【マンチカンのヘルニア】発症のサインやケア方法、予防方法
2026年7月3日
マンチカンは短い足が愛らしく魅力的ですが、その独特な体型ゆえに足腰への負担がかかりやすく、ヘルニアのリスクが高い猫種でもあります。こちらの記事ではマンチカンのヘルニアを疑うサインや治療方法、自宅でのケア方法などをご紹介します。
マンチカンはヘルニアになりやすい?
マンチカンは短い足と胴の長い体型が特徴で、足腰に負担がかかりやすい猫種です。そのため生活環境や体重管理によっては、背骨への負担が大きくなり、椎間板ヘルニアなどのトラブルにつながることがあります。
椎間板ヘルニアとは、背骨と背骨の間でクッションのような役目を担っている「椎間板」が、骨の間から飛び出て神経を圧迫してしまう疾患のことです。
神経が圧迫されることで痛みや麻痺などの症状が現れ、重症の場合には歩行や排泄ができなくなることがあります。
マンチカンのヘルニアを疑うべきサイン
マンチカンが椎間板ヘルニアになっていると、下記のようなサインが見られることがあります。
椎間板ヘルニアは症状が軽いうちに治療すれば悪化を防げる可能性があります。このようなサインが見られた場合は、できるだけ早めに動物病院を受診しましょう。
猫は本能的に痛みや弱さを隠す傾向があるため、強い症状が出る前に「いつもと違う行動」に気づくことが大切です。
- 段差の上り降りを嫌がる
- ジャンプするのをためらう
- 後ろ足を引きずって歩く
- 腰を落として歩く
- 足を前に投げ出して座る
- 後ろ足を横に崩して座る
- 背中を触ろうとすると嫌がる
- 急に鳴く
- 動くのを嫌がって横になっている時間が増える
- 食欲が落ちる
下記のような様子が見られる場合は、椎間板ヘルニアが重症化している可能性があります。早急に動物病院を受診してください。
- 自分で歩けない、立ち上がれない
- 尿や便が出ない、または排泄しづらそうにしている
ただし、歩き方の変化や痛みの原因となる病気は、ヘルニアだけではありません。関節の病気やケガなどでも似た症状が出るため、気になる変化があれば早めに獣医師へ相談しましょう。
マンチカンのヘルニアの治療方法
椎間板ヘルニアの治療は、症状の進行度によって異なります。
軽度の場合は、安静にし、消炎鎮痛薬などによる内科治療で症状の改善がみられることがあります。
症状が進行している場合や内科治療で改善がみられない場合には、神経の圧迫を取り除く手術を行うことが多いです。
手術後はリハビリのためにマッサージや軽い運動、鍼治療などを行う場合があります。
マンチカンがヘルニアになったらどうする?家庭でのケア方法
愛猫が椎間板ヘルニアになったら、動物病院での治療と並行して、足腰の負担を軽くするために自宅で下記のようなケアをしてあげてください。
状態をこまめに観察する
ヘルニアの発症初期や治療中は症状が急激に悪化する可能性があるため、毎日こまめに状態の確認をしてください。
下記のような点に注目して観察し、異変がある場合は動物病院で診てもらうようにしましょう。
- 足を引きずっていないか
- 腰を丸めて歩いていないか
- ジャンプや段差の上り下りを嫌がらないか
- 排泄はいつも通りできているか
- 食欲が落ちていないか
- 触ろうとしたときに嫌がらないか
できるだけ安静にする
獣医師から安静にするようにと指示があった場合は、ケージなど狭い場所で安静にさせましょう。トイレなどで必要なとき以外は動かさず、遊びは中止します。
治療中の安静は背骨や神経を守るために重要です。「少し歩くだけなら大丈夫」と思ってしまうとジャンプや急な動きによって症状が悪化することがあるため注意しましょう。
状態にもよりますが、安静期間は椎間板が回復する4〜6週間ほどが目安となることが多いようです。
床で滑らないようにする
ヘルニアの治療中に床で滑ってしまうと、症状が悪化するおそれがあります。自宅の床が滑りやすい場合は、マットやラグを敷いて滑りにくくしましょう。
足裏の毛をカットするのも滑り防止になります。
体重を管理する
体重が増えると、背骨への負担が増えて症状が悪化する可能性があります。月に数回体重を測り、適正体重と比べて大きく増えていないかチェックしましょう。
また安静の指示がある場合は、普段と同じ食事量だと太りやすくなるため、食事内容や量を獣医師と相談しながら調整するようにしましょう。
マンチカンをヘルニアから守る予防策
愛猫が椎間板ヘルニアを発症しないために、日ごろの生活の中で下記のような予防策を行うと良いでしょう。
太りすぎないようにする
体重が増えすぎると足腰にかかる負担が大きくなり、ヘルニアを発症しやすくなります。
特にマンチカンは食欲旺盛な子が多いため、フードやおやつを与えすぎないように注意が必要です。
フードはパッケージに記載されている適切な量を与えるようにしましょう。
おやつをあげすぎた日にはフードの量を減らすなど、1日の中で調整するようにしてください。
また定期的に体重を測定し、体重の増加が続いていないか確認しましょう。動物病院で診てもらえる「ボディコンディションスコア(BCS)」の評価も参考になります。
以下のサインも参考にしてください。
太り過ぎのサイン
- 上から見て腰のくびれがない
- 横から見て胸からお腹にかけて吊り上がっておらず丸みがある
- 肋骨や背骨に触ろうとしても、脂肪を感じてすぐに触ることができない
床で滑らないようにする
ツルツルと滑りやすい床の上で生活していると足や腰に負担がかかり、ヘルニアを発症しやすくなります。
愛猫が生活する部屋の床にはマットやラグを敷いて、滑りにくくしましょう。
足裏の毛が長いとさらに滑りやすくなるので、定期的にカットしてあげてください。
適度な運動をする
適度な運動で腰や背骨を支える筋肉をつけておくと、ヘルニアを発症しづらくなります。
またヘルニアの発症リスクとなる太り過ぎも防ぐことができます。
ボールや猫じゃらしを使って室内で走らせる、愛猫の体格や運動能力に合わせたキャットタワーやステップを設置する、愛猫が自然と運動できるような状況や環境を整えてあげると良いでしょう。
ただしマンチカンは足が短いため、キャットタワーを用意するときは段差が低く緩やかに登れるものを選んでください。
飛び降りやジャンプを制限する
高い場所から飛び降りた際やジャンプをした際の着地は、足腰に大きな負担となります。
ソファやベッドなど愛猫が飛び降りそうな場所には低い段差やスロープを用意する、ジャンプしなくても登れるような背の低いキャットタワーを選ぶなど、飛び降りやジャンプをしなくて済む環境作りを意識すると良いでしょう。
マンチカンのヘルニアの相談はオンラインでも
ヘルニアは急激に症状が進行することもあるため、少しの変化でもできるだけ早く獣医師に相談できると安心ですよね。とはいえ、すぐに動物病院に連れて行くのが難しいこともあるかと思います。
そんなときはペットのオンライン診療アプリ「ペットドクター」が便利です。家にいながらスマホのアプリを通して愛猫の様子を獣医師に診てもらい、必要な対応についてアドバイスをもらうことができます。困ったときは利用を検討してみてくださいね。