犬の耳が汚いのはなぜ?病気の可能性やケア方法は?
犬の病気

2025年9月12日

愛犬の耳が汚れていると、病気の可能性やケアの不足など心配になることがあるかと思います。こちらの記事では、犬の耳の汚れの原因や、愛犬の耳をきれいに保つ方法などをご紹介します。

犬の耳が汚い!原因は?病気の可能性は?

犬の耳が汚いときは、耳垢が溜まっているか、何らかの原因で耳が炎症を起こして外耳炎を発症していると考えられます。
耳の中が耳垢で汚れていて、耳垢の量や色にも異常がある場合は、外耳炎の可能性が高いです。外耳炎は以下のような原因で起こります。

細菌や真菌への感染

細菌や元々耳にいる真菌が増殖して炎症を起こすと、ドロっとした膿のような耳垢や茶色い耳垢が多く出て、耳が汚れることがあります。

アメリカンコッカースパニエル、ラブラドールレトリーバーなどの垂れ耳の犬種や、プードル、シーズーなどの耳の中に毛が多い犬種は、耳の中の通気性が悪いため、特に細菌や真菌が増殖しやすいです。

耳ダニの寄生

耳ダニという寄生虫によって炎症を起こし、外耳炎になることもあります。黒い耳垢が大量に見られ、強い痒みを伴います。

異物混入

散歩中に虫や植物の種子が耳に入ったり、シャンプーのときに水が入ったりして、耳の中が炎症を起こし、外耳炎を発症することがあります。黒い耳垢が出るのが特徴です。

犬の耳が汚いときの受診目安は?

耳の入り口付近に軽く拭いて取れるくらいの汚れがある程度であれば、受診の必要はありません。このあとご紹介するケアを自宅で行いながら、様子を見ましょう。

耳の中をチェックした際に下記のような耳垢があり汚れている場合は、病院で治療の必要があるため受診するようにしてください。

  • 大量の耳垢
  • 黒色や茶色の耳垢
  • 白色や緑色っぽい耳垢
  • 湿った耳垢やドロっとした耳垢

また掃除をしてもすぐに耳垢が溜まって汚れてしまう場合も、受診するのがいいでしょう。

犬の耳が汚いときのケア方法は?

犬の耳が汚いときのケア方法は、汚れを拭き取る方法と、耳の中に洗浄液を入れてマッサージする方法があります。
日常的に自宅で行うのは前者のケアで、後者のケアは獣医師から指示された場合にのみ行うようにしてください。それぞれの方法をご説明します。

汚れを拭き取るケア

耳の内側の目に見える範囲にある汚れを、専用の洗浄液(イヤークリーナー)を染み込ませたガーゼやコットンで拭き取ります。

拭くときはゴシゴシ力を入れて擦らず、ガーゼやコットンを押し当てて、浮かせた汚れを優しく拭き取るようにしましょう。

洗浄液を耳の中に入れてマッサージするケア

外耳炎など耳のトラブルがあり、獣医師から洗浄液での耳掃除を指示された場合にのみ行います

愛犬の耳の穴が上に向くように抑え、耳の穴に液面が目で確認できるくらいの量の洗浄液を入れます。その状態のまま、耳の外側から耳の付け根を指でつまむようにしてマッサージし、汚れを浮かせます。愛犬が頭を振ると汚れが出てくるので、ガーゼやコットンで拭き取ります。

犬の耳をきれいに保つにはどうすればいい?

ここからは、普段から愛犬の耳をきれいに保つ方法をご紹介します。

耳の状態のチェック

愛犬の耳は、健康なときでも1週間に1回はチェックするようにしましょう。耳垢の量や色、質感などにいつもと違う点がないか確認し、気になることがある場合は早めに病院で相談できると良いですね。

耳の汚れの掃除

耳のチェックをした際に耳の入り口付近に汚れがある場合は、洗浄液を染み込ませたガーゼやコットンで拭き取るケアをしましょう。定期的にチェックとケアを行うことで、耳の清潔を保つことができます。

水遊びやシャンプー後の乾燥

水が耳の中に入ると、湿気が原因で炎症を起こし、耳の中が汚れやすくなります。水遊びやシャンプーの後は、タオルやドライヤーを使ってしっかり耳の中まで乾燥させるようにしましょう。

耳毛の処理

ダックスフンドやシュナウザー、シーズーなど耳の周りや中に毛が多い犬種は、耳の中の通気性が悪く湿気が溜まり、汚れやすいです。愛犬の耳毛が長い場合は、トリミングのタイミングで定期的に毛をカットしてもらうのがおすすめです。

犬の耳のトラブルは、オンラインでも相談できます

愛犬の耳が汚れていると、病気の可能性やケアの方法など自宅では判断できず、プロに診てもらいたいこともあるかと思います。

そんなときはオンライン診療アプリ「ペットドクター」が便利です。自宅にいながらスマホのアプリで愛犬の様子を獣医師に診てもらい、症状に応じたアドバイスをもらうことができます。困ったときは利用を検討してみてくださいね。