愛猫の耳にかさぶたができていると、心配になりますよね。自宅でのケアで良いのか、動物病院を受診した方が良いのか、悩むこともあるかと思います。こちらの記事では、猫の耳にかさぶたができるときの原因や受診の目安、対処法をご紹介します。

猫の耳にかさぶたができた！考えられる原因は？

かさぶたは、何らかの原因で皮膚に傷がついた際に傷口からでた血や体液（滲出液）が固まったもので、傷ついた皮膚を保護して皮膚が再生するのを助ける役割があります。

猫の耳にかさぶたができている場合、下記のような原因が考えられます。

外傷

下記のようなケガで出血し、かさぶたができることがあります。

• 物理的接触　家の中で家具の角などに擦る、ぶつかる、散歩で枝に引っかかるなど
• 喧嘩　一緒に飼っている他の猫や犬と喧嘩して爪で引っ掻かれる、噛みつかれる　など

炎症やストレスの痒みによる掻きこわし

細菌や真菌、耳ダニへの感染による外耳炎、特定の食べ物や花粉によるアレルギー性皮膚炎、環境の変化や騒音によるストレスなどが原因で痒みが出て、耳を引っ掻き、出血してかさぶたができることがあります。

自己免疫疾患

稀ではありますが、免疫機能の異常によって皮膚にかさぶたができることがあります。耳の付け根にかさぶたができることが多いです。

猫の耳にかさぶたができたらどうする？自宅での対処方法は？

愛猫の耳にかさぶたができていても、範囲が狭く、掻いたり触ったり気にするそぶりがなければ自然と回復することがほとんどです。痒みが出てくるなどの変化がないか気をつけながら様子を見るようにしましょう。

かさぶたを気にしている場合は、触らないように包帯や絆創膏で患部を保護するようにしましょう。嫌がらなければエリザベスカラーを着用させるのもおすすめです。患部を触って傷が付くと、出血したり細菌感染したりして症状が悪化する可能性があります。
万が一触れてしまっても傷つきにくいように爪を短く切っておくと良いですよ。

かさぶたがなかなか治らないときや他に気になる症状があるときは、動物病院を受診して適切な治療を行う必要があります。受診の目安は次の章でご紹介します。

猫の耳のかさぶたで受診する目安は？

愛猫にかさぶたができていて下記のような様子が見られる場合は、動物病院を受診するようにしましょう。

• かさぶたをしきりに掻いている、掻こうとしている
• かさぶたの範囲が広がっている
• かさぶたの状態がジュクジュクと湿っている
• かさぶたの色が黄色や緑色をしている
• 大量の耳垢が見られる
• 黒っぽい耳垢や茶色い粘り気のある耳垢が見られる
• 耳から異臭がする
• 耳に赤みや腫れがある
• 元気がない、食欲不振

小さなかさぶたが1箇所ある程度で、愛猫が気にしているそぶりがない場合は、しばらく様子を見てもかまいません。
ただし数日経っても症状が良くならないときや、かさぶたが増えるといった変化が見られるとき、その他気になる症状がある場合は、動物病院を受診すると安心です。

猫の耳にかさぶたができたときに気をつけること

愛猫の耳にかさぶたができているときは、症状の悪化を防ぐために下記のようなことに気をつけましょう。

無理に剥がさない

かさぶたができているときは無理に剥がさないようにしましょう。傷が治る前にかさぶたが剥がれてしまうと、出血したり細菌感染したりするリスクが高まります。

掻きむしらせないようにする

かさぶたができると違和感や痒みで掻こうとすることがありますが、掻きむしらせないように気をつけましょう。かさぶたを掻きむしると、傷がついて出血したり傷口から細菌感染したりするおそれがあります。
先ほどご説明したように、エリザベスカラーを着用させたり、かさぶたを包帯で覆ったりして、物理的に掻けないようにすると良いですよ。

自己判断で薬を塗らない

人間用の薬や過去に処方された薬を自己判断で塗るのはやめましょう。症状に適しておらず、症状が悪化したりアレルギー反応を引き起こしたりするおそれがあります。薬を使う場合は、必ずそのときに処方された薬を用法用量を守って使うようにしてください。

猫の耳トラブルの相談はオンラインでも

愛猫の耳にトラブルがあるときは、獣医師に診てもらえると安心ですよね。そんなときはペットのオンライン診療アプリ「ペットドクター」が便利です。家にいながらスマホのアプリで獣医師の診察を受け、必要な対処法を教えてもらうことができます。獣医師が必要と判断した際には薬の処方をしてもらうことも可能です。困ったときは利用を検討してみてくださいね。