2025年12月9日
愛猫の耳が熱いと、何かトラブルが起こっているのか、一時的なものなのか悩むこともあるかと思います。必要なケアなどを知りたいと思うこともあるかもしれませんね。こちらの記事では、猫の耳が熱いときの原因や受診の目安、対処法などをご紹介します。
猫の耳が熱いのは危険なの?
猫の耳は、激しく遊んだ後や興奮した後、日向ぼっこをした後などに熱くなることがあります。これは一時的に体温が高くなったり血行が良くなったりして耳が熱くなる生理現象で、危険ではありません。
しかし耳が熱いのが一時的ではなく、耳や全身に同時に他の症状が見られる場合は、感染症や熱中症、耳のトラブルが起こっている可能性があります。この場合は治療が必要なこともあるため、しっかり様子を観察することが大切です。
猫の耳が熱いときに考えられる原因は?
猫の耳が熱いときは、心配のいらない生理現象が原因の場合と、注意が必要な病気が原因の場合があります。それぞれ詳しく原因をご紹介します。
生理現象で熱くなる場合
運動後や興奮後
激しく遊んだ後や興奮した後に一時的に体温が上がり、耳が熱くなることがあります。
血行が良くなっているとき
眠いときや日向ぼっこをしているときなどに血行が良くなり、耳が熱く感じられることがあります。
病気で熱くなる場合
耳の炎症
外耳炎、中耳炎、内耳炎など耳に炎症が起こると、耳が熱くなることがあります。耳が熱くなると同時に、耳垢の量・色・質感が変化したり、耳に痒みや腫れが出たりします。
進行すると、フラフラ歩く、その場をぐるぐる回るなど平衡感覚に異常が出ることがあります。
耳血腫
耳介(耳たぶ)に血液などの体液が溜まって腫れる「耳血腫」になると、耳が熱くなることがあります。耳を気にして掻いたり頭を振ったりする様子が見られます。
症状が進行すると耳が腫れあがり、重さで耳が下がっていくのが特徴です。
熱中症
暑すぎたり湿度が高過ぎたりして熱中症になると、体温が上がって耳が熱くなることがあります。他にもぐったりしている、よだれが増える、呼吸が荒いなどの症状が見られます。
感染症
様々なウイルス、細菌に感染して体温が上がり、耳が熱くなることがあります。耳だけでなく足の付け根や肉球も熱くなります。
他にも食欲不振、くしゃみ、鼻水、目やになどの症状が現れることがあります。
猫の耳が熱いときの受診目安は?
愛猫の耳が熱いだけでなく他の症状も見られる場合は、動物病院を受診する必要があります。緊急度別に受診の目安をご紹介します。
夜間や休日でも受診した方が良い場合
下記のような様子が見られる場合は緊急度が高いため、夜間や休日であっても救急受診するようにしてください。
- ぐったりしている
- 呼吸が速い、荒い
- 嘔吐や下痢が続いている
- よだれが出ている
- 首が左右どちらかに傾いている
- フラフラしている、まっすぐ歩けない
- 熱が40℃を超えている
診療時間内に受診した方が良い場合
下記のような様子が見られる場合は、耳や全身にトラブルが起こっている可能性があるため診療時間内でできるだけ早めに動物病院を受診しましょう。
- 耳をしきりに掻こうとしている
- 耳を床や壁に擦りつけようとしている
- 耳垢の色、質感、量に異常がある
- 耳から悪臭がする
- 耳に赤み、腫れがある
- 食欲がない、元気がない
- くしゃみ、鼻水、目やにが出ている
しばらく様子を見ても良い場合
下記のような場合は、しばらく様子を見てもかまいません。ただし時間が経って変化が見られたり心配なことが出てきたりした場合は、受診するようにしてください。
- 耳は熱いが、元気で食欲もあり他の症状がない
- 運動後や興奮した後、入眠前に耳が熱いだけで、時間が経つと熱は引いた
猫の耳が熱いときの対処法は?
愛猫の耳が熱いときは、まずは原因を把握するために愛猫の様子を観察しましょう。他に目立った症状がなく、数十分ほどで耳の温度がいつも通りになれば心配ないでしょう。
受診が必要な症状が見られる場合は動物病院を受診したうえで、原因に合わせて下記の対処法を行ってください。
生理現象で熱くなっている場合
安静にさせる
運動後や興奮した後に耳が熱くなっているときは、涼しく静かな場所に移動させ、しばらく休ませてあげましょう。
水分補給をする
耳が熱いときは体温が上がって体内の水分が失われやすくなっているため、水分補給が大切です。新鮮な水をしっかり飲ませるようにしましょう。
水を飲みたがらない場合は、煮干しや鰹節を入れて風味をつけた水を薄めてあげるのも良いでしょう。
耳の炎症で熱くなっている場合
安静にする
耳が炎症を起こしているときに興奮したり運動したりして体温が上がると、耳がさらに熱くなることがあります。 できるだけ静かで落ち着ける場所で休ませるようにしましょう。
エリザベスカラーを着用させる
耳が炎症を起こしているときは、痒みや違和感から耳を触ったり掻いたりして症状が悪化してしまうことがあります。触ったり掻いたりしないようにするために、エリザベスカラーを着けるのも良いでしょう。
エリザベスカラーを着用すると、周りが見えづらくいつも通りに食事が摂りづらかったり、家具にぶつかったりしてしまうことがあります。食べやすいように器を台に乗せて高さを出したり、ぶつかりそうな場所にある家具を移動させたりして、生活しやすいようにサポートしてあげてくださいね。
耳の中のチェック
動物病院の受診後も、症状があるうちは耳の状態をこまめにチェックしましょう。耳垢の量や色に変化はないか、耳から悪臭はしていないかなどを確認し、異常や心配な点が見つかった場合は、早めに動物病院を受診するようにしてください。
汚れを拭き取る
耳に汚れがある場合は、拭き取るようにしましょう。
ただし耳の奥の汚れを無理に取ったり強く擦ったりはせず、洗浄液を染み込ませたガーゼやコットンで、目に見える範囲の汚れだけを優しく拭き取るようにしてください。症状の悪化の予防にも繋がります。
処方薬の投与
耳の炎症で動物病院を受診すると、自宅での薬の投与を指示されることがあります。用法用量を守って投与するようにしてください。
アレルゲンを避ける
アレルギーが原因で耳の炎症が起こっている場合は、できるだけアレルゲンを避けるようにしましょう。
フードをアレルギー対応のものに変更する、寝具やカーペットをこまめに洗濯するなどして可能な範囲でアレルゲンを取り除けると良いですね。
熱中症で熱くなっている場合
エアコンで温度や湿度を調節する
室温や湿度が高い場合は、エアコンを使って室温や湿度を下げるようにしましょう。
夏場は26~28℃、冬場は20~26℃程度で愛猫が快適な温度に設定し、湿度は40〜60%に保つと良いですよ。
こまめな水分補給をする
体温が上がり体から水分が失われやすくなっているため、こまめな水分補給が必要です。水を飲みたがらない場合は、スープ状のフードを与えたり、煮干しや鰹節を漬けた水を薄めてあげたりすると良いですよ。
感染症で熱くなっている場合
安静にする
感染症が原因の 場合は、耳以外にも症状が現れていることがほとんどです。症状の悪化を防ぐためにも、静かで落ち着ける場所でゆっくりと休ませるようにしましょう。
こまめな水分補給をする
感染症で耳が熱くなっている場合は、体全体の体温が上がり水分が失われやすくなっています。水分をこまめに補給するようにしましょう。
食べやすい食事を与える
感染症のときは、いつものように食欲がなかったり水分を摂りたがらなかったりすることがあります。スープやゼリータイプの食事や水分を含んだウェットフードなど、食べやすい食事をあげてみてください。
猫の耳トラブルの相談はオンラインでも
愛猫の耳にトラブルがあるとき、獣医師に診てもらいたくてもすぐに病院に連れて行けないこともありますよね。
そんなときはペットのオンライン診療アプリ「ペットドクター」が便利です。家にいながらスマホのアプリで愛猫の症状を獣医師に診てもらい、必要な対応を教えてもらうことができます。困ったときは利用を検討してみてくださいね。