2026年2月6日
愛猫の歯茎に赤み、腫れ、出血などの様子が見られたら、歯肉炎の可能性があります。動物病院で診てもらった方が良いのか、自宅でケアできるのかなど疑問もありますよね。こちらの記事では猫の歯肉炎の症状や受診の目安、自宅での改善方法などをご紹介します。
猫は歯肉炎になりやすい!特に注意が必要な猫種とは?
歯肉炎とは歯周病の初期段階で、歯肉(歯茎)に炎症が起こっている状態です。歯に付いた「歯垢」の中の細菌が原因で起こります。
歯垢は、猫の場合2~3日と速いスピードで「歯石」に変わります。その歯石は歯垢と細菌の温床になるため、歯石ができると歯肉炎の原因となる細菌が爆発的に増え、炎症が重症化しやすくなります。このようなことから、猫は歯肉炎になりやすいとされています。
歯肉炎が軽度の段階で適切なケアを行えば治る可能性がありますが、進行して歯周炎になると動物病院での治療が必要になり、重症化すると全身に症状が広がることもあるため、歯肉炎の段階で早めに気づいて対処することが大切です。
どの猫種でも歯肉炎になる可能性はありますが、特に下記の猫種は歯肉炎になりやすく、注意が必要です。
短頭種
顎が小さく歯並びが悪くなりやすい短頭種は、汚れが溜まって歯肉炎になりやすいとされています。
- ペルシャ
- チンチラ
- ブリティッシュショートヘア
- エキゾチックショートヘア など
遺伝的にリスクが高い猫種
下記の猫種は遺伝的に歯垢が溜まりやすく、歯肉炎になりやすいとされています。
- シャム
- ソマリ
- メインクーン
- アビシニアン など
猫の歯肉炎の症状は?観察しておきたいサイン
歯肉炎は早い段階で見つけて対処すれば治る可能性が高いです。
自宅でこまめに愛猫の口の中を観察して、下記のようなサインがないか早めに見つけられると良いでしょう。
- 歯肉に軽い赤みや腫れが見られる
- 歯磨きや硬いものを食べた後に歯肉から出血がある
- 以前よりも口臭が強いと感じる
- 以前よりもよだれの量が増えた
- ご飯を食べにくそうにしている、食べるスピードが落ちた
- 片側の歯だけで食事をする
- 顔や口周りを触られるのを嫌がる
猫の歯肉炎を放置するとどうなる?
前述の通り、歯肉炎は歯周病の初期段階です。日頃のケアの見直しや適切な治療をしないまま放置しておくと、歯を支える土台にまで症状が広がる「歯周炎」へと進行します。
歯周炎になると、歯の土台である「歯槽骨」にまで症状が広がります。歯肉炎の症状である口臭や歯肉の腫れ、歯肉からの出血がひどくなり、歯がぐらついたり抜けたりします。
さらに重症化すると目の下や頬が腫れる、口と鼻の穴がつながる「口腔鼻腔ろう」になる、心臓や肝臓の病気を引き起こすなど、口の中だけでなく全身に症状が広がるため大変危険です。
愛猫に歯肉炎のサインが見られる場合は、放置せず早めに動物病院を受診する必要があります。
猫の歯肉炎で受診する目安は?
歯肉炎は早めに適切なケアと治療を行うことが大切です。
歯肉炎が疑われる次のような様子が見られる場合は、一度動物病院を受診しましょう。
- 歯茎に赤みがある、腫れている
- 歯磨きや食事の後に歯茎から出血している
- 以前よりも口臭が強い
- 以前よりもよだれの量が増えた
- ご飯を食べにくそうにしている、食べるスピードが落ちた
- 顔や口周りを触られるのを嫌がる
歯肉炎が軽度の場合は、日頃のケアを見直すことで症状を改善できる可能性があります。動物病院で診てもらった上で、自宅でのケアのアドバイスをもらえると良いでしょう。
自宅でのケア方法例は次の章でもご紹介します。
愛猫の歯肉炎に家庭でできる改善・予防方法
愛猫の歯肉炎の改善・予防には、口の中を清潔に保つことが何より大切です。下記でご紹介することを習慣にして、改善・予防に取り組みましょう。
歯磨きをする
歯肉炎の原因となる歯垢を取り除くには、日頃の歯磨きが重要です。猫の歯垢は放置しておくと2〜3日で歯石に変わり、歯磨きでは取れなくなってしまうため、できれば毎日、少なくとも2〜3日に1回は磨くようにしましょう。
歯磨きは、愛猫がリラックスしているタイミングで顔や口周りを優しく触り、口を触られることに慣れさせてから行います。
触られることに慣れてきたら、歯磨きシートやガーゼ、猫用歯ブラシなど、愛猫が嫌がらないもので優しく丁寧に磨いてください。
デンタルケアグッズを使う
歯磨きが難しい場合はデンタルケアグッズを使うのも良いでしょう。
デンタルおやつやおもちゃ、口腔内スプレー、サプリメントなど、愛猫が無理なく使えるものを探してみてください。
食事を工夫する
硬いドライフードを噛むと歯の表面が擦られて、歯垢が付くのを防ぐ手助けになります。愛猫が食べるのを嫌がらなければ、ドライフードを選ぶと歯肉炎の予防に繋がります。
また糖質は歯周病菌のエサになるため、糖質の多いフードや甘いおやつは控えられると良いでしょう。
こまめに水分を補給する
口の中が乾燥すると細菌が増殖しやすい環境になります。こまめな水分補給を意識して、口の中が乾燥しないようにしましょう。
水をあまり飲みたがらない場合は、猫用のチキンスープやカツオの茹で汁を少量混ぜる、水飲み場を複数設置する、水をこまめに入れ替えて新鮮な水を用意するなどを試してみてください。
愛猫の健康に関する相談はオンラインでも
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