【スコティッシュフォールドの外耳炎】やってはいけないNGケアと対策のコツ
猫の病気

2026年5月3日

スコティッシュフォールドの特徴である「折れ耳」は、かわいらしい反面、外耳炎になるリスクが高い理由でもあります。こちらの記事では、スコティッシュフォールドを飼うなら知っておきたい外耳炎の症状や受診の目安、自宅でのケア方法などをご紹介します。

スコティッシュフォールドは外耳炎になりやすい?原因は?

猫の中でもスコティッシュフォールドは外耳炎になりやすい猫種といわれています。
スコティッシュフォールドの耳は特徴的な「折れ耳」で、耳の入り口が覆われやすい構造をしています。そのため耳の中の通気性が悪くなりやすく、湿気がこもりやすい傾向にあります。その結果、菌が繁殖して外耳炎が起こりやすいのです。

また耳の構造に伴って、耳の中の汚れが自然に出てくる「自浄作用」が低下しやすいのも、外耳炎になりやすい理由の一つです。

スコティッシュフォールドの外耳炎の原因は?

スコティッシュフォールドに限った話ではないですが、一般的に猫の外耳炎は下記のような原因で起こります。

細菌・真菌

細菌や真菌が耳の中で異常に増殖して、外耳炎が起こることがあります。
細菌や真菌は、耳垢が多く溜まっているときや湿気がこもったときなどに特に増殖しやすくなります。
黄色や茶色のベタベタした耳垢が出ます。

耳ダニ

耳ダニというダニが耳の中に寄生することで外耳炎が起こることがあります。黒い耳垢が大量に出て、強い痒みを伴うのが特徴です。
耳ダニに感染している他の動物との接触で感染することが多いため、愛猫が家と外を出入りする場合や多頭飼いをしている場合は特に注意が必要です。

アレルギー

食べ物や花粉、ハウスダストなどのアレルギーによるかゆみで耳を掻き、そこに細菌などが感染して外耳炎が起こることがあります。

スコティッシュフォールドの外耳炎で見られる症状

スコティッシュフォールドが外耳炎になると、下記のような症状や行動が見られます。

  • 耳や耳周りを頻繁に掻く
  • 耳を壁や床に擦りつける
  • 頭を頻繁に振る
  • 耳垢の量が増える
  • 耳垢の色が黄色、黄緑色、黒色になる
  • 耳の中に赤みがある
  • 耳から悪臭がする
  • 耳周りの毛が薄くなる

症状が進行すると中耳炎や内耳炎になり、下記のような症状が見られることがあります。場合によっては神経にまで影響を及ぼしている可能性があり、すぐに治療しないと危険なこともあります。

  • 耳を触られるのを嫌がる
  • 耳道が腫れて狭くなる
  • 耳だれが出る
  • まっすぐ歩けない
  • 顔が左右どちらかに傾く
  • 同じところをぐるぐる回る
  • 眼球が小刻みに揺れる

スコティッシュフォールドの外耳炎の受診目安と治療方法

外耳炎は自然に改善しにくく、そのままにしていると症状が悪化してしまいます
そのため耳周りを頻繁に掻いている、耳が臭う、耳垢の量が増えたなど、先にご紹介した外耳炎のサインがある場合は動物病院を受診しましょう

特に下記のような症状が見られる場合は、症状が中耳炎や内耳炎にまで進行しています。神経に影響が出ていて危険な場合もあるため、早急に動物病院を受診してください。

  • 耳だれが出る
  • まっすぐ歩けない
  • 顔が左右どちらかに傾く
  • 同じところをぐるぐる回る
  • 眼球が小刻みに揺れる

動物病院を受診すると、まずは耳の掃除や洗浄をすることがほとんどです。

洗浄をして耳に溜まっている汚れが取れたら、薬での治療が行われます。
外耳炎の原因が細菌の場合は抗菌薬、耳ダニの場合は駆虫薬というように、原因によって異なる薬が処方されます。耳に直接入れる点耳薬や飲み薬、皮膚に垂らす薬などがあります。

これらの対応で症状が改善しない場合には、手術が行われることもあります。

スコティッシュフォールドの外耳炎でやってはいけないこと

ここからはスコティッシュフォールドの外耳炎でやってはいけないことをご紹介します。外耳炎のときに下記のようなことを行うと、症状が悪化する可能性があるため注意してください。

症状を放置する

外耳炎は自然に改善しにくく、特にスコティッシュフォールドは折れ耳で耳の中が見えづらいため、気づかないうちに症状が進行していることがあります。
外耳炎が疑われる症状がある場合は、放置せずにできるだけ早く動物病院に連れて行くようにしましょう

綿棒や耳かきで耳掃除をする

折れ耳のスコティッシュフォールドは耳の自浄作用が弱く、耳の奥の方に汚れが溜まりがちです。しかし、綿棒や耳かきで奥の方の汚れを取るのはやめましょう
耳を傷つけたり、汚れをさらに奥に押し込んでしまう可能性があります。

耳掃除をする場合は、耳の入り口付近に見える汚れだけを優しく拭き取りましょう。

無理に耳を触る

耳の中の様子を見ようとして無理に耳を触るのはやめましょう。
耳を触られることがトラウマになって、その後のケアや治療が難しくなることがあります。

自己判断で薬を中断する

症状が改善しても、自己判断で投薬を中断するのはやめましょう。症状が再発したり慢性化したりする原因になることがあります。

自己判断で薬を使う

市販の薬や人間の薬などを自己判断で使うのはやめましょう。動物病院で処方してもらった薬を、用法用量を守って使うようにしてください

スコティッシュフォールドの外耳炎に家庭でできるケア方法

愛猫に外耳炎の疑いがある場合は、必ず動物病院を受診しましょう。その上で自宅では下記のようなケアができると良いでしょう。

耳の中をこまめにチェックする

愛猫が嫌がらなければ、耳の中をできるだけ毎日チェックするようにしましょう。折れている耳をめくって、耳の中をしっかり見るようにしてください。
症状が悪化していないか確認し、心配な点がある場合は動物病院で相談しましょう。

ただし前の章で解説したように、嫌がる場合は無理にめくったり触ったりする必要はありません。自宅でチェックしようとせず、動物病院で獣医師に見てもらいましょう。

汚れを拭き取るケアをする

耳の入り口付近に汚れがある場合は、専用の洗浄液やぬるま湯で湿らせたコットン・ガーゼを使って、目に見える範囲の汚れだけを優しく拭き取りましょう。
このときは強くゴシゴシと擦るのではなく、ガーゼやコットンを耳に押し当てて、浮いてきた汚れだけを拭き取ります

スコティッシュフォールドは耳が折れているため、耳の内側に汚れが溜まりやすいです。意識してこまめに拭いてあげましょう。

エリザベスカラーを着用させる

外耳炎の痒みで耳を掻いてしまうと症状が悪化する危険性があるため、エリザベスカラーを着用させるのも良いでしょう。
エリザベスカラーを着用するといつものようには行動しづらくなるため、フードの食器を口元が届きやすい高さの台の上に置く、ぶつかりそうな家具は移動させるなど生活のサポートをしてあげてください。

アレルゲンを避ける

アレルギーが原因で愛猫の耳に炎症が起こっている場合は、アレルゲンを身の周りから取り除くようにしましょう。
フードをアレルギー対応のものに切り替える、寝具やカーペットをこまめに洗濯する、床の拭き掃除をこまめにするなどして、できるだけアレルゲンを避けられると良いでしょう。

スコティッシュフォールドの外耳炎の相談はオンラインでも

愛猫が外耳炎かも?と思ったときに、症状やケアの方法についてできるだけ早く獣医師に相談できると安心ですよね。とはいえすぐに動物病院に連れて行くのが難しいこともあるかと思います。
そんなときはペットのオンライン診療アプリ「ペットドクター」が便利です。家にいながらスマホのアプリ上で愛猫の様子を獣医師に診てもらい、症状やケアについての相談ができます。医師が必要と判断した際には、お薬の処方も可能です。困ったときは利用を検討してみてくださいね。