2026年4月14日
アトピーは、柴犬に起こりやすいトラブルの一つです。愛犬に肌トラブルがあると、受診した方が良いのか、治療はどのようにするのかなど気になるかと思います。こちらの記事では、柴犬のアトピーの原因や治療方法、自宅でのケアについてご紹介します。
柴犬はアトピーになりやすい!
アトピーは、正式名称を「アトピー性皮膚炎」といいます。皮膚のバリア機能が弱まっているところにアレルゲン(アレルギー物質)が侵入して、湿疹やかゆみを引き起こす皮膚疾患です。
柴犬は以下3つの理由から、アトピーになりやすいとされています。
皮膚のバリア機能が弱い
皮膚のバリア機能とは、アレルゲン、細菌、紫外線などの刺激から体を守り、体内の水分が失われないようにするための防御システムです。
柴犬はバリア機能に必須の成分である「セラミド」が生まれつき少ない傾向があります。そのため、水分を保持する力や異物から防御する力が弱くなりがちで、アトピーを発症しやすいといえます。
ダブルコートという毛の構造
ダブルコートとは、日光など外部の刺激から皮膚を守る外側の硬い毛(トップコート)と、防寒の役割がある内側の柔らかく密集した毛(アンダーコート)の、2種類の毛を持っていることです。
毛の密度が高いため皮膚の風通しが悪くなりやすく、湿気がこもってアトピーの原因となる細菌や真菌が繁殖しやすい傾向にあります。
また春と秋には、季節に合わせてアンダーコートが生え変わる換毛期があります。この時期は皮膚がデリケートになってバリア機能が低下するため、アトピーを発症しやすいとされています。
遺伝的にアレルギー体質の傾向がある
柴犬は、遺伝的にアレルギー体質になりやすい犬種です。特に親犬がアレルギー体質の場合は、その子どもの犬も同じ体質を受け継ぐことが多いとされています。
アレルギー体質の柴犬の体内では、花粉、ホコリ、ダニなど、本来は無害な物質(アレルゲン)に対して免疫が過剰に反応して、アトピーを引き起こします。
柴犬のアトピーの原因は?
前述の通り、アトピーはアレルゲンの侵入によって起こります。
柴犬のアトピーの原因になりやすいのは、ホコリの中にいる小さなダニ(ハウスダスト)、カビ、花粉などです。
このようなアレルゲンは特に下記のようなタイミングで体内に侵入し、アトピーを発症させます。
皮膚のバリア機能が低下しているとき
外部からの刺激を防ぐ皮膚のバリア機能が低下すると、アレルゲンが侵入してアトピー性皮膚炎を引き起こしやすくなります。
皮膚のバリア機能は、高温多湿になる夏や乾燥しやすい冬など季節が変化する時期、皮膚の細菌・真菌感染や皮脂の分泌異常など皮膚のターンオーバーが乱れたタイミング、シャンプーのし過ぎや汚れが十分に取れていない場合などに弱くなりやすいです。
また柴犬は、春と秋に大量の毛が生え変わる換毛期があります。この時期にも皮膚のバリア機能が低下し、アトピーを発症しやすくなります。
環境アレルゲンが活発になる時期
春や秋の花粉の飛散量が多い時期、梅雨や夏の高温多湿になる時期は、アレルゲンが活発になるためアトピーが発症しやすいです。
免疫力が低下しているとき
ストレスや疲労が溜まっているときは、免疫のバランスが崩れてアトピーを発症しやすいです。
柴犬のアトピーでチェックすべき初期症状と受診の目安
前述の通り、柴犬はアトピーを発症しやすい犬種です。
アトピーを発症すると、かゆみで患部を掻いて皮膚のバリア機能がさらに弱くなり、そこにアレルゲンが侵入してさらに痒くなるという悪循環に陥りがちです。
そのため初期症状を早いうちに発見して、少しでも早く治療・ケアを始めることが大切です。
チェックすべきアトピーの初期症状
アトピーの初期症状は、強いかゆみです。皮膚の赤みや湿疹よりも先にかゆみが生じ、体や顔を激しく掻く、足先を舐めたり噛んだりし続ける、壁や床に体や顔をこすりつけるなどの行動が見られます。
かゆみは、目や口の周り、耳のなか、脇の下、下腹部、指の間などに生じます。症状が左右対称に現れるのも特徴です。
受診の目安
アトピーを発症すると、慢性的に赤みやかゆみを繰り返すようになります。前述のような初期症状が見られたら、一度動物病院で受診するのが良いでしょう。
またアトピーが進行すると、下記のような症状が起こることがあります。これらが見られる場合は、迅速に受診するようにしましょう。
- 掻いていた部分に湿疹や赤みがある
- 湿疹が悪化して皮膚がただれている
- 皮膚がかさつきフケが出ている
- 強く掻いた部分に脱毛がある
- 症状を繰り返して皮膚が厚くなる
- 症状を繰り返して皮膚の色が濃くなる
柴犬のアトピーの治療方法
アトピーは一度発症すると完治させることは難しいため、治療は症状を和らげることを中心に行われます。
病院では、かゆみや炎症を抑えるための飲み薬や注射、塗り薬、洗浄液などの薬が処方されます。
投薬での治療と並行して、症状を悪化させないためには自宅での日々のケアが大切です。具体的なケアの方法について、次の章でご紹介します。
自宅でできる、柴犬のためのアトピー対策
ここからは自宅でできるアトピー対策をご紹介します。愛犬ができるだけ症状を発症しないよう、また発症後も症状が抑えられるよう、ここからご紹介することに日頃から取り組むと良いですよ。
アレルゲンを避ける
愛犬のアレルゲン(アトピーの原因となるアレルギー物質)がわかっている場合には、アレルゲンをできるだけ避けることでアトピーの発症を抑えることができます。
具体的には下記のような方法があります。
- 花粉が多い時期には極力外に出さない
- 空気清浄機を稼働させる
- こまめに掃除機をかける
- 愛犬のベッドや毛布を定期的に洗う
- 散歩の後は足と肉球を洗う
アレルギー検査をしていない場合でも、上記のような方法はアトピーの原因となっている可能性があるアレルゲンを減らすことができるので、対策として有効です。
愛犬のアレルゲンを特定したい場合は、動物病院で相談しましょう。
こまめにシャンプーをする
皮膚に付いたアレルゲンを落とすために、週に1〜2回シャンプーをしましょう。このとき強く擦らず、しっかり泡立てて優しく洗うようにしてください。
シャンプー後はタオルとドライヤーを使ってしっかりと乾かしましょう。
保湿をする
皮膚のバリア機能を高めるためには、保湿が大切です。
特に柴犬は体質的に皮膚を保護する成分が少ない傾向にあるので、シャンプー後だけでなく、日頃からこまめにクリームやローションをたっぷり塗って保湿するようにしましょう。
こまめなブラッシングをする
前述の通り、柴犬はダブルコートという毛の特徴を持っており、皮膚の通気性が悪くなりがちです。皮膚の通気性が悪くなると、湿気や熱が溜まってアトピーを引き起こしたり悪化させたりする可能性があります。
そのため定期的なブラッシングをしていらない毛を取り除き、通気を良くすることが大切です。
普段は1週間に1〜2回程度、抜け毛が多い換毛期にはできるだけ毎日ブラッシングをすると良いですよ。
サプリメントを取り入れる
皮膚のバリア機能を高めるサプリメントや、免疫バランスの向上のために腸内環境を整えるサプリメントを取り入れるのも一つの方法です。
愛犬の体質によって適したサプリメントが異なるため、一度かかりつけの動物病院で相談してみると良いでしょう。
柴犬のアトピーに関する相談はオンラインでも
愛犬がアトピーを発症していると、ケアの方法や治療について日頃から気になることも出てくるかと思います。愛犬の様子を診てもらい、気軽に対応を相談できると心強いですよね。
そんなときはペットのオンライン診療アプリ「ペットドクター」を使うのも一つの方法です。家にいながらスマホのアプリで愛犬の様子を獣医師に診てもらい、治療やケアのアドバイスをもらうことができます。困ったときは利用を検討してみてくださいね。