犬の耳垢が多いのは大丈夫?原因や対処法、受診の目安は?
犬の病気

2025年11月27日

愛犬の耳垢がいつもより多いと、病気なのか、耳掃除をした方が良いのかなど疑問に思うことがあるかもしれませんね。こちらの記事では、犬の耳垢が多いときに疑われる病気や受診の目安、ホームケアなどをご紹介します。

健康な犬の耳垢の量はどれくらい?

健康な犬の耳垢は少量で、自浄作用で外に出てくるため、耳の奥の方に耳垢が溜まることは基本的にありません。週に数回耳の中を見たときに、耳の入り口に軽く拭き取れる量の耳垢がついている程度です。
また、左右の耳から出る耳垢の量は同じくらいの量の耳垢が出ることがほとんどです。

いつもよりも耳垢の量が多く、耳の奥まで汚れているようなときや、左右の耳垢の量に差があるときは、何らかの耳のトラブルが起こっている可能性が高いです。

犬の耳垢が多いときに疑われる病気は?

愛犬の耳垢の量がいつもよりも多い場合は、外耳炎が起こっている可能性があります。外耳炎とは、耳の入り口から鼓膜までの「外耳」という部分の皮膚に、炎症が起こる病気のことです。
外耳炎は下記のような様々な原因で起こります。

細菌や真菌の感染

細菌や真菌は健康な犬の皮膚にも存在していますが、耳の環境が悪くなったときや耳に湿気が溜まったときなどに異常に増殖して外耳炎を起こすことがあります。特に、耳に湿気が溜まりやすい夏場に発症することが多いです。

耳ダニの寄生

耳ダニというダニが寄生することによって外耳炎が起こることもあります。
他の耳ダニに感染している犬と接触したり、野生動物がいる場所を散歩したりして感染することが多いです。

アレルギー

特定の食べ物やダニ、ハウスダスト、ホコリなどにアレルギー反応が起きて外耳炎になることがあります。

異物(水や砂など)の混入 

日常生活のなかで耳の中に異物が入り、外耳炎になることがあります。たとえばシャンプーや水遊びのときに水が入ったり、散歩のときに砂や植物の種子が入ったりすることがあります。

耳垢が多くなりやすい犬種

どんな犬種でも耳垢が多くなることはありますが、特に下記の犬種は耳垢が多くなりやすいとされています。

垂れ耳の犬種

垂れ耳の犬は耳の中に湿気が溜まりやすいため、菌が増殖して耳垢が多くなりやすいです。

  • マルチーズ
  • シーズー
  • ダックスフンド
  • キャバリア
  • コッカースパニエル
  • バセットハウンド
  • ゴールデンレトリーバー
  • ラブラドールレトリーバー
  • ボーダーコリー など

耳の中に毛が多い犬種

耳の中に毛が多いと耳の通気性が悪くなるため菌が増殖し、耳垢が多くなりやすいです。

  • トイプードル
  • シーズー
  • ミニチュアシュナウザー
  • ヨークシャーテリア  など

アレルギーになりやすい犬種

以下の犬種は皮膚のバリア機能が弱いため、耳に炎症が起こりやすく、耳垢が多くなりがちです。

  • パグ
  • フレンチブルドッグ
  • 柴犬 
  • ジャーマンシェパード など

犬の耳垢が多いときの受診の目安は?

先にご説明した通り、犬の耳垢の量がいつもよりも多い場合は外耳炎が起こっている可能性が高いです。耳垢の量が多いと感じたら、できるだけ早く動物病院を受診しましょう

早めに治療を開始することで、症状の悪化や治療期間が長引くのを防ぐことができます。

犬の耳垢が多いときに家庭でできるホームケア

犬の耳垢が多いときは、できるだけ耳の中を清潔に保つことが大切です。

できるだけ毎日耳の中をチェックし、汚れがある場合は洗浄液(イヤークリーナー)を染み込ませたガーゼやコットンで、目に見える範囲の汚れを優しく拭き取りましょう。

動物病院を受診すると、洗浄液を直接耳に入れて耳の中を洗浄するケアや、点耳薬の投与を指示される場合もあります。

犬の耳垢が多くなるのを予防するには?

犬の耳垢が多くなるのを予防するには、下記のような方法があります。

こまめな耳のチェック

愛犬が健康なときでも、耳のチェックはこまめに行うようにしましょう。少なくとも週に1回、過去に外耳炎になったことがある場合は2〜3日に1回を目安に耳の中を見て、いつもと違う点がないか確認すると良いでしょう。

汚れを拭き取るケア

耳の中をチェックして汚れがある場合は、イヤークリーナーを染み込ませたガーゼやコットンで目に見える範囲の汚れを拭き取りましょう。
汚れが取れにくい場合はコットンやガーゼを押し当てて、浮いた汚れを優しく拭き取るようにしましょう。

耳はデリケートなので、強くゴシゴシ擦ったり、綿棒を使って奥の耳垢を取ったりしないようにしてください

シャンプーや水遊び後の乾燥

耳の中に湿気が溜まると菌が増殖して炎症が起こりやすくなるため、シャンプーや水遊びの後はタオルやドライヤーでしっかり乾燥させるようにしましょう。

耳の毛のカット

耳の毛が長いと通気性が悪く、炎症が起こりやすくなるため、動物病院やトリミングサロンでカットしてもらうのも一つの方法です。
特に耳の中に毛の多い犬種は、こまめにカットすると良いですよ。

アレルゲンを避ける

これまでにご紹介したような予防方法を定期的に行っているにもかかわらず耳垢が大量に出る場合は、アレルギーによって外耳炎が起こり、耳垢が増えている可能性があります。一度アレルギー検査を受けてみても良いかもしれません。

アレルゲンが判明したら、フードをアレルギー対応のものに変更する、寝具やカーペットをこまめに洗濯するなどして、できるだけ身の周りのアレルゲンを避けるようにしましょう。

犬の耳垢に関する相談はオンラインでも

愛犬の耳をチェックした際にいつもと状態が違うと、動物病院で直接診てもらった方が良いのか、自宅で様子を見ても良いのかなど悩むかもしれませんね。そんなときはペットのオンライン診療アプリ「ペットドクター」が便利です。家にいながらスマホのアプリで獣医師の診察を受け、必要な対処法を教えてもらうことができます。困ったときは利用を検討してみてくださいね。