2025年11月29日
犬が耳をひどく痒がっていると、トラブルが起こっているのではないかと心配になりますよね。こちらの記事では、犬が耳をしきりにか掻くときの原因や受診の目安、ケアの方法などをご紹介します。
犬が耳を痒がるときに考えられる原因は?
犬が耳を痒がっている場合、何らかの原因で耳にトラブルが起こっている可能性があります。下記のような原因が考えられます。
細菌や真菌の感染による外耳炎
細菌や真菌が耳の中で増殖して外耳炎が起こると、耳が痒くなることがあります。痒みの他に、耳垢が茶色、黄色、黄緑っぽい色になったり、ネバネバやドロっとした質感になったりします。耳から悪臭がすることもあります。
耳ダニの寄生による外耳炎
耳ダニというダニが耳の中に寄生することによって外耳炎が起こり、耳の痒みが出ることもあります。黒い耳垢が大量に出るのが特徴です。
アレルギー
特定の食べ物やホコリ、花粉などのアレルギーが原因で耳が痒くなることがあります。耳だけでなく、皮膚全体が痒くなることもあります。
ストレス
耳の中がきれいで臭いもしないのに耳をしきりにかいている場合は、ストレスが原因で痒みが出ている可能性があります。
ストレスで痒がっている場合は、あくびをよくする、目が合うとそらす、身体をブルブルと振るなどの様子が見られることがあります。
耳が痒いときに犬が見せるサイン例
犬に耳の痒みがあるときは、足で耳を直接かく以外にも様々な行動をすることがあります。愛犬に下記のような様子が見られる場合は、耳を痒がっている可能性があります。
- 床や壁に耳を擦り付ける
- 頭を激しく振る
- 頭を片側に傾ける
- 耳を触られるのを嫌がる
耳の痒みが起こりやすい犬種
どの犬種でも耳に痒みが起こる可能性はありますが、垂れ耳の犬種、耳の中に毛が多い犬種、アレルギーが起こりやすい犬種は、耳に炎症が起こって痒みが出やすいです。
それぞれ下記のような犬種があげられます。
垂れ耳の犬種
耳の通気性が悪いため湿気が溜まり、炎症を起こして痒みが出やすい傾向にあります。
- マルチーズ
- シーズー
- ダックスフンド
- キャバリア
- コッカースパニエル
- バセットハウンド
- ゴールデンレトリーバー
- ラブラドールレトリーバー
- ボーダーコリー など
耳の中に毛が多い犬種
毛によって耳の通気性が悪くなり、湿気が溜まって炎症を起こし、痒みが出やすいです。
- トイプードル
- ミニチュアシュナウザー
- シーズー
- ヨークシャーテリア など
アレルギーになりやすい犬種
皮膚のバリア機能が弱く、アレルギー反応を起こして痒みが出やすいです。
- 柴犬
- フレンチブルドッグ
- パグ
- ジャーマンシェパード など
犬が耳をかいたり痒がったりするときの受診目安
「耳が痒いときに犬が見せるサイン例」の章でご紹介した下記のような様子が見られる場合は、耳に何らかのトラブルが起こっている可能性が高いため、動物病院を受診するようにしましょう。
- 足で頻繁に耳をかく、かこうとする
- 床や壁に耳を擦り付ける
- 頭を激しく振る
- 頭を片側に傾ける
- 耳を触られるのを嫌がる
犬が耳を痒がるかゆがるときのNG行動
犬が耳を痒がっているときに下記のような行動は避けるようにしましょう。炎症がひどくなる可能性があります。
症状を放置する
耳をしきりにかくなど、愛犬が痒みのサインを出しているのに気がついたら、症状を放置せず早めに動物病院で診てもらうようにしましょう。適切な治療やケアを行わずそのままにしていると、症状が悪化したり治療期間が長引いたりするおそれがあります。
綿棒を使って掃除をする
犬が耳を痒がっているときは耳垢が溜まっていることが多いですが、綿棒を使って耳掃除をしてはいけません。耳垢を奥に押し込んでしまったり、傷つけて炎症がひどくなってしまったりする可能性があります。
強く擦る
犬が耳を痒がっているときは耳が汚れていることが多いですが、強くゴシゴシ擦って汚れを落とそうとするのはやめましょう。耳に傷がついて炎症がひどくなるおそれがあります。
表面の汚れを優しく拭き取る分にはかまいません。ただし必ず耳専用の洗浄液などで湿らせたガーゼやティッシュを使用してください。
犬が耳をかいたり痒がったりするときのケア方法
愛犬が耳を痒がっているときは、自宅で下記のようなケアを行えるといいですね。原因となるトラブルを改善し、痒みを軽減できる可能性があります。
耳をこまめにチェックする
愛犬が耳を痒がっているときは、できるだけ毎日耳の中をチェックしましょう。耳の中の色や耳垢の状態、においなどをこまめに確認することで、小さな変化に気づくことができます。気になる変化がある場合は、できるだけ早めに動物病院を受診するようにしてください。
耳の汚れを優しく拭き取る
耳のチェックした際に汚れがある場合は、洗浄液を染み込ませたガーゼやコットンで耳の表面だけを拭き取りましょう。
このとき際ゴシゴシと強く擦ることはNGです。ガーゼやコットンを押し当てて、浮いてきた汚れを優しく拭き取るようにしてください。
エリザベスカラーを着ける
動物病院を受診すると、症状によっては患部をか掻かないようにエリザベスカラーの着用を指示される場合があります。
エリザベスカラーを着けると、ご飯や水をいつものように食べ飲みできなかったり、周りが見えにくく家具などにぶつかったりと、日常生活に問題が出てくることがあります。ご飯や水に口元が届きやすいよう、容器を台の上に乗せて高さを出したり、愛犬の行動範囲にものを置かないようにしたりして、生活しやすくなるようにサポートしてあげてくださいね。
点耳薬を投与する
動物病院を受診すると、抗菌薬や駆虫薬などを処方されることがあります。その場合は医師の指示に従って、用法用量を守って投与するようにしてください。
アレルゲンを避ける
アレルギーで痒みが起こっている場合には、アレルゲン除去フードを食べさせる、部屋をこまめに掃除する、寝具やカーペットなどを洗濯するなどして、できるだけアレルゲンを避けるようにしましょう。
運動や遊びでストレスを発散させる
ストレスが原因でかいてしまうときは、運動や遊びの機会を増やしてストレスを発散させてあげましょう。ドッグランに連れて行ったり、普段とは違う散歩コースを歩いてみたりすることでストレスが発散される場合があります。
外に連れて行くのが難しいときは、ロープのおもちゃで引っ張り合いをする、ボールを投げて取ってくるなどの室内遊びをするのも良いでしょう。嗅覚を使った「ノーズワーク」や知育玩具も、脳が刺激されて精神的な満足感が得られやすいです。
スキンシップをとる
犬によっては、飼い主とスキンシップをとることでストレスが軽減されることがあります。抱っこして撫でる、頭や背中を軽くマッサージするといったことも立派なスキンシップです。いつもより触れる時間を増やしてあげるのもいいでしょう。
ただし犬によって好む触れ方は異なるため、愛犬がリラックスしているかどうかをよく観察しながら、嫌がらない範囲でスキンシップをとるようにしてください。
犬の耳の痒みを予防するには?
犬の耳の痒みを予防するには、下記のようなケアが有効的です。
こまめなチェックと耳掃除をする
健康な犬でも少なくとも週に1回、過去に外耳炎を起こしたことがある場合は週に2〜3回は耳の中を見て、耳の色や耳垢の状態、においなどをチェックするようにしましょう。異常があったり気になったりする場合は早めに動物病院で診てもらうと安心です。
耳に汚れがある場合は、洗浄液を染み込ませたガーゼやコットンで見える範囲だけを拭き取るようにしましょう。
耳毛をカットする
耳の中に毛が多いと通気性が悪くなり、炎症が起こりやすくなります。愛犬の耳の毛が長い場合は、動物病院やトリミングサロンで定期的にカットしてもらうと良いでしょう。
耳をしっかり乾燥させる
耳の中に湿気が溜まると、耳に炎症が起こり痒みが出やすくなります。シャンプーや水遊びの後は、タオルやドライヤーでしっかり乾燥させるようにしましょう。
アレルゲンを避ける
耳をこまめにケアして清潔を保っていても痒みが出る場合は、アレルギー反応によって痒がっていることがあります。この場合は、アレルギー検査を受けてみるのも一つの方法です。
アレルゲンが判明したら、アレルゲン除去フードを食べさせる、こまめに掃除して花粉やホコリをできるだけ取り除くなどして、できるだけアレルゲンを避けるようにしましょう。
犬の耳に関する相談はオンラインでも
愛犬の耳の状態がいつもと違うと、動物病院で直接受診した方が良いのか、適切なケアの方法はあるのかなど疑問に思うことが出てくるかもしれませんね。そんなときはペットのオンライン診療アプリ「ペットドクター」が便利です。家にいながらスマホのアプリで獣医師の診察を受け、検査の必要性や症状に応じたケアの方法などを相談することができます。困ったときは利用を検討してみてくださいね。