2025年11月28日
愛猫にフケがあると、「病気かな?」と不安になることもあるかもしれません。この記事では、猫のフケの原因や対処方法、受診の目安などをご紹介します。
猫のフケとは?
フケは、皮膚表面の細胞が古くなってできた角質が剥がれ落ちたものです。新陳代謝によって角質は定期的に剥がれ落ちるので、フケが出ること自体は自然な現象です。ただ猫はこまめに体を舐めてグルーミングをするので、基本的にフケはあまり目立たちません。
少量のフケであれば問題ないケースがほとんどですが、全身からフケが出ていたり、床に落ちるほどフケが多かったりする場合は病気が隠れている可能性もあります。
猫のフケが増える一般的な原因は?
猫の場合、主に以下のような原因でフケが増えることがあります。
皮膚の乾燥
皮膚が乾燥すると、角質が剥がれ落ちやすくなりフケが増えます。空気の乾燥や、加齢による皮脂の分泌量の減少などが皮膚の乾燥を引き起こします。
グルーミング不足、または過剰なグルーミング
猫のグルーミングが不足していたり、過剰なグルーミングで皮脂が舐めとられたりすることも、猫のフケの増加につながります。グルーミングが不足する原因は、加齢による関節痛、歯周病や口内炎などによる口の痛みが考えられます。またペルシャやメインクーンなど長毛種、ヒマラヤン、スコティッシュフォールドなど短頭種の猫は、体の構造上グルーミングが不十分になりやすい傾向があります。
逆にグルーミングが過剰なときは、後述のようにストレスを感じている可能性があります。
ストレス
ストレスを感じると、免疫力が低下したり過剰にグルーミングしたりしてフケが多くなることがあります。猫は繊細なので、家族構成や生活環境の変化など、さまざまなことにストレスを感じます。
栄養不足
皮膚の健康維持に必要な栄養が不足して、フケが増えることもあります。特に偏食や完全手作り食の猫に起こりやすく、フケのほか毛がべたつく、ツヤがなくなるなどの症状があらわれます。
猫のフケが増える原因となり得る病気は?
病気が原因でフケが増えることもあります。猫のフケが目立つときに考えられる主な病気は下記のとおりです。
猫疥癬
ヒゼンダニによって引き起こされる病気で、フケや激しい痒みがあらわれます。それほど多い病気ではありませんが、不衛生な環境や屋外で生活する猫が感染しやすい傾向にあります。
ツメダニ症
ネコツメダニという寄生虫が原因で引き起こされる病気です。無症状の場合もありますが、多くの場合背中に大量のフケがあらわれます。皮膚のブツブツやかさぶたを伴うケースもみられます。
ネコハジラミ症
猫の毛に寄生するネコハジラミが原因の病気で、フケのほか脱毛や皮膚のブツブツなどがあらわれることがあります。感染している猫との接触でうつるため、屋外に出ることがなく他の猫との接触もない場合はあまりみられません。
皮膚糸状菌症
カビの一種である皮膚糸状菌によって引き起こされる病気です。主な症状は円形脱毛とフケで、皮膚の赤みを伴うこともあります。
マラセチア皮膚炎
健康な皮膚にもともと存在しているマラセチア菌というカビによって引き起こされる病気です。猫では比較的稀ですが、基礎疾患や加齢による免疫力の低下が原因で発症することがあります。主な症状は皮膚の赤み、痒み、皮膚のべたつき、脂っぽい独特な臭いです。
猫のフケで受診する目安は?
乾いたフケが少量ある程度で、それ以外の症状がなければ、急いで受診する必要はありません。次の章でご紹介する対処法でケアしながら様子を見ましょう。ただし下記の項目に当てはまる場合は病気の可能性もあるので、早めに動物病院を受診するようにしてください。
- 痒みや脱毛などフケ以外の症状がある
- フケが床に落ちるくらい多い
- フケがベタベタしている
- ケアしてもフケが改善しない
家庭でできる猫のフケの取り方や対処法
基本的に猫はグルーミングでフケを舐め取るので、特別なケアは必要ありません。気になるときはぬるま湯に浸して絞ったタオルで拭き取ってあげても良いでしょう。拭き取ってもすぐにフケだらけになる場合は、一度病院を受診しておくと安心です。
猫のフケの予防方法
ここからは猫のフケの予防方法をご紹介します。
部屋を加湿する
部屋を加湿すると、皮膚が乾燥しにくくなるためフケの予防につながります。空気が乾燥する冬場や、夏場でもエアコンを使用するときは、加湿器などを使って部屋の湿度を40~60%くらいに保つようにしましょう。
定期的にシャンプーをする
猫は本来シャンプーをしなくても自分で体をきれいに保とうとする動物ですが、長毛種や短頭種、老齢の猫の場合、十分にグルーミングできず汚れが落とし切れないことがあります。そのためグルーミングが不足している場合は、定期的にシャンプーで体を洗ってあげるのもいいでしょう。ただシャンプーをしすぎると皮膚が乾燥してかえってフケが増えることもあるので、1~2ヶ月に1回を目安に行うのがおすすめです。
ブラッシングをする
ブラッシングには、毛についた汚れや抜け毛を取り除いて皮膚を清潔に保つ役割があります。ただし過剰なブラッシングは皮膚を傷つけてしまうこともあるので、1回当たり3分くらいで終わらせるようにしましょう。また猫用のブラシを使い、力を入れすぎないように気をつけてくださいね。
栄養バランスの整った食事をとる
食事の栄養バランスが偏らないように気をつけることも大切です。特に皮膚の健康維持に必要なタンパク質や脂質、ビタミン、ミネラルは積極的に摂取したい栄養素です。これらが含まれているフードを選べるといいでしょう。
生活環境を整える
ストレスによる過剰なグルーミングや免疫力の低下を防ぐため、生活環境を整えましょう。キャットタワーを設置する、トイレを清潔な状態にする、愛猫と遊ぶ時間を確保するといった方法がストレス解消につながります。
猫のフケの相談はオンラインでも
猫のフケは珍しい症状ではありませんが、症状のあらわれ方や程度には個体差があるため、受診のタイミングやケア方法に悩むこともあるかと思います。そんなときはペットのオンライン診療サービス「ペットドクター」が便利です。自宅からオンラインで獣医師の診察を受けることができますよ。全国どこからでも利用できるので、困ったときは検討してみてください。