2026年2月7日
愛猫から「ジャリジャリ」「シャリシャリ」と聞き慣れない音が聞こえたら、それは歯ぎしりかもしれません。猫が歯ぎしりをするときは、何かしらのトラブルを抱えている可能性があります。こちらの記事では、猫の歯ぎしりの原因や受診の目安、自宅でできる対処法などをご紹介します。
猫も歯ぎしりするの?特徴は?
猫の歯ぎしりは、寝ているときなどに無意識に起こる人間の歯ぎしりとは異なり、口の中に痛みや違和感があるときやストレスを感じたときなどに、自分で意識的に口を動かして起こることが多いとされています。
また歯を擦り合わせるのではなく、奥歯で何かを噛み砕こうとするようにして起こります。「シャリシャリ」「ジャリジャリ」という砂を噛んでいるような音が聞こえることが多いです。
猫が歯ぎしりをするのはなぜ?考えられる原因
愛猫が歯ぎしりをする場合、下記のような原因が考えられます。
ストレスや不安
寝ているのを邪魔された、嫌いな人や猫に遭遇した、引越しをして住環境が変わったなどストレスや不安を感じたときに、気持ちを落ち着かせようとしたり気分転換をしようとしたりして歯ぎしりをすることがあります。
口の中のトラブル
歯周病や口内炎、口の中の腫瘍など口の中にトラブルが起こっている際に、痛みや違和感を紛らわせようとして歯ぎしりをすることがあります。
歯ぎしり以外に口臭や歯茎の腫れ、食欲不振、大量のよだれなどの症状が見られることがあります。
歯並びや顎のずれ
噛み合わせが悪い場合や顎の関節に異常がある場合、違和感から歯ぎしりをすることがあります。
口を開けづらい、食事をするのを嫌がるなどの様子が見られることがあります。
歯の生え変わり
子猫が乳歯から永久歯に生え変わる時期(通常は生後3〜6ヶ月ごろ)に、歯に違和感を感じて一時的に歯ぎしりをすることがあります。
消化器のトラブル
胃炎や吐き気があるなど胃腸に不快感があるときに、それを紛らわそうとして歯ぎしりをすることがあります。歯ぎしりの他に頻繁な嘔吐や下痢、食欲不振などの症状が見られます。
また慢性腎臓病の場合、口や胃に悪影響を及ぼすことで、気持ち悪さや不快感が増えます。
神経系の異常
てんかんや脳腫瘍など脳神経の病気による発作やけいれんの一部として顎や口が動き、歯ぎしりのように見えることがあります。
発作が落ち着くと、歯ぎしりのような動きもおさまる場合が多いです。
猫の歯ぎしりで受診する目安は?
ここからは愛猫が歯ぎしりしている場合の受診の目安を緊急度別にご紹介します。
すぐに受診した方が良い場合
歯ぎしりとともに下記のような様子が見られる場合は、夜間であってもすぐに動物病院を受診してください。
- 呼吸が苦しそう、息が荒い
- ぐったりしている、元気がない
- 意識が朦朧としている
- けいれんを起こしている
- フラフラしている、まっすぐ歩けない
- 口から出血している
- 明らかによだれの量が多い
- 目の下や頬が腫れている
- 急に食欲が全くなくなった
- 下痢や嘔吐を繰り返している
診療時間内に受診した方が良い場合
歯ぎしりと一緒に下記のような様子が見られたら、診療時間内でできるだけ早めに動物病院を受診しましょう。
- 歯ぎしりが頻繁にまたは長時間起こる
- 歯茎に赤みや腫れがある
- 口臭が強くなったと感じる
- 硬いものを食べづらそうにしている
- 歯に着色や歯石が見られる
- 歯がぐらついている
- 口を開けづらそうにしている
- 口周りを触られるのを嫌がる
上記のような様子がなく、歯ぎしりが一時的なものである場合は、しばらく様子を見てもかまいません。しかし歯ぎしりは歯が削れる原因にもなるため、定期検診の際などに動物病院で相談しておくと安心です。
猫の歯ぎしりに自宅でできる対処法
ここからは愛猫に歯ぎしりのような行動が見られる際の対処法をご紹介します。
前述の通り猫の歯ぎしりの原因は様々で、適切な対処法は原因によって異なります。動物病院を受診して原因の特定と適切な処置を行った上で、原因に合わせて対処するようにしましょう。
口の中のケアをする
歯周病や口内炎など口の中のトラブルが原因で歯ぎしりが起こっている場合は、動物病院で適切な処置を行った上で、自宅では口の中を清潔に保つケアをすることが大切です。
できるだけ毎日、少なくとも2〜3日に1回は歯磨きを行い、必要に応じてデンタルガムやおもちゃなどのデンタルケアグッズを併用すると良いでしょう。
食事を柔らかくする
口の中の痛みや違和感で歯ぎしりが起こっている場合は、フードを柔らかくして食べやすくするのも一つの方法です。
ドライフードではなくウェットフードを与える、ドライフードをぬるま湯に浸けてふやかして食べさせるなどしてみると良いでしょう。
ストレスを軽減させる
ストレスや不安が原因で歯ぎしりが起こっている場合は、おもちゃを使って運動量を増やしストレスを発散させる、静かで人目につかない場所にベッドや毛布で居場所を作り安心させるなど、原因となっているストレスを少しでも取り除いてあげられると良いでしょう。
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