猫の耳垢が黒や茶色なのは大丈夫?受診の目安は?
猫の病気

2025年9月13日

愛猫の耳をチェックした際に、耳垢の色がいつもと違うと心配になることもあるかもしれませんね。こちらの記事では、猫の耳垢の色が茶色や黒色のときに疑われる病気や受診目安、ホームケアの方法などをご紹介します。

健康な猫の耳垢の色は?

猫の耳垢の色には個体差がありますが、一般的に薄い茶色や黄色の耳垢が健康的です。また質感は少し粘り気があり、においはしません。

そのため猫の耳垢が黒いときや、茶色でも質感や量がいつもと違うときは、トラブルを起こしている可能性があります。

猫の耳垢が茶色いときに疑われる病気

猫の耳垢が茶色で、 量がいつもよりも多く、臭いがするときは、マラセチアという菌が原因で外耳炎を起こしている可能性があります。

マラセチアは健康な猫の体内にも存在していますが、耳垢が長い間溜まっていたり免疫力が低下していたりすると、異常に増殖して炎症を引き起こします。

猫の耳垢が黒いときに疑われる病気

猫の耳垢が黒く、大量に出ているときは、耳ダニというダニが原因で外耳炎を起こしている可能性があります。かゆみを伴うのも特徴です。

母猫から子猫へ感染したり、屋外に猫が出たときに野良猫から感染したりすることが多いです。

猫の耳垢が黒や茶色のときの受診目安は?

猫の耳垢が以下の状態の場合は、トラブルが起こっている可能性があるため動物病院を受診しましょう。

  • 黒い耳垢が出ている
  • 耳垢が茶色かつ量がいつもよりも多い
  • 耳垢が茶色かつにおいがする
  • 耳垢が茶色や黒で耳をしきりに掻いている

耳のトラブルを放置していると、症状が悪化したり治療の期間が長引いたりすることもあります。できるだけ早めに受診して治療を始められると安心です。

猫の耳垢が茶色でも、量が少なく無臭であれば基本的に心配する必要はありません。週に1回程度耳の中をチェックし、耳の入り口についた汚れを優しく拭き取るケアをしましょう。

猫の耳垢が黒や茶色のときにやってはいけないこと

愛猫の耳垢が黒や茶色のときに、以下のようなことを行うのはやめましょう。症状が悪化してしまう可能性があります。

症状をそのまま放置する

猫の耳垢が黒や茶色で量が多いなど、いつもと違って気になるときは、早めに動物病院で受診するようにしてください。症状をそのまま放置しておくと悪化することがあります。

耳を強く擦る

猫の耳はデリケートなので、強く擦ると耳が傷ついて炎症が悪化するおそれがあります。耳掃除のときはゴシゴシ擦らないように注意しましょう。

綿棒を使って耳掃除をする

綿棒で耳垢を取るのはやめましょう。耳垢を奥に押し込んでしまったり、耳の中を傷つけてしまったりするおそれがあります。

猫の耳垢が黒や茶色のときのホームケア方法

猫の耳垢が黒かったり、茶色で量が多かったりするときは、炎症が起こっている可能性があります。耳を清潔で乾いた状態に保つことが大切なので、下記のようなホームケアを行いましょう。

こまめに耳のチェックとケアをする

できるだけ毎日愛猫の耳の中をチェックするようにしましょう。耳の中の目に見える部分に汚れがある場合は、専用の洗浄液やぬるま湯で濡らしたガーゼやコットンで、汚れを優しく拭き取ってください。

処方された点耳薬を投与する

愛猫の耳垢が気になって動物病院を受診すると、点耳薬を処方されることがあります。その場合は、用法用量を守って投与しましょう。

このとき、点耳薬が嫌いにならないようにしてあげることが大切です。できるだけ愛猫がリラックスしているときに投与するようにしましょう。 愛猫の正面からではなく、後ろなど見えない角度からアプローチすると、恐怖心を与えずにうまく点耳できることが多いです。

嫌がる場合は無理せず、時間を置いてタイミングを計ってください。できるだけ素早く終え、頑張ったらご褒美をあげるのも良いですね。

耳の毛をカットする

耳の毛が長いと通気性が悪くなり、耳垢が溜まりやすくなります。愛猫の耳の毛が長い場合は、動物病院やトリミングサロンでカットしてもらうのも良いでしょう。

猫の耳のトラブルは、オンラインでも相談できます

愛猫の耳垢の色がいつもと違うと、動物病院へ連れて行った方が良いのか、ホームケアでできることはあるのかなど疑問に思うことがあるかもしれません。
そんなときはペットのオンライン診療アプリ「ペットドクター」が便利です。家にいながらスマホのアプリでペットの様子を獣医師に診てもらい、状況に応じたアドバイスをもらうことが可能です。困ったときは利用を検討してみてくださいね。