犬の歯槽膿漏は早めの受診を。見逃さないためのサインと対処法
犬の病気

2026年2月6日

犬の歯槽膿漏は口だけのトラブルではなく、全身に影響を及ぼす可能性がある危険な病気です。症状の進行が早いため、少しでも早く気がついて対処することが大切です。こちらの記事では、歯槽膿漏のサインや治療方法、予防方法などをご紹介します。

そもそも歯槽膿漏とは?歯周病との関係

歯槽膿漏とは、歯や歯の周りの組織に起こる病気の総称である「歯周病」の中でも、特に重症な状態のことを指します。具体的には、歯を支える組織の50%以上が失われた状態と定義されます。

歯を支える骨(歯槽骨)の奥まで炎症が広がり、膿の発生、歯のぐらつき、歯が抜けるなどの症状を引き起こします。
放置しておくと全身まで症状が広がることもあり、早めの治療が必要です。

犬の歯槽膿漏の主な症状とサイン

歯槽膿漏になると下記のような症状が現れます。

  • 歯がぐらつく、抜ける
  • 魚が腐ったような強い口臭がする
  • 歯肉(歯茎)から血や膿が出る
  • 食事がしづらそう
  • 食欲がない
  • よだれの量が増える

上記のような症状を放置してさらに症状が進行すると、下記のような症状が現れることがあります。

  • 顎の骨が折れる
  • 目の下や頬が腫れる
  • 頬に穴が開いて膿が出る
  • くしゃみや鼻水が増える
  • 心臓病や腎臓病を引き起こす、悪化させる

犬の歯槽膿漏は放置NG!早めに受診しよう

歯槽膿漏は進行性の病気で、自然に治ることはありません
適切な治療を行わずに放置しておくと、歯を支える骨が溶けて歯が抜け落ちるだけでなく、顎の骨折や顔の腫れ、口と鼻腔がつながってしまう「口腔鼻腔ろう」など、顔面に症状が広がります。
また歯周病菌が歯肉から血流に入り込むと、心臓病・腎臓病・肝臓病を引き起こす可能性があり、大変危険です。

愛犬の痛みや不快感を減らして健康を守るためには、できるだけ早く異変に気づき専門的な治療を受けることが大切です。口臭や歯肉の赤みなどの違和感があるときは、早めに動物病院を受診するようにしましょう。

犬の歯槽膿漏の治療方法とかかる費用

ここでは、犬の歯槽膿漏の一般的な治療方法と費用感をご説明します。ただし治療方法や費用は、症状や受診する病院によっても異なります。詳細を知りたいときは、かかりつけの病院に問い合わせてみてください。

治療方法

歯槽膿漏は動物病院での専門的な治療が必要です。
歯石の除去や歯周ポケットの洗浄、歯の研磨などを行う他、歯のぐらつきがひどい場合や歯を支える歯槽骨が溶けてしまった場合など重度の炎症が起こっているときは、全身麻酔を施したうえで抜歯をしたり、歯肉を切開する手術をしたりすることもあります。
手術や抜歯の治療と並行して、原因菌の繁殖を抑えるための抗生物質や鎮痛剤の投薬を行うこともあります。

かかる費用の目安

症状の進行度合いや治療の内容、受診する病院によって異なりますが、10〜20万円ほどかかることが多いでしょう。

愛犬の歯槽膿漏ケアと予防のために家庭でできること

歯槽膿漏の予防や改善のためには、口の中の清潔を保つことが一番大切です。下記のようなことを習慣にして、ケアと予防に取り組んでみてください。

歯磨きをする

歯磨きをして歯周病の原因となる歯垢を取り除きましょう。できれば毎日行うのが理想ですが、難しければ歯垢が歯石に変わる2〜3日に1回は行えると良いでしょう。

人間用の歯ブラシと同じ形状のものや歯磨きシート、指サック型のものなど使いやすいグッズを使って丁寧に磨きます。特に歯石が付きやすい奥歯は念入りに磨くようにしましょう。

デンタルケアグッズを活用する

歯磨きが難しい場合は、デンタルケアグッズを活用するのも良いでしょう。
デンタルガムや噛むおもちゃ、飲み水に混ぜる飲料など、愛犬が使いやすいものを探してみてください。

フードを工夫する

ドライフードは噛むことで歯とフードに摩擦が生じ、付いたばかりの歯垢を削り取ることがあります。愛犬が嫌がらなければ、ドライフードを選ぶと歯のトラブル全般の予防に繋がります
また糖質は歯周病菌のエサとなるため、糖質の多いフードや甘いおやつは控えるようにしましょう。

こまめな水分補給をする

口の中が乾燥すると、細菌が増殖しやすい環境になります。できるだけこまめに水分補給させ、乾燥しないようにしましょう。
愛犬が水を飲みたがらない場合は、ヤギミルクの粉やチキンスープを水に少量混ぜる、水飲み場を複数設置する、水を頻繁に入れ替えるなどを試してみてください。

定期的に口の中をチェックする

歯磨きのときや愛犬とゆっくり過ごすタイミングで、口の中をチェックするようにしましょう。
歯茎に赤みや腫れはないか、口臭は強くなっていないか、歯のぐらつきや欠けはないか、歯石は付いていないかなどを確認するようにしてください。

異常を見つけた場合は、できるだけ早く動物病院で相談するようにしましょう。

愛犬の健康に関する相談はオンラインでも

愛犬の健康状態で気になることがあると、できるだけ早く獣医師に相談できると安心ですよね。とはいえ、すぐに動物病院に連れて行くのが難しいこともあるかと思います。
そんなときはペットのオンライン診療アプリ「ペットドクター」が便利です。家にいながらスマホのアプリで愛犬の様子を診てもらい、適切な対処法を教えてもらうことができます。困ったときは利用を検討してみてくださいね。