2026年5月13日
愛犬が耳を痒そうにしていたり耳から異臭がしていたりすると心配ですよね。トイプードルは犬の中でも外耳炎になりやすく、日頃からのこまめな観察やケアが大切です。こちらの記事では、トイプードルの外耳炎の症状や受診の目安、自宅でできるケアなどをご紹介します。
トイプードルは外耳炎になりやすい?原因は?
どの犬種でも外耳炎になる可能性がありますが、なかでもトイプードルは下記のような理由から外耳炎になりやすい犬種とされています。
- 垂れ耳で耳の穴がふさがっている
- 耳道に毛が多く生えている
これらの特徴から耳の中の湿度が高まりやすく、耳垢が溜まったり菌が増殖したりしやすいため、外耳炎が起こりやすいです。
外耳炎の主な原因は下記のようなものがあります。
細菌・真菌の増殖
耳の中にいる細菌や真菌が異常に増殖することで耳の中で炎症が起こります。
細菌や真菌は湿度の高い環境で増殖しやすいです。
前述の通りトイプードルは体の構造や体質的に耳の中に湿気や耳垢が溜まりやすい子が多いため、細菌や真菌が増殖して外耳炎になりやすい傾向にあります。
耳ダニの寄生
耳ダニというダニが外耳道に寄生することによって外耳炎が起こります。
強い痒みが生じ、黒い乾燥した耳垢が大量に出るのが特徴です。
アレルギー
特定の食べ物や花粉、ハウスダストなどのアレルゲンに対して体が反応して耳の皮膚のバリア機能が低下し、外耳炎が起こることがあります。
異物混入
耳の中の抜けた毛や植物の種などが耳の中に入って炎症を起こすことがあります。
トイプードルは耳の中の毛が多いので、抜けた毛がそのまま耳の中にとどまって炎症を起こすことがあります。
トイプードルの外耳炎で見られる症状
トイプードルが外耳炎になると下記のような症状が見られます。
- 痒みで耳や頭を頻繁に掻く
- 痒みや違和感で頭・首を激しく振る
- 耳垢の量が増える
- ネバネバした耳垢やドロっとした耳垢がある
- 耳垢の色が黒、赤茶色をしている
- 耳に赤み、腫れがある
- 耳から悪臭がする
- 耳だれが出る
症状が進行して中耳炎や内耳炎になると強い痛みが生じたり、神経に影響が出たりして、下記のような行動が見られることがあります。
- 耳に触れられるのを激しく嫌がる
- 首が左右どちらか片方に傾いている
- 同じ場所でくるくる回る
- 眼球が小刻みに揺れる
- フラフラする、まっすぐ歩けない
トイプードルの外耳炎の受診目安
外耳炎は自然に改善しにくく悪化することもあるため、前章でご紹介したような症状が見られたら早めに動物病院を受診して治療を受けるようにしましょう。
特に下記のような症状が見られる場合は、外耳炎が進行して神経に症状が及んでいる可能性があり危険な状態です。早急に動物病院を受診するようにしてください。
- 首が左右どちらかに傾いている
- 同じ場所でくるくる回る
- フラフラする、まっすぐ歩けない
- 眼球が小刻みに揺れている
トイプードルの外耳炎の治療方法
トイプードルが外耳炎で動物病院を受診すると、一般的に下記のような治療が行われます。
耳道の洗浄
まずは専用の洗浄液を使って耳の中を洗浄することが多いです。耳の中に入っている異物や溜まっている耳垢などを除去します。
トイプードルは耳の毛が多く洗浄液や薬が届かないこともあるため、洗浄の前に耳の中の毛をカットすることもあります。
薬の投与
耳の炎症に対する抗炎症薬、細菌や真菌に対する抗菌薬、耳ダニに対する駆虫薬など、外耳炎の原因に応じた薬の投与を行います。
耳に直接入れる点耳薬が使われることが多いですが、症状によっては飲み薬が処方されることもあります。
病院で一度投薬するだけで一定期間効果が続く場合もあれば、自宅での投薬が必要な場合もあります。
手術
外耳炎の症状が進行して中耳炎や内耳炎になっている場合は、鼓膜を切開したり耳道の一部を切り取ったりする手術を行うことがあります。
トイプードルの外耳炎でやってはいけないこと
愛犬が外耳炎の際に次のようなことはしないでください。症状が悪化する可能性があります。
症状を放置する
外耳炎は放置すると悪化することが多く、症状をそのままにしておくと中耳炎や内耳炎にまで進行して神経などに影響が出る可能性があり危険です。
外耳炎が疑われる症状がある際は、そのままにせず動物病院を受診しましょう。
綿棒を使って耳掃除をする
綿棒や耳かきを使って耳の汚れを取るのはやめましょう。耳垢が奥へ押し込まれたり、耳に傷ができたりする危険性があります。
汚れが気になるときは、目に見える範囲の汚れだけを優しく拭き取るようにしてください。
耳の毛を無理に抜く
耳の毛を無理に抜くのはやめましょう。耳が傷つき炎症がひどくなるおそれがあります。
耳の毛の量や長さが気になる場合は、動物病院やトリミングサロンで相談してカットしてもらうようにしてください。
自己判断で薬を使う
過去に処方された薬や人間用の薬などを自己判断で使わないでください。
必ず動物病院で処方された薬を、用法用量を守って使用しましょう。
トイプードルの外耳炎で飼い主ができるケア方法
愛犬が外耳炎になったら、自宅で下記のようなケアをしてあげましょう。症状を和らげたり炎症の進行を防いだりすることができます。
こまめに耳の中をチェックする
愛犬に外耳炎の疑いがある場合は、できるだけ毎日耳の中をチェックするようにしましょう。垂れている耳を裏返して、耳垢の量や色、耳の臭い、赤みや腫れの有無などを確認してください。
治療をしているのに症状が悪化している場合や異変を感じた場合は、動物病院で診てもらいましょう。
愛犬が痛みで耳を触られるのを極端に嫌がる場合は、自宅では無理にチェックせず、動物病院で獣医師に診てもらうようにしてください。
耳の入り口付近の汚れを拭き取る
耳の中をチェックしたときに汚れがある場合は、洗浄液を染み込ませたコットンやガーゼで拭き取ります。
ゴシゴシ擦らず、コットンやガーゼを汚れに押し当てて、浮いてきた汚れを優しく拭き取るようにしてください。
耳の奥の汚れまで取ろうとせず、耳の入り口付近の目に見えている部分の汚れだけを取るようにしましょう。
耳の毛を処理する
耳の中の毛が長かったり多かったりすると、湿気が溜まって症状が悪化しやすくなります。
動物病院やトリミングサロンで相談して、耳の中の毛をカットしてもらうのも良いでしょう。
傷がついたり炎症がひどくなったりする可能性があるため、自己判断で無理に毛を抜くことは避けましょう。
耳をしっかり乾燥させる
耳が濡れていると耳の湿度が高まるため、症状が悪化する可能性があります。
シャンプーの後など耳が濡れたときは、タオルで水分をしっかり拭き取り、必要に応じて短時間のドライヤーで乾かすようにしましょう。
エリザベスカラーを着用する
愛犬が外耳炎の痒みで耳を掻くと、耳に傷が付いてさらに症状が悪化するおそれがあります。
足で耳を掻くことができないようにエリザベスカラーを着用させるのも一つの方法です。
エリザベスカラーを着用すると視界が狭くなって普段通りに生活するのが難しくなるため、フードの器を台の上など食べやすい位置に置く、ぶつかりそうな家具は移動させるなどして環境を整えてあげましょう。
アレルゲンを避ける
アレルギーが原因で外耳炎が起こっている場合は、アレルゲンを避けることで改善につながる可能性があります。
はっきりとした原因がわからない、またはアレルギーが原因で外耳炎になっている可能性がある場合は、アレルギー検査をするのも良いかもしれません。
アレルゲンがわかったら、フードをアレルギー対応のものにする、こまめに部屋の掃除をする、寝具やカーペットを洗濯するなどして、愛犬がアレルゲンと接触しないようにしましょう。
トイプードルの外耳炎の相談はオンラインでも
愛犬が耳を痒そうにしていたり耳から悪臭がしていたりすると、自宅でのケアなどに悩むかもしれませんね。とはいえすぐに動物病院に連れて行くのが難しいこともあるかと思います。
そんなときはペットのオンライン診療アプリ「ペットドクター」が便利です。家にいながらスマホのアプリで愛犬の様子を獣医師に診てもらい、状況に応じたアドバイスをもらうことができます。獣医師が必要と判断した場合は、お薬を処方してもらうことも可能です。困ったときは利用を検討してみてくださいね。