出血やかさぶた、ただれがある
  • 周囲の皮膚が赤い、炎症を起こしている

愛犬にほくろのような黒い点を見つけたらどうすればいい?正しい対処法

愛犬にほくろのような黒い点を見つけたら、念のため動物病院を受診しておくのが安心です。黒い点が必ずしも病気と関係しているとは限りませんが、専門的な検査なしに家庭で原因や治療の必要性を判断するのは困難です。

また黒い点を強くこすったり、無理に取り除こうとしたりすると、皮膚トラブルにつながることもあります。黒い点の原因がはっきりしない場合は、自己判断でケアするのは避けましょう。

犬のほくろについての相談はオンラインでも

悪性のできものの特徴やほくろのような黒い点ができたときの対処法をご紹介しましたが、症状のあらわれ方には個体差があります。そのため受診のタイミングやケア方法に迷うこともあるかもしれません。

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