犬の耳が熱い!考えられる原因や受診の目安は?
犬の病気

2025年12月8日

愛犬の耳が熱を持っていると、何かトラブルが起こっているのか、必要なケアはあるのかなど心配になることもあるかと思います。そこでこちらの記事では、犬の耳が熱いときの原因や対処法をご紹介します。

犬の耳が熱いのは危険なの?

犬の耳は、運動後や興奮後、気温が高い場所にいた後などに、体温が上がって一時的に熱くなることがあります。
これは正常な生理現象で、危険なことではありません。時間とともに熱がなくなっていつも通りの温度に戻ることがほとんどです。

しかし一時的なものではなく、耳が熱くなると同時に他の症状が見られるような場合は、感染症や耳のトラブル、熱中症などが原因のケースもあります。治療が必要なこともあるため、しっかりと様子を観察することが大切です。

犬の耳が熱いときに考えられる原因は?

先にご説明した通り、犬の耳が熱いときには心配のいらない生理現象のパターンと、感染症や熱中症など注意が必要なパターンがあります。それぞれ考えられる原因をご紹介します。

生理現象の場合

運動や興奮した後

熱中して遊んだ後や走った後など、運動や興奮をした後に体温が上がり、耳が熱くなることがあります。

熱い環境にいたとき

夏場の外や日当たりの良い場所にいた後などに、上がった体温を下げようとして耳から熱が放出され、熱くなることがあります。

病気やトラブルの場合

耳の炎症

外耳炎、中耳炎、内耳炎など、耳が炎症を起こしている際に耳が熱くなることがあります。
熱くなることの他に耳の赤みや腫れが出たり、耳垢の色・質感・量に異常が出たり、耳から悪臭がしたりします。

耳血腫

耳介(耳たぶ)に血液などの体液が溜まって腫れる耳血腫になると、耳が熱くなることがあります。耳が腫れた痛みや違和感から、激しく耳を掻いたり頭を振ったりします。
症状が進行すると耳が腫れあがり、重さで耳が下がっていくのが特徴です。

熱中症

夏の高温多湿な環境下で熱中症になると、体温調節が上手くできず急激に発熱し、耳が熱くなることがあります。
他にも呼吸が速くなる、よだれの量が多い、目が充血するなどの症状が現れ、重症化するとぐったりする、けいれんする、下痢・嘔吐などの症状が見られることもあります。

感染症

様々な細菌やウイルス、寄生虫による感染症で発熱すると、耳が熱くなることがあります。

犬の耳が熱いときの受診目安は?

愛犬の耳が熱く、他にも様々な症状が見られる場合は、動物病院を受診する必要があります。緊急度別に受診の目安をご紹介します。

夜間や休日でも受診した方が良い場合

下記のような様子が見られる場合は、緊急度が高いため夜間や休日であっても救急受診するようにしてください。

  • 頭が左右どちらかに傾いている
  • その場でくるくる回る動きをしている
  • フラフラしている、まっすぐ歩けない
  • ぐったりしている、呼びかけに反応が鈍い
  • 食事や水を口にしない
  • 呼吸が浅い、苦しそう
  • よだれの量が多い
  • けいれんを起こしている
  • 嘔吐や下痢を繰り返す

診療時間内に受診した方が良い場合

下記のような症状がある場合は、診療時間内でできるだけ早めに動物病院を受診するようにしましょう。

  • 頻繁に耳を掻く、頭を振る
  • 耳を床や壁に擦りつけようとする
  • 耳垢の色、量、質感に異常がある
  • 耳から悪臭がする
  • 耳に赤みや腫れがある

受診せず様子を見ても良い場合

下記のような場合は、受診せず様子を見てもかまいません。ただし体調に変化があったりや心配なことが出てきたりした場合は受診するようにしてください。

  • 運動後や興奮直後で数時間安静にしていると熱が引いた
  • 耳は熱いが元気で食欲もあり、他の症状はない

犬の耳が熱いときの対処法は?

愛犬の耳が熱いときは、まずは原因を見極めるために様子を観察しましょう。数十分して他の症状もなく、耳の温度もいつも通りに戻れば心配ないことがほとんどです。
前章でご紹介したような受診した方が良いサインがある場合は、必ず動物病院を受診するようにしてください
受診後は、原因に合わせて下記のような対処法を行いましょう。

生理現象で耳が熱くなっている場合

運動後や興奮した後、熱い場所にいた後などに耳が熱くなっている場合は、しばらくするといつも通りの温度になることがほとんどですが、下記のようなことをしてあげるのも良いでしょう。

安静にする

心身を落ち着かせるために涼しく静かな場所に移動して、しばらく休ませましょう。

水分補給をさせる

耳が熱いときは体温が上がっているため、体内の水分が奪われやすくなります。新鮮な水をしっかり飲ませてあげるようにしましょう。
水を飲みたがらない場合は、ヤギミルクの粉や犬用のふりかけを少量水に溶かして飲ませると良いですよ。

耳のトラブルが疑われる場合

耳が熱く、耳垢の色・質感・量に異常がある、耳から悪臭がする、耳に腫れや赤みがある場合は、動物病院を受診した上で下記のようなケアを行うようにしてください。

こまめに耳をチェックする

できるだけ毎日耳の状態を確認するようにしましょう。
耳垢の量、質、色、耳のにおい、熱さ、赤み、腫れなどに異常があったら、動物病院を受診するようにしてください。

汚れを拭き取る

耳に汚れがある場合は、洗浄液を染み込ませたガーゼやコットンで拭き取ります。綿棒を使ったり強く擦ったりせずに、目に見える範囲の汚れだけを優しく拭き取るようにしましょう。
強く一生懸命に擦ると、耳の粘膜を傷つけることがあるので注意してください。

処方薬を投与する

動物病院を受診すると、薬を処方される場合があります。用法用量を守って投与するようにしてください。

エリザベスカラーを着ける

耳に違和感や痛みなどがあると、後ろ足で頻繁に掻いてしまい症状が悪化するおそれがあるため、エリザベスカラーを着用させて触れられないようにするのも一つの方法です。

エリザベスカラーを着用すると、カラーが邪魔で普段通り食事ができなかったり、周りが見えずに家具にぶつかったりすることがあります。
フードの器を台に乗せて高さを出したり、行動範囲にある家具を移動させたりして、生活しやすいようにサポートしてあげましょう

アレルゲンを避ける

耳のトラブルがアレルギー反応によって起こっている場合は、アレルゲンを避けることが大切です。
フードをアレルギー対応のものに変更する、寝具やカーペットをこまめに洗濯するなどして、身の周りのアレルゲンをできるだけ取り除いてあげてください。

耳をしっかり乾燥させる

耳が濡れていると細菌や真菌などが増殖しやすくなり、トラブルが起こりやすくなります。
シャンプーや水遊びの後は、タオルやドライヤーで耳をしっかり乾燥させ、耳の穴はガーゼやコットンで拭いてあげるようにしましょう。

全身の発熱・熱中症が疑われる場合

耳だけでなく体全体が熱い、呼吸が速い、ぐったりしている、食事が摂れないなど、発熱や熱中症が疑われる場合は、動物病院を受診した上で自宅では下記のようなケアを行いましょう。

体調をこまめにチェックする

感染症や熱中症のときは、動物病院を受診した後も体にダメージが残っている可能性があるため、体調をこまめにチェックするようにしましょう。
具体的には下記のようなことに気をつけて観察し、異常を感じたらすぐに再受診するようにしてください

  • 体温は上がっていないか
  • 食事や水分は摂れているか
  • 尿の色の濃さや便の状態に異常はないか
  • ぐったりしていないか
  • 呼吸が荒くないか

安静にする

感染症や熱中症の場合は症状が悪化しないよう、涼しく静かな場所で落ち着いて体を休ませましょう。

水分補給をさせる

体温が上がると体の水分が奪われやすいため、こまめに水分補給することが大切です。常に新鮮な水が飲めるように用意しておきましょう。

室内の温度と湿度を管理する

体に負担がかからないよう、エアコンを使って室温や湿度を調整しましょう。
エアコンは夏場は24℃~26℃、冬場は18℃~24℃程度で愛犬が快適な温度に設定し、湿度は40〜60%ほどに保つと良いでしょう。

犬の耳トラブルの相談はオンラインでも

愛犬の耳にトラブルが起こったときに、動物病院で直接受診の必要があるのか、自宅でのケアで様子を見ても良いのか、悩むこともあるかと思います。
そんなときはペットのオンライン診療アプリ「ペットドクター」が便利です。家にいながらスマホのビデオ通話で獣医師に症状を診てもらい、対応の相談をすることができます。困ったときは利用を検討してみてくださいね。