2026年2月6日
愛犬の歯茎に赤みや腫れ、出血が見られたら、それは歯肉炎のサインかもしれません。動物病院を受診した方が良いのか、様子を見ても大丈夫なのかなど気になりますよね。こちらの記事では、犬の歯肉炎の症状や受診の目安、自宅での改善方法などをご紹介します。
そもそも歯肉炎とは?特に注意が必要な犬種
歯肉炎とは、歯の周りにある歯肉(歯茎)に炎症が起こっている状態のことです。歯と歯肉の間に溜まった歯垢の中の細菌が原因で起こります。
歯肉炎は歯の周りに起こる病気の総称である「歯周病」の初期段階です。歯肉炎が進行すると歯を支える骨(歯槽骨)などにも症状が広がり、歯がぐらついたり抜けたりします。またさらに症状が進行すると、内臓など全身に症状が出ることもあります。
進行する前に自宅でのケアを見直せば症状が改善する可能性があるため、早めに対処することが大切です。
歯肉炎はどの犬種でも起こる可能性はありますが、特に下記の犬種は注意が必要です。
小型犬
顎が小さく歯が密集しやすい小型犬は、歯と歯の間隔が狭くなったり歯が重なって生えたりすることが多く、歯垢が溜まりやすいため、歯肉炎になりやすいとされています。
- トイプードル
- ミニチュアダックスフンド
- チワワ
- パピヨン
- ヨークシャーテリア
- イタリアングレーハウンド など
短頭種
短頭種は顎が短く、歯がまっすぐに生えずに重なり合ったり不揃いになったりしやすいです。歯垢が溜まりやすく、殺菌効果を持つ唾液も歯の間に行き渡りにくいため、歯肉炎になりやすいとされています。
- パグ
- シーズー
- フレンチブルドッグ
- ペキニーズ など
犬の歯肉炎の症状は?見逃したくないサイン
前述の通り歯肉炎は歯周病の初期段階で、比較的治しやすい時期です。できるだけこまめに自宅でチェックして、下記のようなサインを見逃さないようにできると良いでしょう。
- 歯肉が赤い、腫れている
- 歯磨きや硬いものを食べてわずかに出血している
- これまでよりも口臭が強い
- 歯の表面に黄色や茶色の歯石が付着している
- 食事がしづらそう、片側で噛む
- 口周りを触られるのを嫌がる
犬の歯肉炎を放置することで起こるリスクを知っておこう
歯肉炎は歯周病の初期段階です。日々のケアや適切な治療をせずに放置しておくと、歯を支える土台にまで炎症が広がり「歯周炎」へと進行します。
歯周炎になると、歯を支える骨が溶ける、歯がぐらついて抜け落ちる、歯や歯茎が慢性的に痛むなど、つらい症状が起こります。
さらに症状が進行すると、顎の骨折、鼻の穴と口腔内がつながる「口腔鼻腔ろう」などが起こるほか、心臓や肝臓・腎臓などの病気を引き起こしたり既存の病気を悪化させたりと、歯や歯肉だけでなく全身に悪影響を及ぼす可能性があるため大変危険です。
そのため愛犬の口の中に変化が見られたら、早い段階で動物病院で診てもらいましょう。次の章で詳しい受診の目安をご紹介します。
犬の歯肉炎で受診する目安は?
歯肉炎を含む歯周病の進行は早く、飼い主の目では判断できないところで進んでいたり、自宅では除去できない歯石が溜まっていたりすることがあります。
歯肉炎が疑われる次のような様子が見られる場合は、一度動物病院を受診するようにしましょう。
- 歯肉に赤みや腫れがある
- 口臭が以前よりも強くなった
- 歯磨きや硬いものを食べた際に出血した
- 食欲はあるのに食べにくそうにする
- 硬いものを避けたり片方の歯ばかりで噛んだりする
歯肉炎が軽度の場合は自宅でのケアを見直すことで症状を改善できることもあるため、一度受診して正しいケアの方法を教えてもらうと安心です。
愛犬の歯肉炎に家庭でできる改善・予防方法
歯肉炎の改善・予防には、口の中を清潔に保つことが何より大切です。下記のようなことを習慣にして、口腔内の環境改善・歯肉炎の予防に取り組みましょう。
歯磨きをする
歯肉炎の原因である歯垢を取り除くためには、歯磨きをするのが有効です。できるだけ毎日行うのが理想的ですが、少なくとも歯垢が歯石に変わる2〜3日に1回は行えると良いでしょう。
特に歯垢が溜まりやすい奥歯の表面(頬側)や、歯と歯肉の間は丁寧に磨くようにしましょう。
口腔ケアグッズを活用する
歯磨きをするのが難しいときや歯磨きの効果を高めたいときは、口腔ケアグッズを活用するのも一つの方法です。
デンタルガムやおもちゃ、歯に塗るジェルなど様々なケアグッズが市販されているので、愛犬に合うものを見つけられると良いですね。
食生活を見直す
硬いフードやおやつを噛むと、食べたものと歯で摩擦が生じて歯に付いたばかりの歯垢が削り取られます。愛犬が嫌がらなければ、ウェットフードよりはドライフードを選び、おやつも硬めのものをあげると良いでしょう。
こまめな水分補給をする
口の中が乾燥すると、細菌が増殖しやすくなります。水分をこまめに補給して常に潤しておくようにしましょう。
愛犬が水を飲みたがらない場合は、ヤギミルクの粉やフードにかけるふりかけなどを少量混ぜて与えてみてください。
愛犬の健康に関する相談はオンラインでも
愛犬の体にいつもと違うところがあると心配になりますよね。とはいえ動物病院が遠かったり忙しかったりすると、すぐに病院へ連れて行くのが難しいこともあるかと思います。
そんなときはペットのオンライン診療アプリ「ペットドクター」が便利です。スマホのアプリで家にいながら愛犬の様子を獣医師に診てもらい、症状や必要な対応について相談することができます。困ったときは利用を検討してみてくださいね。