犬の耳が冷たいのは危険なサイン?考えられる原因と緊急の対処法
犬の病気

2025年12月9日

愛犬の耳が冷たいと、一時的なものなのか、何かトラブルが起こっているのかなど判断できず悩むこともあるかと思います。こちらの記事では、犬の耳が冷たいときの原因や受診の目安、対処法をご紹介します。

犬の耳が冷たいのは危険なの?

犬の耳は、寒い場所にいた後や室内の気温が低いときに一時的に冷たくなることがあります。この場合、体が温まればいつも通りの温度に戻ることがほとんどで、危険な状態ではありません。

しかし耳だけでなく全身が冷たかったり、冷え以外の症状も見られたりする場合は、体調不良のサインの可能性もあります。様子をしっかり観察することが大切です。

犬の耳が冷たいときに考えられる原因は?

先にご説明した通り、犬の耳が冷たいときに考えられる原因は寒さなどによる生理現象と、病気や体調不良の2種類に分けられます。それぞれ詳しくご紹介します。

生理現象で冷たくなる原因

寒さ

寒い場所にいると、体温を保つために体の中心に血液を集中させるので、体の末端である耳が冷たくなることがあります。特にシニア犬や子犬に起こりやすいです。

睡眠時や寝起き

寝ているときや寝起きは、活動しているときに比べて代謝が下がり体温も落ち着くため、耳が冷たく感じられることがあります。

病気や体調不良で冷たくなる原因

冷え性

体が冷えることが常態化したり、運動不足によって代謝が低下したりすることで、慢性的な冷え性になって耳が冷たく感じられることがあります。
特に高齢の犬は、筋肉や脂肪が減って、体温調節機能が低下することから冷え性になりやすいです。

低体温症

長時間寒い場所にいた、病気で体力が極端に低下している、体が濡れた状態が続いているなどが原因で体温が異常に低下した状態です。
耳だけでなく体全体が冷たい、ぐったりしている、震えが止まらない、呼吸が浅いなどの症状が見られ、命に関わる場合があるため注意が必要です。

寒冷凝集素症

寒いときに免疫機能の異常によって耳の末端で血行不良が起こる病気です。耳が冷たくなるほか、耳の先端にかさぶたができたり、壊死して皮膚が黒くなったりすることがあります。

甲状腺機能低下症

代謝を促進する甲状腺ホルモンの分泌が低下し、全身の代謝が落ちる病気です。代謝が下がることで体温が下がり、耳も冷たくなることがあります。
他にも、全身のむくみ、体重増加、脱毛などの症状が現れることがあります。

心臓病

心臓の機能が低下し、全身に十分な血液を送れなくなると体の末端が冷たくなるため、耳が冷たく感じることがあります。
他にも元気や食欲がない、呼吸が苦しそう、咳が増える、むくみなどの症状が現れることがあります。

貧血

貧血になると、体全体に血液が届きにくくなり体の末端が冷えやすくなり、耳も冷たく感じることがあります。

犬の耳が冷たいときの受診目安

愛犬の耳が冷たくても、しばらく経ったらいつも通りのあたたかさに戻り、 他の症状がなければ様子を見てもかまいません。
しかし冷たさが続いたり他の症状が見られたりする場合には動物病院を受診する必要があります。受診の目安を緊急度別にご紹介します。

夜間や休日でも受診した方が良い場合

下記のような症状が見られる場合は、夜間や休日であっても救急受診するようにしてください

  • 全身が非常に冷たい
  • 震えが止まらない
  • ぐったりしている
  • 呼吸が浅い、苦しそう
  • 歯茎や舌の色が青紫色をしている

診療時間内に受診した方が良い場合

下記のような症状が見られる場合は、診療時間内でできるだけ早く受診するようにしてください。

  • 耳の先端にかさぶたがある
  • 耳の縁が黒ずんでいる
  • いつもよりも元気がない
  • いつもよりも食欲がない
  • 下痢や嘔吐がある
  • 歯茎が白っぽい

しばらく様子を見ても良い場合

下記のような場合は、しばらく様子を見てもかまいません。ただし様子を見ている間に体調の変化や心配なことが出てきた場合は、速やかに動物病院を受診しましょう

  • 耳が冷たいが元気で食欲がある
  • しばらくしてすぐに耳が温かくなる
  • 寝ているとき、または寝起きに耳が冷たい

犬の耳が冷たいときの対処法

愛犬の耳が冷たいときはまず様子をしっかり観察し、前章の受診の目安を参考に、必要な場合は早めに動物病院を受診してください。その上で寒さや冷えが原因と考えられる場合は、下記のような方法で体を温めるようにしましょう。

室温と湿度を調整する

犬の体が冷えないように室温と湿度を調整しましょう。室温は、夏場は24~26℃、冬場は18~24℃程度、湿度は40〜60%程度に設定すると良いでしょう。
エアコンを使うときは、サーキュレーターを活用すると温かい空気を部屋全体に送れるようになります。

暖かい寝床を用意する

寝床を暖かく保つのも、寒い季節を犬が快適に過ごすために大切です。厚手の毛布やブランケットを寝床に入れてあげると良いでしょう。少し高さのある寝床を用意して、床からの冷気を遮断するのも一つの方法です。

床にラグやカーペットを敷く

床がフローリングの場合は、カーペットやラグ、マットなどを敷いて、床からの冷気で体が冷えるのを防ぎましょう。

服や腹巻を着用させる

寒い時期には、室内やお散歩で防寒用の服を着用させるのも良いでしょう。
犬用のセーターやダウンなど、寒い季節のための服を必要に応じて選びましょう。お腹が冷えないように腹巻を着用させるのもおすすめです。

温かい食事を与える

寒くて愛犬の体が冷えているときには、フードを温めるのも一つの方法です。
ドライフードにぬるま湯を入れてふやかしたり、ウェットフードや飲み水を人肌程度に温めたりして与えると、体の中から温まりやすくなります。

マッサージをする

マッサージをすると血行が良くなり、体温が上がります。特に冷えやすい耳の先、肉球、足の付け根などを優しく撫でたりさすったりしてあげると良いですよ。

犬の耳トラブルの相談はオンラインでも

愛犬の状態がいつもと違うときなどは、できるだけ早く獣医師に診てもらいたいものの、すぐに動物病院に行けないこともあるかと思います。
そんなときはペットのオンライン診療アプリ「ペットドクター」が便利です。家にいながらスマホのアプリで獣医師の診察を受け、獣医師の判断で薬を処方してもらったり、そのときに必要な対応を教えてもらったりすることができます。ちょっとした変化や心配ごとも気軽に相談できると安心ですよね。困ったときは利用を検討してみてくださいね。