2025年8月13日

猫のニキビは最初は自覚症状がほとんどありませんが、症状が進行すると痛みや脱毛などを伴い、治療が必要になることもあります。この記事では、猫のニキビの症状や原因、予防方法などをご紹介します。
猫にもニキビができるの?
猫にもニキビができることがあります。猫のニキビは比較的よくみられる皮膚トラブルのひとつで、正式名称を「ざ瘡(ざそう)」といいます。
猫のニキビの原因
猫のニキビの多くは、皮脂や古い角質などの汚れが毛穴に詰まったり、雑菌が繁殖したりすることで引き起こされます。猫のニキビには、下記のような要因が関係していると考えられています。
- ストレスによる免疫力の低下
- 高脂質の食事による皮脂の分泌過剰
- 不衛生な生活環境
- 食器素材やフードのアレルギー
- ホルモンバランスの乱れ など
猫のニキビができる場所
猫のニキビができやすいのは、あご下や口周りです。あご下は皮脂腺が発達していて皮脂が多く分泌されるうえ、猫が自分で舐めにくく、清潔を保ちにくい部位です。そのため皮脂や汚れが溜まりやすく、ニキビができやすいとされています。
猫のニキビの症状
猫のニキビの初期症状はゴマのような小さな黒い粒が付いているように見える程度で、痛みや痒みもほとんどありません。症状が進むと赤いブツブツや脱毛のほか、痒がる仕草もみられるようになります。
さらに悪化した場合、皮膚がただれて出血したり、二次感染によって化膿したりすることもあります。
猫のニキビの治し方は?受診は必要?
黒い粒がついている程度で症状が軽く、愛猫の様子がいつもと変わらなければ、自宅で様子をみてもかまいません。患部を清潔に保つために、あたためたタオルやガーゼでそっと汚れを拭き取る、ニキビがある部分のみを薬用シャンプーで優しく洗うといった方法でケアしましょう。
ただし口周りを触られることをストレスに感じる猫もいるので、嫌がるときは無理にケアせず見守るほうがいいこともあります。
自宅でケアしても症状が改善しない場合や、下記のような症状が見られる場合は、早めに動物病院を受診するようにしてください。症状によっては、抗菌薬や消炎剤などでの治療が必要になることもあります。
- 出血している
- 皮膚が赤くなっている
- 脱毛している
- 化膿している
- ニキビの範囲が広い
- あごをしきりに擦りつけるなど痒がる様子がある
猫にニキビができたときに気をつけたいこと
猫のニキビは、強くこすったりピンセットで摘まんだりして無理に取り除こうとするのは避けましょう。皮膚が傷ついて、症状の悪化につながるおそれがあります。
また人間用の薬や消毒液は刺激が強すぎるので、愛猫には使わないようにしてくださいね。
猫のニキビを予防するには?
猫のニキビは重症化することは少ないですが、一度できると再発しやすいため予防することが大切です。愛猫の口周りや生活する環境を清潔に保つ、ストレスを溜めさせないようにするなどして発症を防ぎましょう。
具体的な予防方法には、以下のようなものが挙げられます。
- 食器は使用するたびに洗浄する
- 雑菌が繁殖しにくいステンレスや陶器製の食器を使う
- フードや水はこまめに取り替える
- あご下や口の周りの汚れをこまめに拭き取る
- ベッドやおもちゃはこまめに洗う
- ストレスをためないように環境を見直す
- 脂質が少ないフードを検討する
- アレルギーが疑われる場合はフードや食器の素材を見直す
猫のニキビの相談はオンラインでも
猫のニキビは、日常のちょっとしたケアや生活環境の見直しで予防・改善できることもあります。とはいえなかなか症状が改善しないと、病院を受診した方が良いのか悩みますよね。しかし病院が遠かったり時間外だったりと、受診のハードルが高いこともあると思います。
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