2026年2月7日
猫の歯槽膿漏は、進行すると全身に影響を及ぼす可能性がある危険な病気です。症状の進行が早いため、できるだけ早くサインに気がついて適切な対処をすることが大切です。こちらの記事では、猫の歯槽膿漏のサインや治療方法、改善のためにできることをご紹介します。
そもそも歯槽膿漏とは?猫はなりやすい?
歯槽膿漏とは、歯を支える骨である「歯槽骨」の半分以上が溶けたり歯が抜け落ちたりした状態です。歯や歯の周りの組織に起こる病気の総称である「歯周病」のなかでも、重度に進行した状態のことを指します。
放置すると口の中だけでなく内臓など全身に影響を及ぼすこともあるため、非常に危険です。
猫の口内は、食べカスなどからできる「歯垢」が細菌の温床である「歯石」へと変わるスピードが早く、細菌が増えやすいという特徴があります。そのため人間に比べて、猫は歯槽膿漏になりやすいといえます。
猫の歯槽膿漏の主な症状とサイン
猫の歯槽膿漏は下記のような様子が見られることがあります。
- 歯がぐらつく、抜ける
- 魚が腐ったような強い口臭がする
- 歯肉(歯茎)から血や膿が出る
- 食事がしづらそう
- 食欲がない
- よだれの量が増える
さらに症状が進行すると、下記のような症状に進行する可能性があります。
- 顎の骨が折れる
- 目の下や頬が腫れる
- 頬に穴が開いて膿が出る
- くしゃみや鼻水が増える
- 口の中と鼻腔がつながる
- 心臓病、腎臓病、肝臓病を引き起こす、悪化させる
猫の歯槽膿漏を放置すると危険!早めに受診しよう
猫が歯槽膿漏になると動物病院での専門的な治療が必要です。 自然に治ることはありません。
歯槽膿漏を放置して歯周病菌が増殖し続けると、進行して下記のような症状を引き起こす可能性があります。
- 歯を支える歯槽骨が溶ける
- 顎の骨が折れる
- 歯の根元に膿が溜まり顔が腫れる
- 歯がぐらつき抜け落ちる
- 歯肉の慢性的な痛みによる食欲不振や体重減少
- 口と鼻腔がつながる
- 歯周病菌が血液中に侵入して心臓、腎臓、肝臓などの病気を引き起こす、悪化させる
このように歯槽膿漏を放置しておくと口の中だけでなく全身に影響を及ぼす可能性があり、場合によっては命に関わることもあるため大変危険です。
愛猫の口に歯槽膿漏のサインと疑われるものがある場合は、そのままにせず動物病院を早めに受診して、適切な治療を受けるようにしてください。
猫の歯槽膿漏の治療方法とかかる費用
ここからは猫の歯槽膿漏の治療方法とかかる費用についてご説明します。
こちらでご紹介するのは一般的な目安で、治療方法や費用は症状や受診する病院などによって異なります。具体的に知りたいときは、かかりつけの病院に問い合わせてみてください
治療方法
猫の歯槽膿漏の治療は全身麻酔をかけた上で行います。
まずは歯石の除去や歯周ポケットの洗浄などを行い、重症化して歯を温存するのが難しい場合は、抜歯したり歯肉を切開したりすることがあります。
鎮痛剤や抗生物質の投薬を行うこともあります。
かかる費用
症状や必要な処置、受診する病院によって異なりますが、10〜20万円程かかることが多いでしょう。
愛猫の歯槽膿漏を改善・予防するために家庭でできること
愛猫の歯槽膿漏を改善・予防するには、毎日のケアで口の中の清潔を保つことが何より大切です。
下記でご紹介するようなことを習慣にして、愛猫の健康を守るための改善・予防に取り組みましょう。
歯磨きをする
口の中の清潔を保つのに最も効果的なのは、日ごろの歯磨きです。
猫は口周りを触られるのを嫌がることも多いため、リラックスしているときに顔や口周りをマッサージして、触られるのに慣れることから始めると良いでしょう。
できれば毎日歯磨きするのが理想的ですが、難しければ歯垢が歯石に変わる2〜3日に1回は磨くようにしましょう。
人間用の歯ブラシと似た形のもの、指サック型、歯磨きシートなど愛猫に合う歯ブラシを見つけられると良いですね。
デンタルケアグッズを使う
歯磨きをするのが難しい場合は、デンタルケアグッズも口腔内のケアに役立ちます。
デンタルガム、おもちゃ、デンタルジェル、デンタルウォーターなど、愛猫が無理なく使えるものを探してみてください。
フードを工夫する
硬いドライフードは噛むことで歯との間に摩擦が起こり、歯についたばかりの歯垢を削り取ることがあります。 歯垢の蓄積を防ぎやすくなるため、愛猫が嫌がらなければドライフードを選ぶと良いでしょう。
また糖質は歯周病菌のエサになるため、糖質の多いフードや甘いおやつは控えるようにしましょう。
こまめな水分補給を行う
口の中が乾燥すると、歯周病菌が繁殖しやすい環境になります。こまめに水分補給させて、口の中が乾燥しないようにしましょう。
愛猫がなかなか水を飲みたがらない場合は、水飲み場を複数設置する、自動給水器を導入する、チキンスープやカツオの出汁を水に少量入れるなどを試してみてください。
定期的に口の中や周りをチェックする
愛猫の口の中をこまめにチェックするようにしましょう。歯肉に赤みや腫れはないか、黄色や茶色の歯石はついていないか、口臭は強くなっていないか、歯にぐらつきはないか、口周りを気にしている様子はないかなどを見るようにしてください。
少しでも気になる点がある場合は、できるだけ早めに動物病院で診てもらうようにしてください。
愛猫の健康に関する相談はオンラインでも
愛猫の健康状態に心配な点があるとき、すぐに獣医師に診てもらえると安心ですよね。とはいえ、すぐに動物病院に連れて行くのが難しいこともあるかと思います。
そんなときはペットのオンライン診療アプリ「ペットドクター」が便利です。家にいながらスマホのアプリで愛猫の様子を獣医師に診てもらい、症状や対処法について相談することができます。困ったときは利用を検討してみてくださいね。