トイプードルが口の周りを痒がる!ホームケアや受診目安まとめ
犬の病気

2026年5月14日

愛犬が口の周りを掻いていたり、床や壁に擦り付けたりするのを見ると心配になりますよね。その痒みはアレルギーや皮膚トラブルから来ているものかもしれません。こちらの記事では、トイプードルが口周りを痒がる原因や受診の目安、自宅でできるケア方法などをご紹介します。

トイプードルは口の周りが痒くなりやすい?

トイプードルは犬の中でも痒みのトラブルが起こりやすい犬種です。その原因は、下記のような体質を持っていることにあります。

皮脂の分泌が多い

トイプードルは、犬の中でも皮脂の分泌量が多い体質とされています。
大量に分泌された皮脂をそのままにしておくとそれだけで皮膚に痒みが生じることがありますし、皮脂をエサにする菌が増殖しやすいため細菌感染から痒みが生じることもあります

毛が伸び続ける

トイプードルは毛は抜けにくく伸び続けるという特徴を持っており、毛が密集して皮膚の通気性が悪くなりがちです。
通気性が悪いまま放置していると皮膚に湿気や汚れが溜まってしまい、皮膚にトラブルが起こって痒みが出ることがあります

繊細な性格

トイプードルは繊細で、ストレスに敏感な性格だと言われています。
そのためストレスが原因で皮膚にトラブルが起こり、痒みが生じることがあります

このようなトイプードルの特徴によって生じる皮膚トラブルなど、痒みの具体的な原因については次の章でご説明します。

トイプードルが口の周りを痒がるときに考えられる原因

トイプードルが口の周りを痒がる原因には、下記のようなものがあります。

アトピー性皮膚炎

ダニや花粉、ハウスダストなどアレルゲンに対する過剰な免疫反応で痒みが生じ、口周りを痒がることがあります。
口の周り以外にも目の周りや耳を痒がる、指の間を舐めるなどの行動が見られる場合があります。

食物アレルギー

特定の食べ物に対するアレルギー反応で、痒みが生じることがあります。口の周りの他、目や口、足先、尻尾、ワキなどを痒がることもあります。
痒み以外にも皮膚の赤み、下痢、嘔吐などが起こる場合があります。

膿皮症

皮膚に元からいるブドウ球菌が、高温多湿な環境、皮膚バリアの低下、ホルモンの異常などによって増殖・感染することによって、激しい痒みが起こります。
膿皮症になると、痒み以外にも体臭、皮膚のベタつき、フケ、脱毛、膿を持った発疹などの症状が現れます。

マラセチア皮膚炎

健康なときも皮膚にいるマラセチアという真菌が、皮膚のバリア機能が低下した際に増殖して炎症を起こし、痒みが生じることがあります。
皮膚の赤みやベタつき、発酵したような臭いなどが現れるのが特徴です。

脂漏症

皮膚の新陳代謝が乱れ、皮脂が過剰に分泌される病気です。症状の一つとして口周りが痒くなることがあります。
痒み以外にもフケや皮膚のベタつき、脱毛などが起こることもあります。
トイプードルは体質的に皮膚の分泌量が多い傾向があるため、脂漏症になりやすいとされています。

ストレス

長時間のお留守番や飼い主とのスキンシップ不足、引越しなどの環境の変化、運動や遊び不足などによるストレスが原因で、口周りを掻くことがあります。
前述の通りトイプードルは繊細な性格のため、ストレスが関係して掻いたり舐めたりする行動がみられることもあります。

こんなサインは要注意!受診の目安は?

愛犬が口の周りを痒がっていても、痒みが一時的ですぐにおさまる場合は自宅で様子を見てもかまいません

ただし下記のような症状が見られる場合は、動物病院での治療が必要な皮膚トラブルが起こっている可能性が高いため、できるだけ早めに受診するようにしてください。

  • 1日に何度も、または長時間口の周りを掻いている
  • 口の周りに発疹がある
  • 口の周りの毛が薄くなっている、毛が抜けている
  • 口周りや目の周りが腫れている
  • 掻きすぎて血や膿が出ている
  • 口周りがただれている
  • 口周りの皮膚が黒ずんでいる
  • 乾燥してフケが出ている
  • 発酵したような独特の臭いがする
  • 口周りを触ろうとすると激しく嫌がる
  • 食欲不振、元気がない

上記のような様子が見られなくても愛犬に心配なことがある場合は、一度動物病院を受診しておくと安心です。

トイプードルが口の周りを痒がるときにできるケア方法

ここからは愛犬が口の周りを痒がるときにできるケアをご紹介します。
自宅でのケアを続けるだけで症状が和らぐこともあるので、愛犬の様子を見ながらできることをしてあげてくださいね。

食後に口周りを拭く

口周りの汚れをそのままにしておくと、菌の温床となります。食後はペット用のウェットシートや濡らしたコットンなどで口周りの汚れやよだれを拭き取りましょう。
仕上げに乾いたタオルで拭くなどして、乾燥までさせるようにしてください。

こまめにシャンプーをする

低刺激の薬用シャンプーなどを使って口周りを洗ってあげると、痒みが改善する場合があります。
健康なときは月に1〜2回程度洗うのが目安ですが、痒みや脂っぽさが気になる場合は週に1回にするなど、頻度を調整することも獣医師と相談しましょう。

シャンプーの後はしっかりと水気を拭き取り、保湿剤で保湿するようにしましょう。

口周りを保湿する

皮膚が乾燥していると、バリア機能が低下して症状が悪化しやすくなります。
犬用のローションや軟膏などを使って、口周りの皮膚を保湿するようにしましょう。

特に汚れを拭き取った後やシャンプーの後などは皮膚が乾燥しやすいため、しっかり保湿すると良いでしょう。

口周りの毛をカットする

口周りの毛が伸びていると汚れやよだれが付いたままになり、皮膚トラブルによる痒みが起こりやすくなります。
月に1回程度を目安に動物病院やトリミングサロンでカットしてもらい、清潔な状態を保ちましょう

エリザベスカラーを着用する

痒みがある部分を掻くと、症状が悪化する可能性があります。
愛犬がどうしても掻いてしまう場合は、エリザベスカラーを着用させて患部にふれられないようにするのも一つの方法です。

エリザベスカラーを着用すると周りが見えづらく、いつも通り行動するのが難しいことがあります。食事の器を口元に届きやすい台の上などに置く、ぶつかりそうな家具は移動させるなどして生活をサポートしてあげましょう。

食事を見直す

特定の食べ物を食べた後に口周りを痒がる場合は、食物アレルギーによって痒みが出ている可能性があります。
この場合は獣医師に相談して除去食試験(原因と思われる食材を一定期間食事から完全に取り除いて様子を見ること)と、必要に応じてアレルギー検査を実施し、アレルゲンがわかったらフードやおやつの見直しをしましょう

こまめに掃除をする

ハウスダストや花粉、ノミなどによる痒みを防ぐためにこまめに掃除をしましょう。空気清浄機を使用するのも有効です。
カーペットやソファなど愛犬がよくいる場所は、特に丁寧に掃除できると良いですね。

ストレスを発散させる

ストレスが溜まると、患部を掻いてしまって症状が悪化する可能性があります。
ストレスを感じるきっかけがあった場合は、できるだけストレス源を取り除いたり、発散させたりしてあげましょう。

例えば長時間の留守番や環境の変化があった後は意識的に飼い主とのスキンシップの時間を作る、運動不足気味のときは長めの散歩やボールを使って遊ぶ時間を作るなど、愛犬に合った方法を見つけられると良いですね。

トイプードルの痒みの相談はオンラインでも

愛犬が口の周りを痒がっていると、心配になりますよね。自宅で少しでも症状を和らげるためにできることはないのかと悩むこともあるかと思います。
そんなときはペットのオンライン診療アプリ「ペットドクター」が便利です。家にいながらスマホのアプリを通して愛犬の様子を獣医師に診てもらい、必要なケアについてアドバイスをもらうことができます。診察で必要と判断された場合は、お薬の処方を受けることも可能です。困ったときは利用を検討してみてくださいね。