2026年5月16日
愛犬がやけどをしたときは、症状の悪化を防ぐため適切に対処することが大切です。この記事では、犬がやけどをしたときの応急処置方法や受診の目安、予防方法などをご紹介します。
犬のやけどの症状と見逃せないサイン
犬がやけどをすると、主に下記のような症状があらわれます。
- 皮膚が赤くなる
- 水ぶくれができる
- 皮膚がただれる、ジュクジュクした状態になる
- 毛がチリチリする、抜ける など
皮膚や毛だけでなく行動が変化することもあります。愛犬のやけどが疑われるときは、次のようなサインを見逃さないよう注意して見守りましょう。
- 同じ場所をしつこく舐める
- 触られるのを嫌がる
- 歩き方や寝方がいつもと違う
犬のやけどで動物病院を受診する目安
犬のやけどは一見すると軽症に見えても、実際は皮膚の深い部分までダメージが及んでいることもあります。家庭で判断するのは難しいため、愛犬のやけどが疑われるときは、症状の程度に関わらず早めに動物病院を受診しましょう。
広範囲にただれている、皮膚が白や黒っぽく変色しているといった場合は緊急性が高まります。次にご紹介する応急処置をしながら、早急に受診してください。
犬がやけどをしたときの応急処置方法
犬がやけどをしたときは、受診までの間下記の方法で応急処置をしましょう。
被毛が汚れた場合は流水で洗う
被毛に油や薬品などがかかった場合は、流水で優しく洗い流しましょう。
皮膚への刺激となるため、ゴシゴシこすったりシャンプーを使ったりするのは控えてください。
すぐに冷やす
やけど直後は皮膚の内側に熱がこもっていて、ダメージが深い部分まで進みやすい状態です。症状の悪化を防ぐため、冷水で濡らしたタオルやハンカチで包んだ保冷剤などを患部に当て、熱っぽさがなくなるまで数分〜15分程度を目安に冷やしましょう。
氷や保冷剤を直接皮膚に当てると凍傷のリスクがあるため、タオルなどで包んで当ててください。
ただし体の広範囲を冷やしすぎると低体温症を引き起こすことがあります。愛犬の様子をよく観察し、寒がるようであれば室温を調整する、毛布で包むといった方法であたためてあげてください。
患部を触らせないようにする
やけど後は、痒みや違和感から患部を舐めたり掻いたりすることがあります。
皮膚が傷ついたり雑菌が入ったりすることもあるため、エリザベスカラーを着用したり、清潔なガーゼで覆ったりして、できるだけ患部を触らせないようにしましょう。
犬のやけどが起こりやすいシチュエーション
犬のやけどは日常の中のささいな場面で起こります。特にやけどが起こりやすいシチュエーションは下記のとおりです。日頃から注意してくださいね。
暖房器具に触れる
冬場に多いのが、ストーブやヒーターなど高温の暖房器具に触れてしまうケースです。またホットカーペットやこたつ、ペットヒーターなど心地よい暖かさのものに長時間触れることで低温やけどが起こることもあります。
低温やけどは気づきにくく進行するため、発見時には悪化してしまっているケースも少なくありません。
キッチン周りの熱いものに触れる
キッチン周りは熱いものが多く、犬のやけどが起こりやすいです。実際に下記のようなやけど事故が起こっています。
- 調理中の鍋やフライパンに触れる
- 揚げ物の油がかかる
- 炊飯器の蒸気に触れる
- 電気ポットを倒して熱湯を浴びる
- コップに入った熱い飲み物をこぼす
日差しが強い時間帯に散歩をする
日差しが強い時間帯はアスファルトやマンホールも高温になり、その上を歩くことで肉球をやけどすることがあります。
刺激の強い薬品に触れる
塩素系漂白剤や排水口クリーナーなど、刺激が強い薬品に触れることで化学的なやけどが起こることもあります。
電気コードを噛む
家電のコードやスマートフォンなどの充電コード、延長コードなどを噛んでしまい、感電によってやけどをするケースもあります。
愛犬のやけどを予防するために飼い主ができること
犬のやけどは、飼い主が適切に対策することでリスクを下げられます。下記のような方法で愛犬のやけどを予防しましょう。
暖房器具の周囲にガードを設置する
ストーブやヒーターなど高温になる暖房器具に直接触れないよう、暖房器具の周りにガードを設置しましょう。ガードは熱くなりにくい、シリコンや植毛素材で加工されているものがおすすめです。
長時間同じ体勢で暖房器具を使用しない
ペットヒーターやこたつなどの暖房器具はも使用してかまいませんが、長時間同じ体勢で使用することがないよう必ず見守りましょう。
温度を低めに設定する、2~3時間おきに体勢を変える、タイマー機能で定期的に電源を切るといった方法も低温やけどの予防に効果的です。
キッチンにゲートを設置する
やけどが起こりやすいキッチンにはゲートを設置し、犬が簡単に入ってこれないようにしましょう。
ゲートの設置が難しい場合は、ケージや別室で待機させるといった工夫が必要です。
散歩前に地面の熱さを確かめる
日差しが強い日は、地面やマンホールなどを飼い主が手で触って熱さを確認してから散歩するようにしましょう。
地面が熱い場合は散歩は控えて、早朝や夕方など涼しい時間帯に行うようにしてください。
薬品は愛犬が触れない場所に保管する
塩素系漂白剤や排水口クリーナーなど刺激が強い薬品は、愛犬が届かない場所に保管しましょう。使用後すぐに片付けることも大切です。
電気コードを隠す
感電によるやけどを防ぐため、電気コードはコードカバーで隠しましょう。家具の裏など愛犬が触れない場所に配線したり、使っていないコードをコンセントから抜いたりするのも感電予防に効果的です。
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